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2-3-3 ソコボイの滝(調査日:2003年7月24日)
 オンコツよりさらに西側、ルルイ岬と安渡移矢岬の中間に位置する。河口部に落差10mほどの滝があり、魚類の遡上は不可能。海岸は、砂浜ではなく、爺爺岳の噴火による堆積と思われる大きな玉石で埋め尽くされている。爺爺岳の裾野が海岸の際まで達し、海からいきなり森林環境が始まる。滝つぼではサケ科魚類が回遊しており、縁にはヒグマの足跡が、河口部の海中にはアザラシの姿があった。また、滝上空をオジロワシが頻繁に飛び交っていた。ソコボイの滝とオンコツの間に位置する金糞岩(エシマイ)付近には、多くのアマツバメが飛び交っていた。岩の上で休息するウミウの姿も多く見られた。
《確認できた鳥類》ウミウ、オジロワシ、オオセグロカモメ、ウミネコ、キジバト、アマツバメ、ハクセキレイ
 
ソコボイの滝とその海岸
 
 
2-4 希少鳥類について
2-4-1 ミサゴについて(図表1〜2)
 今回の調査では、爺爺岳南西の温根別川周辺と爺爺岳北東のオンコツ周辺の2箇所で、ミサゴを確認した。それぞれ、海岸付近でハンティングを行い、捕らえた魚をつかんで内陸方向へ飛んでいく姿を目撃したが、特に温根別川付近では、ノツカ川方向へ毎回同じコースで餌を運ぶミサゴの姿を数回確認した。







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