平成13年度 第2回ボランティアのつどい
とき:平成13年8月21日(火)18:30〜
ところ:老人福祉センター
18:30〜 開会 ボランティアのつどい企画委員会 代表 豊川一巳
挨拶 増毛町長 石崎大輔
18:35〜 講演「住民参加を軸にしたまちづくり活動の取り組みから見えてきたもの」
金沢大学 医学部保健学科 佐伯和子教授
19:25〜 提案事項(意見交換)
「お助けマーシーの会」しおりについて
「お助マーシー」の実践報告
・「キノコ採り」豊川一巳氏、横野保健婦
・「草取り」木村粂次氏
・「お助けマーシー」全町調査の実施について
20:20〜 総評:石崎町長、沼田副支庁長、根本保健所長、前田次長、佐伯教授
〜20:30 閉会
●講師紹介● 佐伯和子先生
●現職:金沢大学(医学部保健学科)教授
●略歴
S52年 法政大学社会学部 卒業
S55年 北海道立衛生学院 看護婦科卒業
S56年 北海道立衛生学院 保健婦科卒業
※兵庫県西脇・室蘭保健所に勤務
S62年 北海道立衛生学院 教務
H6年 琉球大学大学院保健学研究科修了
札幌医科大学保健医療学部 助教授
H13年 金沢大学 教授
[第2回つどい 総括] 43名参加(うち行政職員24名)
●実践報告
・キノコ採り〜(前回のつどいで模擬的にマッチングした例)
提供者 豊川氏「タモギダケを取りに行った。やはり連れて行くからにはたくさん取らせてやりたいので、取れるかどうか不安だったが、見事に木の上から下までなっていて本当に良かった。」
受け手 横野氏「初めてキノコ採りに行った。豊川さんは山の中を歩くのが早くて、ついて行くのが大変だった。それでも木にたくさんなっていてビックリ。とても感動した。豊川さんは以前から知っていたが、また違った人となりを見ることができた。新たな素敵な出会いとなった。このお助けマーシーの会がどんどん広がることで、多くの出会いやふれあいが生まれ、住み良い町になっていくと思う。」
・草とり〜提供者 木村氏「夫婦世帯から草とりの依頼があり行ってきた。何と腰ほどまでの草で、3日がかり。初日奥さんに藤の木2本も切ってほしいと頼まれた。花が咲かないので、咲かない花はその家に不幸をもたらすと周囲に言われていた。次回にのこを持ってきて切ることにした。土日を挟んで月曜日再び訪問。すると藤の花が咲いていた。多分草とりをして日当たりが良くなり咲いたのだろう。本人達は、“花が咲いた!元気になれる”と大喜び。滅多に外に出ないだんなさんが杖をついて奥さんと花を見に来た。夫婦で手を取り合い“健康になれる”と心も明るくなっていた。その姿に自分はとても感動した。ただの草とりだったのだが、こんなに感動的な場面があるとは。まさに自分にとって大きな生きがいとなっている。人間一人の力は微々たる物。たくさん集まればもっとパワーが出る。自分もパワーをもらった。こんなことが出来たらいいな、という夢がだんだん実現されてきた。行政の力も頂きたい。自分たちだけでも難しい。すばらしい町を作るのはみんなの力!」
●意見交換
・調査が、どの位返ってくるかが心配。また調査でなく、すぐ始まると思う人もいるかも。「できることから始めます」という一文を入れると良い。
・メニューが豊富なので、何か1つ位は出来そう。
・つなげ役が大事。都合や細かいことなど、コーディネーターの役割が大きい。
・自治会にもPRしていく方がいい。名前(お助けマーシー)も良い。
・会のしおりはパッと見難しい。
●総評
・石崎町長〜あて職ボランティア運営委員にあたると厳しい、という話を聞いた。女性の懇談会を検討中。あて職ではなくて、公募で若い人も入れたいと考えている。
・根本保健所長〜夜にこんなに住民のみなさんや、町長や副支庁長にも参加して頂いて、また金沢から佐伯先生にも来て頂いて、すばらしい集まりとなった。保健所ではヘルスプロモーションを推進しており、様々な研修会や増毛町のように他の市町村も支援しているところ。このような活動があちこちに広がってほしい。
・前田保健所次長〜増毛にはきれいな水と空気がある。すばらしい環境がある。早死には損で、寝たきりでも意味がない。安心して長生きするためには、自分たちで作るしくみづくりが大事。エコマネーはまだスタートしたばかり。問題も多い。もっと参加する人が増えていくと良い。他から認められる活動に!
・佐伯教授〜みんな増毛が好きで、町に誇りを持っている。町の愛着や誇りは大事で、パワーの1つになる。言いたい放題を、ちょっと責任を持って言える。チームワークも良い。お互いの支え合いが、第一歩、第2歩、第3歩くらいまできた。ムリせずに広げていくこと。「何をしたいか」を常に振り返ると、根をおろしていけるだろう。今後は、行政は待つことが大事。子育てと同じ。お互いが信じて待つこと。焦らずやっていこう!
平成14年2月25日(月)18:30〜
増毛町老人福祉センター
1. あいさつ・趣旨説明
2. お助けマーシーの会のしおり概要説明
3. 実践報告
(1)図書の貸出・返却のお手伝い
(2)包丁研ぎ講習会
(3)けんちん汁講習会
(4)「生きがいデイサービス」ボランティア
(5)「絵手紙」を一緒にしましょう
(6)初心者のパソコン
(7)「総合的な学習の時間」小学生の高齢者訪問
(8)除雪ボランティア
4. グループでの意見交換
(1)気がねの問題
(2)有償ボランティア
(3)学校とのつながり
(4)その他(今後の運営についてなど)
5. 全体会
6. 閉会
[第3回つどい 総括] 42名参加(うち行政職員18名)
●全体会の意見
・気兼ねの感じ方も、年代によって違うし個人差もある。地域通貨はもっと勉強して考えていくことが大事。
・毎日のことだとボランティアでなくなる。有償の事業も必要(雪かきや草とり等、需要が多いがやる人が少ないもの)。グループで担当するとか、学生に呼びかけるなども必要。
・地域通貨なら、単位は「マーシー」が良い。時間貯金も良い。
・栗山町とか先進地のプロセスをもっと勉強したい。長続きするために、組織として立ち上げたい。栗山などの例を勉強したい。
・通帳式だと、ポイントを+にしたり−にしたり、会の年間の活動も見ることができる。ポイントは自分自身の評価にもなる。
・学校と地域が会合を持つことも大事。ネットワークを昔のように作ろう。
・ボランティアというと構えてしまう。無理なく出来る時にできる。自由に交流できるのが良い。
・メニュー表を見ると、「してほしいこと」が意外に少ない。
・「してあげる」「してもらう」という言葉も良くない。一方通行ではないのだから、「できる」とか呼びかけ方を考える。
・会にお金がないので、例えば1回1時間100円として、事務局に貯金していくとかどうか。回数券のように10枚綴りで1000円とか。
・1日も早く実践をしながら、平行して考えていこう。
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