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渥美氏
 ボランティアの安全は大切だと思います。管理とまでは言いませんが、健康や安全をどうするのかということは考えておく必要があると思います。ボランティアセンターというところは人間をあつかうところだからです。リーダーシップなど、対人関係どうするのかといったことは大変大事な問題だと思います。こういった面も含めて会場の方ご意見、ご質問はありませんか。
会場A氏
 小牧ボランティアネットからきました。わたしも東海豪雨のときにセンター立ち上げた一人です。マニュアルの有効活用で助かりました。大事なのは、終わった後の反省こそ、大事なことです。ボランティアが交代する時も引継ぎが必要です。話し合いが必要。特に、朝夕のミーティングが重要です。
会場B氏
 岡崎市の災害ボランティアです。
 コーディネーター同士の連絡がないと言うことがありましたけど、昨年の2月から岡崎では、講座を受けた、受けないに関係なく、災害ボランティアの講座を開催しています。そこで大事に思うのは、ボランティアのフォローアップをしっかりやろうということです。
渥美氏
 現場の意見、ほかにどうですか。
会場C氏
 東浦町からきましたCです。
 ここに来ている人はボランティアセンターが何か、勉強して来ています。その土地その土地のやり方でやっていくことが大事。自分自身がいつも頭を柔らかくしておくことが、難しいことだなと思っています。
会場D氏
 N市の行政職員です。
 私ども行政でも防災計画をつくっているのですが、市の施設にセンターを作ったほうがいいのか、社協の施設がいいのか?社協でボランティアセンターを立ち上げる点のメリット、デメリットを聞きたいです。
渥美氏
 パネラーの方、今のそれぞれの方々のご発言を聞かれてどうですか。
白石氏
 Cさんからのご意見について。
 私の地元でも愛知県の方式ではやっていません。「進化するボランティアセンター」と言う事ありましたけど、どんどん変わっていかなければいけません。
鷲見氏
 マニュアルは大事だし、話し合いも大事ということで、東海豪雨のときは毎日夜遅くまでミーティングしました。一緒に悩んで出し合って、毎日のように改善していきました。ボランティア活動証明書も、毎日紙の色を変えて、全員に発行した。これは有効だった。受付の仕方もすごく変わったし、失敗もたくさんあった。話し合いは本当に大切でした。さらに、活動報告でクールダウンさせることも重要でした。
 災害のひどい状況を見てきて、活動に対しては感謝されてハイテンションで帰ってくる。そんなボランティアを普通の人にして返すことが必要でした。ボランティア活動はやって楽しい、喜んで送り出せる、そういう活動でなくてはいけません。地域のためにがんばれる、次のエネルギーになるようにしたい。話を聞くだけでもいい。
 また、社協は平常時の活動が大切。ボランティアコーディネーターを引っ張りこんで、平常時にいろんな事をやる事がすばらしいし、社協も一緒にやるのが重要です。
 社協と行政の関係ですが、社協のセンターに災害ボランティアセンターを作ろうとすると、地震の時はセンターが立ち上がる前に、避難所になってしまうかもしれません。地震のときボランティアセンターの拠点をどこにするのかということを、あらかじめ行政が決めておかないといけない。電話とか電気とか、ボランティアセンター用の設備も用意しておかないといけません。
 社協は、普段から介護保険のサービスとかやっているのでサービス利用者のフォローをどうするかということも、考えておかないといけません。避難所になると日常業務も止まるので、社協でボランティアセンターを立ち上げるのはよくない。
 二次災害のこと考えると、屋外でやるのがいいかもしれない。そういうことを決めておいて欲しい。災害時、行政の職員はボランティアセンターのスタッフに入るべきです。行政とタイアップしないとできないことがある。行政は公平平等でないとだめなので、行政の人は前面に出ず、用事のあるときだけ動くのがいい。
吉田氏
 条件によりますけど、空き地とかでもいいですけど、電話とか電気とか考えると、既存の施設を利用できるならそれが一番いいかなと思います。
杉浦氏
 「交通整理できるコーディネーター」、これは市の職員とか社協の人とか、経験積んだ人でないと難しい。
 勝手な提案ですけど、東海地震が起こった時は、どうボランティアセンターを組織するのか。東南海のときはどうするのか。地域だけでボランティアセンターを運営するのか。静岡にいくのか、三重に行くのか。経験を踏まえてシミュレーションして、さまざまなケースに対応できるボランティアセンターの準備を始めないといけない、と危機感もって感じます。
渥美氏
 最後に、お一言ずつお願いします。
白石氏
 結局のところ私は何を言いたかったかというと、理想のボランティア支援本部を作るには行政、社協、企業、いろんな人が力をあわせないとできない。わたしはコーディネーターですから、実は発災前から始まっている事を、コーディネーター養成講座を修了した方に、ご理解頂きたかった。
 普段からの準備無しでは、大規模災害のときにはうまく機能しないかもしれないと思っています。
鷲見氏
 本日は社協の職員もたくさんいるようですが、災害の仕事は社協の仕事ではないと思わないで欲しい。強化地域になった地域の社協は特にそうですが、地元のボランティアネットワークの人たちと積極的にかかわって行こう。場合によっては共同募金の活用なども含めて、一緒になっていいまちづくりを進めていくべきです。
 
 
吉田氏
 被災するということは、自分のやろうとしていることの4分の1もできない。それどころか、思っていた数十倍の仕事が出てきます。行政もボランティアも、その中でどれくらいできるのかってことです。
 自主防災について考えておかないといけない。ネットワークも必要です。自分たちがまとまってないと考えたことが生かせない。
渥美氏
 今日、実は、協働という言葉あまり議論になりませんでしたね。協働は持ち帰って考えるのではなくて持ち寄るんだと言われます。まさに今日は持ち寄ってこの場で皆さんと協働を進めることができたようです。ボランティアは心が寄り添うというところから始まっていると思います。その活動の中で、マニュアルも大事だし、それを超えていくことも大事だとわかりました。
 ありがとうございました。







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