(4)ハンディターミナルの機能
ハンディターミナルは、図2.1.5-3に示すように表示部と操作部で構成されている。ハンディターミナルによる入力における諸機能を表2.1.5-1に示す。
図2.1.4-3 ハンディターミナル外観
表2.1.4-1 ハンディターミナル機能
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機能項目 |
内容 |
1 |
入力 |
具体的に表示された機器項目と処置項目に従い、計測数値入力と点検結果の良否のOK/NG入力を行なう。 |
2 |
点検間隔の表示 |
対象項目の予め設定された処置間隔を表示し、適切な期間管理を補助する。 |
3 |
点検期限の切迫・超過表示 |
対象項目の予め設定された処置間隔に対して、期限が切迫するか超過したことを表示し、適切な期間管理を補助する。 |
4 |
前回データの表示 |
対象項目の前回入力結果を表示し、データの推移の把握及び誤入力の防止を補助する。 |
5 |
アラーム表示 |
入力値がアラーム値にあることを表示し、適切な評価・確認が行われることを補助する。 |
6 |
バーコードの読み取り |
機器に貼付されたバーコードを読み取ることにより、瞬時に当該対象項目を表示することが出来る。 |
7 |
未入力チェック |
入力終了時に未入力の機器項目名を表示し、点検忘れの防止を補助する。 |
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(5)データ検索機能
(1)通常点検及び整備・点検結果
通常点検及び整備・点検結果の検索機能とこれに付随する諸機能を表2.1.4-2に示す。
表2.1.4-2 通常点検及び整備・点検結果データ検索機能
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機能項目 |
内容 |
1 |
検索 |
通常点検及び整備・点検結果を整理された形式で一覧検索する。 |
2 |
検索範囲設定 |
指定した日付範囲の結果を検索することが出来る。 |
3 |
機器項目抽出表示 |
必要に応じた任意の機器項目を抽出検索することが出来る。 |
4 |
コメント抽出表示 |
コメントの付いた機器項目のみを抽出検索することが出来る。 |
5 |
時系列表示 |
項目毎の結果の推移を把握しやすいように、時系列表示に切り替えて一覧検索することが出来る。 |
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(2)整備・点検スケジュール
整備・点検スケジュールを作成する機能とこれに付随する諸機能を表2.1.4-3に示す。
表2.1.4-3 整備・点検スケジュールデータ検索機能
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機能項目 |
内容 |
1 |
スケジュール作成 |
予め設定された処置間隔に基づき、整備・点検項目と実施予定日を日付順に表示する。 |
2 |
スケジュール範囲設定 |
指定した日付範囲内に実施予定日を迎える整備・点検項目のみを表示する機能。 |
3 |
未実施項目アラーム表示 |
予定実施日を超過しても実施されない整備・点検項目をアラーム表示する機能。 |
4 |
機器項目抽出表示 |
必要に応じた任意の機器項目のスケジュールを抽出表示することが出来る。 |
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(3)流体成分分析結果
流体成分分析結果の検索機能とこれに付随する諸機能を表2.1.4-4に示す。
表2.1.4-4 流体成分分析結果データ検索機能
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機能項目 |
内容 |
1 |
検索 |
結果数値の推移を把握しやすいように、時系列に整理した表示で検索することが出来る。 |
2 |
アラーム表示 |
結果数値がアラーム値にあることを表示する機能。 |
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(4)主要部品開放計測結果
主要部品開放計測結果の検索機能とこれに付随する諸機能を表2.1.4-5に示す。
表2.1.4-5 主要部品開放計測結果データ検索機能
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機能項目 |
内容 |
1 |
検索 |
結果数値の推移を把握しやすいように、時系列に整理した表示で検索することが出来る。 |
2 |
自動計算 |
結果数値から部品摩耗率を自動計算し表示する機能。 |
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(6)出力機能
パソコンに取り込まれた各データは自動的に処理され、帳票出力およびファイルデータ出力を行なう。出力諸機能、ファイルデータ出力形式と内容を表2.1.4-6、表2.1.4-7に示す。
表2.1.4-6 帳票出力機能
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機能項目 |
内容 |
1 |
通常点検及び整備・点検結果 |
通常点検及び整備・点検の結果を指定した日時範囲において、時系列に整理された形式で帳票出力し、結果の適切な管理が行われることを支援する。 |
2 |
整備・点検スケジュール |
予め設定された処置間隔に基づき、次回の処置日が明記された整備・点検スケジュールを帳票出力し、期間管理される管理項目の適切な計画策定と計画遂行を支援する。 |
3 |
流体成分分析結果 |
流体成分分析結果を時系列に整理された形式で帳票出力し、結果の適切な管理が行われることを支援する。 |
4 |
主要部品開放計測結果 |
主要部開放計測結果を時系列に整理された形式で帳票出力し、結果の適切な管理が行われることを支援する。 |
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表2.1.4-7 出力ファイル形式と出力内容
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出力ファイル |
出力内容 |
出力の目的 |
1 |
PDFファイル |
・通常点検結果
・整備・点検結果
・整備・点検スケジュール
・流体成分分析結果
・主要部開放計測結果 |
船陸間通信などを利用し、陸上において帳票出力を行なう。 |
2 |
CSVファイル |
同上 |
船陸間通信・診断システム・データベース・モニタリング装置等への各データの再利用を行なう。 |
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(7)設定機能
入力・検索・出力の各機能で用いられる諸設定項目は、個々の船舶の状況に応じて適切に設定される必要がある。設定機能を表2.1.4-8に示す。
表2.1.4-8 設定機能
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機能項目 |
内容 |
1 |
処置内容設定 |
予め機器項目毎に用意した標準的な処置内容を利用して、任意に設定することが出来る。 |
2 |
アラーム範囲設定 |
アラームの範囲値を任意に設定することが出来る。 |
3 |
処置間隔設定 |
処置間隔を任意に設定することが出来る。 |
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