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海と陸のつながり―キュウリウオ
 
キュウリウオ (Osmerus mordax dentex)
 
 野菜の「キュウリ」に似たにおいがすることからこの和名がついています。春から夏に川を埋め尽くすほどの大群で遡上して産卵します。四島では燻製などにして利用しているようです。写真は、古釜布近郊のフイラトフカ川での遡上の様子です。
 
 
 
おびただしい数のキュウリウオ(国後島古釜布近郊の川) Photo:Tadashi Sato
 
 
婚姻色で泳ぐマルタウグイ(国後島ニキショロ湖)
Photo:T.Kuwahara
 
マルタウグイ (Tribolodon brandti)
 
 コイ科の仲間にはめずらしく、海と川を行き来します。川に遡上した成魚は、初夏に中流域で群れで産卵します。ウグイの仲間には、産卵期に婚姻色と呼ばれる特有の赤い線が見られますが、本種ではお腹の下に赤い線が一本観察されます。
 
 







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