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2-4-2 オジロワシについて
(1)東沸湖及びその周辺域(図表3)
 東沸川河口付近、東沸湖西部及びウラロクシベツ河口付近で、それぞれつがいと思われる成鳥を確認した。また、ウラロクシベツ川河口の周囲で、明らかに別個体と思われる若鳥3羽を確認した。この若鳥は、巣立ち後間もない印象を受けた。レンジャーによれば、付近に営巣木があるとのことであったが、ロシア語通訳が同行していなかったため詳細な場所等は不明であるが、若鳥が確認されている以上、付近での繁殖は確実と思われる。
 
ウラロクシベツ(アンドレエフカ川)
河口周辺で観察したオジロワシの若鳥
 
 
(2)古釜布北東部 キナカイ川〜チクニ川(図表4)
 チクニ川とセオイ川(ドマセワ川)の河口付近で成鳥を確認した。セオイ川(ドマセワ川)河口付近では、つがいと思われる成鳥2羽が、海辺の岩山に並んで止まっていた。キナカイ川河口では、今期生まれと思われる若鳥1羽を確認した。植古丹川河口では、オジロワシによる捕食と思われるオオセグロカモメの死骸を発見したが、この辺りの河川は川幅がそれほど広くなく、河畔は森林が密生しているため、餌場は河口部とその周辺域の海岸を主に利用しているようである。
 
セオイ川(ドマセワ川)河口付近の岩山と
その岩山に止まるオジロワシ成鳥
 







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