3) 第5気筒横ブロック
第5気筒横ブロックでは、吸気弁、排気弁の着座のタイミング(図内赤丸部)では、時間軸データでも顕著な差が出なかった(図2.5.2.1-14参照)が、RMS値で比較するためにまず、時間ゲート無しで周波数分析したが、有意な差はなかった(図2.5.2.1-15、-16参照)。
そこでヘッドでの信号処理と同様に、吸気弁着座のタイミングで時間ゲートをかけて周波数分析をし、RMS値を求めたが、有意な差は得られなかった(図2.5.2.1-17、-18参照)。
よって、第5気筒横ブロックでは第2気筒と離れているため、第2気筒の弁摩耗を検知するのは困難であると考えられる。
図2.5.2.1-13 第5気筒横ブロック(負荷0%)正常時
図2.5.2.1-14 第5気筒ブロック横(負荷0%)摩耗時
図2.5.2.1-15 第2気筒横ブロック(負荷0%)比較
(時間ゲート:無し)
(拡大画面:104KB)
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図2.5.2.1-16 第5気筒横ブロック(負荷0%)RMS値の比較
(時間ゲート:無し)
(図2.5.2.1-15の赤丸部分:
1.3〜2.2kHzのパーシャルオーバーオール値)
図2.5.2.1-17 第5気筒横ブロック(負荷0%)比較
(時間ゲート:第2気筒吸気弁着座タイミング)
(拡大画面:109KB)
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図2.5.2.1-18 第5気筒横ブロック(負荷0%)RMS値の比較
(時間ゲート:第2気筒吸気弁着座タイミング)
(図2.5.2.1-17の赤丸部分:
1.3〜2.2kHzのパーシャルオーバーオール値)
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