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4. その他参考になる事例
 
 
 「おやじの会」を立ち上げて運営を始めたときに、非常に面白いやり方を実践している学校があります。埼玉県狭山市の御狩場小学校で、詳しいことは添付の資料に記載していますが、結論からいいますと、前半に講演会を行う。そこにお父さん達に集まっていただきまして、実際に地域と学校を結びつけるような活動をされている方の話を聴く。後半には実際に遊びの実践をやる。
 ただ、お父さん達に集まっていただいて子ども達と「遊びましょう」といっても、これはぎこちないので、既にそういう活動をされている「おやじの会」の方に来ていただいて、その力を借りていました。ここでは具体的に「水野の森 おやじの会」という団体の方に来ていただいて、遊びの広場というイベントのノウハウを教えていただく、こういう実践ですね。
 お父さん達と遊ぼうということで、休日に親子が揃って遊びの場を持てる。子ども達にとっては、いろいろな大人がいるところで遊べ、開放感をもてる。お父さん達は子ども達の様子が見えて、なおかつ自分でいろいろ遊びをやりますので、手を動かすことができて、非常に楽しい。このあたりがポイントになろうかと思います。
 今後、「おやじの会」の会の立ち上げに関し、この御狩場小学校モデルは非常に参考になるのではないかということで紹介させていただきました。
 
平成15年2月22日
みんなあつまれ!!
御狩場
フレンドパーク
〜お父さんと遊ぼう!〜
社会福祉・医療事業団子育て支援基金助成事業
 
1. 月日:平成15年2月22日(土)
 
2. 会場校:狭山市立御狩場小学校
 
3. 参加対象:狭山市立御狩場小学校の保護者(主に父親)、及び児童(遊びの広場のみ)学校教育に関心のある地域住民、教職員
 
4. 講演会:テーマ「学校と地域をつなごう」−会場:高学年図書室 12:30〜13:30
 
(1)主催者挨拶:(財)さわやか福祉財団
 
(2)来賓挨拶:狭山市立御狩場小学校長 志村純悦先生
 
(3)講演:「学校を楽しもう。大人と子どもが一緒に」
講師:種田祝次(おいだ しゅうじ)氏
 
(秋津コミュニティ設立時からの運営委員/学校と地域の融合教育研究会事務局員/元秋津小学校PTA会長/習志野市立第七中学区青少年健全育成連絡協議会副会長/習志野市秋津在住時の約15年間地元自治会副会長等)
 
(4)質疑応答
 
5. 遊びの広場:お父さんと遊ぼう −会場:体育館 13:30〜15:30
 
「水野の森 おやじの会」の方による遊びの広場:
遊びの種類
・ハンマーロケット
・射的
・スケルトン
・五平餅作り
・ゴキブリ叩き
・ムツゴロウ釣り
・輪投げ
 
社会福祉・医療事業団子育て支援基金助成事業
「御狩場フレンドパーク(学校協力勝手連講座)」報告
 
1. 開催日時:平成15年2月22日(土)12:30〜15:30
2. 会場:狭山市立御狩場小学校 高学年用図書室および体育館
3. 参加者:学校関係者、地域の方々
 第一部42名
 第二部約140名
4. 内容:
(1)講演会(12:30〜13:30)−図書室にて
(1)校長の挨拶−
5日制になったことで各方面から厳しい意見が出ている
来校者と共に休みの有効な使い方を考えて行きたい
(2)種田祝次(おいだしゅうじ)氏の講演「学校と地域をつなごう」
・自己紹介
 習志野市秋津コミュニティ運営委員・学校と地域の融合教育研究会事務局
・「学校を楽しもう、大人と子どもが一緒に」のテーマで講演
 子育てに関してリスクを負っている点は学校も家庭も同じだが、それぞれのやるべき事を分ける必要がある。
 「しつけ」は家庭ですべきもの、すぐ学校に電話が来るのは問題。
 秋津コミュニティの活動を紹介。
 学校の余裕教室を地域に開放して貰う(市からも、いくらかの補助金が出る)。
 
 
 学校+地域の運動会(珍しい競技もあり、競って参加)。
 ワンデーキャンプ(災害避難訓練)
 秋津まつり(子どものフリーマーケット)他多数の催しあり。
 
(2)遊びの広場(13:30〜15:30)−体育館にて
 「お父さんと遊ぼう」:おやじの会の先輩格「水野の森 おやじの会」のメンバーと共に親子が休日に揃って遊べる場を作る。
・子ども達は、いろいろな大人がいる所で遊べる開放感で楽しそうだった。
・父親達は、子どもの様子が見え、手作業も出来て満足そうな表情をしていた。
「しゃてき」:ヤクルトの空容器の弾で空缶の標的を撃つ。
「ハンマーロケット」:振り下ろしたハンマーの力でロケットが飛び上がった高さを競う。
「スケルトン」:手製のソリに乗り、手製の滑り台を滑る。
「ゴキブリたたき」:
ゴムひもつきのゴキブリが箱の中に入ろうとするところをスリッパで叩く。
 
 
「ムツゴロウ釣り」:釣竿で布製(マジックテープ付き)のムツゴロウを釣る。
 
 
「輪投げ」:切り株をかたどった枝に向かって輪を投げる。
「五平餅作り」:体育館横の空き地でお母さん達の協力も得て、手作りの餅を食べる(調理段階でも子どもたちは極力参加)。
 
 代表幹事の矢部克己氏および校長の挨拶のあと解散。
 あと方づけ(掃除も含めて)は、参加者全員で行う。
 尚、当日は狭山ケーブルテレビ及び東京新聞の取材があった。
 
東京新聞 2003年2月23日(日)







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