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2-1-4 ウラロクシベツ(アンドレエフカ川)流域(調査日:2003年7月14日)
 東沸川より南西に位置する。河口付近は小規模な滝があり、両岸は急斜面となっている。上流部は、川幅が細く流れもゆるい。河畔林は広葉樹が主体で、周辺部には開拓跡地と思われる草地が広がっていた。同行してくれたレンジャーは、この川の河口で6月にシマフクロウを確認している。カワガラスとコサメビタキについては、どちらも同河川の下流域において営巣が確認されているとの報告がある(ロシア国立クリリスキー自然保護区1984-1999)。
《確認できた鳥類》オジロワシ、カワガラス、ミソサザイ、コサメビタキ、アオジ
 
ウラロクシベツ(アンドレエフカ川)
の上流域と河口
 
 
2-1-5 ウラロクシベツ(アンドレエフカ川)河口及び周辺の海岸(セイカラホール)
(調査日:2003年7月14日)
 ウラロクシベツ河口より右岸の海岸段丘は、斜面全域が樹木及び笹に覆われ、裸地は少ない。海岸までの巾は狭く、砂浜の際まで背丈の高い草本が密生している。この地域では、オジロワシの出現頻度が非常に高く、巣立ち間もない若鳥と思われる個体を、少なくとも3個体は確認した。段丘上の道路脇、小規模な土壁の崖でショウドウツバメの巣穴24巣を確認した。周囲を複数のショウドウツバメが飛び交っており、営巣は確実と思われる。海上では、クロガモ80羽ほどの群れを確認した。
《確認できた鳥類》クロガモ、オジロワシ、ショウドウツバメ、ハクセキレイ、ウグイス、キビタキ、アオジ、カケス
 
ウラロクシベツ(アンドレエフカ川)
河口右岸の海岸(セイカラホール)
 
 
 
ショウドウツバメの巣穴
 







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