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(4)植生
 十和田八幡平国立公園内の十和田八甲田地域は森林が発達し、八甲田連峰の上部は、アオモリトドマツを主体とする亜高山帯植生、最上部には高山帯植生が見られる。蔦温泉付近には、深いブナ林、奥入瀬渓流沿いには、トチノキ、カツラを中心とした落葉広葉樹林などがあり、新緑から紅葉のころまで変化に富んだ森林景観を呈している。また、北・南八甲田連峰には、寒帯・高山帯植生や雪田植生※9が発達している(図2-1-4)。
 十和田八甲田地域には、これらの豊かな植生によりツキノワグマ、カモシカ等の大型哺乳類やイヌワシ、クマゲラ等の鳥類など、数多くの野生動物が生息している(環境省自然観光局 生物多様性センター ホームページ http://www.biodic.go.jp/jpark/np/towada.html)。
 
(出典:環境省 第5回基礎調査 植生3次メッシュデータ)
(この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(行政界・海岸線)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。承認番号−平15総使、第579号)
 
(出典:十和田湖ビジターセンター内展示物)
 

※9高山や極地で、積雪がいつまでも残っている地域に生息する植物。







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