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2-1-6 チクニ川、セオイ川(ドマセワ川)及び植古丹川流域(調査日:2003年7月12日)
 いずれも、河口付近に小さな滝があり、両岸とも急斜面。上流部は平坦で、チクニ川の流域は針広混交林が主体の環境でササやフキが密生、セオイ川(ドマセワ川)の流城は針葉樹林が主体の環境で、ゴゼンタチバナやマイヅルソウなど高山植物が多く見られた。2000年に行われたビザ無し専門化交流での鳥類調査では、セオイ川(ドマセワ川)でシマフクロウの生息が確認されているが(川那部2002)、今回の調査では、シマフクロウ生息を裏付ける確証を得ることはできなかった。植古丹川河口部で、オジロワシの食痕と思われるオオセグロカモメの死骸を確認した。海岸沿いの草原では、オオジシギの姿が多く見られた。
《確認できた鳥類》オジロワシ、ヤマシギ(羽)、オオジシギ、キジバト、ツツドリ、ハクセキレイ、ビンズイ、ミソサザイ、コマドリ、ノゴマ、ルリビタキ、ウグイス、シマセンニュウ、キビタキ、ヒガラ、アオジ、オオジュリン
 
チクニ川
 
セオイ川(ドマセワ川)
 
2-1-7 キナカイ川河口周辺(調査日:2003年7月20日)
 河口部は平坦で周囲は草原。上流部に針葉樹主体の森林。国後の子供たちとの交流会実施のため立ち寄った場所であったため、踏査は行っていない。林縁部の枯れ松にオジロワシの古巣らしきものを確認したが、確証はない。
《確認できた鳥類》トビ、オジロワシ、ハクセキレイ、シマセンニュウ、アオジ、カワラヒワ
 
キナカイ川河口付近







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