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モデル地区での「おやじの会」の取り組み事例
 
サタデースクール会長 浅野盛雄
 
サタデースクールを始めたきっかけ
■この活動の前身(「ゆずネット」)
・2000年10月に小学校に中古PCの寄付があり、小学校の先生から保護者(特に父親宛)にPCの整備とネットワークの構築作業への協力があった。
・その時に集まったPCの知識を有した約20名の保護者(9割方父親)が支援グループを結成、PCやネットワークの支援・整備を行う。
・2000年11月から小学校の先生からの依頼で、主として土曜日にパソコン授業支援などの活動を始めた。
 
■サタデースクール活動の開始
・2002年4月から小中学校が完全週休2日制になって土曜日授業がなくなり、パソコン授業支援ができなくなった。
・その時に市の教育委員会からサタデースクール事業実施の説明会があり、パソコン支援グループが中心となって事業を受託サタデースクールを始めた。
下柚木小学校地区サタデースクール運営委員会の発足)
・2002年6月から、毎月の土曜日(今年度は主として第3土曜日)の午前中に、スポーツ、実験工作、室内のゲームなどの講座(毎回5〜7講座)を開催。
 
「おやじ」の企画・参加状況、促進の工夫
■メンバー構成
・企画は中心メンバー約10名程度で案作成、支援メンバーも含めて毎回20〜25名程度がスタッフとして参加
・メンバー構成では男性が7割程度
 
■メンバーの募集
・支援メンバーは、口コミ、サタデースクールに子供の付き添いで来た保護者の勧誘、地域の青少年対策地区委員会やPTAへの協力要請、地元の自治会・老人会などへの支援依頼などで募集
 
■講座の企画方法や工夫
・インターネットでの検索により面白そうなテーマを探す
・地域の自治会、児童館、スポーツ団体、同好会、大道芸人地元のお祭りでのアトラクション参加者などへの依頼
・父親が子供といっしょに参加できそうな講座(特に父親がリードできそうな講座〜スポーツ系、パソコン系、実験工作系、囲碁将棋など)を開催
・番外編(打ち上げパーティ、カラオケ、バーベキュー大会・ビール工場見学など)も時々開催
 
「おやじ」が参加することのメリット
■子供にとってのメリット
・父親と遊ぶ機会が増える
・父親のいつもと違った面を知ることができる
 
■おやじにとってのメリット
・子供に顔を覚えてもらえる、子供の尊敬・信頼を得ることができる
・自分自身が楽しめる
・先生や保護者と知り合う機会が得られる
・休日に「身体に良いことを行う」きっかけが得られる
 
■学校や地域にとってのメリット
・学校や地域の活性化が図れる
・父親を活動(PTA活動など)に集めるきっかけとなる
 
 
 
新洞おやじの会14年度会長 山梨彰一
 
2003年7月1日
 
新洞おやじの会14年度会長 山梨彰一
 
606-8346 京都市左京区南門前町538
FAX075-761-1140
Mail anko.yamanashi@nifty.com
 
 当校の特徴として、私どもが通学しておりました約30年前でも児童数は300名程度の小規模校でした。数年前に100名を切り、現在は90数名で推移しております。
 家庭数も70家庭弱。学校の歴史は130年を超え、3世代にわたる通学も珍しくない地域です。よって愛校心も強く、PTA活動には地域から賛助会員という形で多額の援助を頂戴しております。(PTA予算のほぼ半額にあたります。)
 おかげでPTA活動もお母様方中心に大変活発に行われております。
 
 昨年のおやじの会発足にあたっては当時の校長が市教委地域教育担当出身ということもあり、市教委の絶大な協力を得ました。
 約10年前からの流れを汲む「イキイキサタデー事業」を引き継ぎながら「ふれあい活動」(土日の体振や女性会、PTAの子供向け活動)へと発展してきた地域教育ですが、これを補填する形で父親による校外活動に取組もうと活動が始まりました。
 
1・新洞おやじの会の発足の時期と経緯
 
 当初、市教委の先生方の講演という形で単なる“飲み会”でない集まりを強調し、お母様方に信頼を得ながらお父さんたちに集まって頂きました。
 
■第一回“新春おやじ座談会”参加約15名
2002年1月26日(土)午後7:30〜9:00
京都市教育委員会岩淵先生(生涯学習部首席社会教育主事)
 親父と学校・PTA活動。他校での取り組み等について、畳に車座に座り、ざっくばらんに子供時代のこと、学校、PTAなどについて懇談。
・親睦会 PM9:00過ぎより近所のお好み焼き屋にて
 
■第二回“おやじ座談会”
2002年6月15日(土)午後7:30〜9:00
京都市教育委員会橋本昇先生(家庭教育支援室主席社会教育主事)
 
 「市教委:お父さん子育てサークル推進事業」つてどんなこと?
 楽しい企画! おやじにできることの具体案続出
・親睦会 PM9:00過ぎより近所のお好み焼き屋にて
 
 気をつけたことはお互い名前も知らない同士ですので、名札を作成。
 簡単な自己紹介。
 また全員参加型になるように一言ずつ発言してもらうように心がけました。
 
2・PTAや学校との関係
(PTAの分科会的活動か、独立しているのか、行事案内や参加促進への学校の協力度)
 
 言わばPTAとの共同体としての存在。
 主に校外での活動を中心に参加可能な父兄・児童が気楽に参加できる企画を心がけています。参加資格や参加ノルマなどは一切無し。
 参加費用は参加者負担ですのでPTAなどの補助・制約も受けません。
 但し、万が一の事故に備え PTA保険を利用できるようPTA共催という形をとっています。
 学校側は設立当初より全面協力していただき、校長もしくは教頭・教務主任などの先生が必ず参加下さっています。
 各種案内文についても学校での配布を行っていただいています。
 
3・おやじの会登録人員と企画などの人員数、父親だけの限定か、地域の人も入れるか。
 
 特に登録制ではなく、会長(現PTA副会長)と主たる企画者5名ほどの協議によりPTA予定と地域の児童館、学校・地域行事(祭り・体振活動)などに配慮しながら重複をさけて活動するよう心がけています。
 父親に限らず母親も参加。子供中心ですので特に地域には呼びかけておりませんが、祖父母や叔父叔母の参加も可能です。
 
4・14年度の行事と行事毎の子供と大人の参加人員数。15年度の活動予定。
 
 14年度 別紙 昨年の報告を添えます。
 15年度も年間計画は未定。昨年に加減しながら調整 実行・企画中です。
 本年は現校長 提供の畑にて春より家庭菜園を実施。各種野菜や芋、花などを植え、週末は手入れに追われています。
 
5・市教委の支援の内容、立上げ支援金の受け皿はおやじの会?
 
 14年度のみ5万円の立上げ資金を頂戴いたしました。計画・報告と審査の厳しい補助金でしたが有効に利用させていただきました。
 15年度は補助金もなく、すべて参加者負担。
 機材の運搬や、用具の貸し出しは個人のボランテイアに負うところ大ですが、積極的な提供を得、感謝している次第です。







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