日本財団 図書館


吟剣詩舞だより〔ダイジェスト版〕
岳翠流創流
三十五周年記念大会
▽八月二十四日
▽遠軽町福祉センター大ホール
▽メモ=岳翠流吟剣詩舞道会は昭和四十四年発足以来、吟剣詩舞道精神を遵守しつつ、斯道全般にわたり着実に成果を収め、会員作品百二十五篇を数えて今大会を迎えた。午前十時開幕、今大会は全プログラム岳翠宗家の指定で、一般会員絶句一題で進行、第一部「若き歩哨の歌」(西条八十作)の群舞で終了。続く式典では地元町長、北海道地区連協副議長をはじめ各氏から祝辞を戴いた。各種表彰を行なった後、午後は映像吟詠でスタート、来賓各位の模範吟舞をいただく。
 第二部では佐藤岳稜会長が「易水にて人を送る」その他を、最後は佐藤岳翠宗家が「花自の詞」を吟じて終了した。
(岳翠流吟剣詩舞道会総務局)
 
式典であいさつされる佐藤岳翠宗家
 
紫洲流日本明吟会
七十周年大会
▽八月三十一日
▽尼崎市総合文化会館
▽メモ=田川紫萩総本部会長の喜寿祝賀を兼ねて開催。当日は財団を始め各位よりご後援をいただき、かつ名流各会派の諸先生方よりご祝辞、ご範吟舞を賜り、厚く御礼を申し上げます。この日、全国十五府県本部より会員が集い超満員の中、九時半開幕。二千三百余名が三十六組に分かれ、それぞれの発祥地にゆかりのある絶句篇より十二曲と律詩篇二十四曲を意気旺盛に吟じた。
 
田川紫萩会長は式典であいさつされた
 
 次に府県会長、総本部役員吟詠を行ない、会長吟詠で有終の美を飾った。
 
桜風流岳南詩吟社
七十周年記念大会
▽九月二十三日
▽静岡市民文化会館中ホール
▽メモ=県内外の吟剣詩舞道家の皆様をはじめ、十三名の現役少壮吟士とOBの先生方が出演された素晴らしい舞台に、館内から賞賛の声しきりでした。中でも特別吟舞“竜虎の卿”は海老澤宏升、薦田南尚両先生と渡辺桜虎会長が非毛氈に座して吟じ、小池輝星先生が歌舞伎の鏡獅子を思わせる装束を身にまとい、竜と虎の迫力ある舞を熱演されました。
 一千余名収容の小ホールもほぼ満席となり、多くの皆様に支えられて無事終了できたことに感謝し、誌面をお借りして心から御礼申し上げます。
 
謝辞を述べる渡辺桜虎会長
 
閉会のあいさつをされる伊東鷺伸連盟副理事長
 
第三十六回日本吟詠
総連盟全国吟詠
コンクール 決勝大会
▽九月二十七、二十八日
▽倉敷市立倉敷公民館
▽メモ=大会は文部科学省、財団、倉敷市などのご後援の下、全国八地区の厳しい予選を勝ち抜いた代表が文部科学大臣奨励賞、財団会長杯などをめざして白熱した競吟が繰り広げられた。
 競吟の区切りに祝電披露、大会会長・小野静蓉新理事長より各方面へのお礼と感謝のごあいさつをいただき、日枝師鵬大会委員長からは「倉敷市へようこそ」と歓迎のあいさつがあった。
 会場内期待の中、内藤眞城総務委員長が審査結果を発表、優勝者、入賞者には賞状、トロフィーが手渡された。
(広報部)
 
創立四十五周年・岳流吟詠大会
▽九月二十八日
▽浜北プラザ大ホール
▽メモ=財団、県総連などの後援の下、第三十二回大会を創立四十五周年記念として開催。九時三十分から自由吟詠、続く式典では河田財団会長、渡辺桜虎県総連理事長その他ご来賓から祝文、祝辞を戴きました。
 第二部では構成吟「漂泊の詩人・杜甫」を十五番にて剣詩舞を交えて披露されました。各流派の会長先生の模範吟剣詩舞が行なわれ、万歳三唱で盛況のうちに幕を閉じました。
(岳流吟詠会事務局)
 
清吟堂吟友会・五十回記念大会
▽九月二十八日
▽松山市民会館
▽メモ=広域圏から約千五百名が参加して開催しました。開会式後、二十四番の合吟コンクール、全国合吟コンクール出場者・島根女子の素晴らしい合吟発表、次に指導者役員吟詠二十番がありました。
 
全国吟詠合吟コンクール出場チームの合吟
 
 式典では故笹川鎮江前会長に黙祷を捧げ、功労者表彰、野中清峰会長の主催者挨拶、来賓各位のお祝辞を頂戴しました。
 午後は総合決勝大会での優秀吟士模範吟二十三番、会長吟詠、来賓吟詠が披露され、最後は特別構成吟「近代日本の夜明け」を、当会指導部の吟、同剣詩舞部と紫雲館吾妻流の剣詩舞が熱演しました。
(清吟堂吟友会広報部)
 
第三十回「吟と舞」
福島県記念大会
▽九月二十八日
▽郡山市民文化センターホール
▽メモ=静山流詩舞静慧会・彩佑流吟詠彩佑会合同主催で、福島県吟剣詩舞関係団体の皆様をお招きして開催しました。
 
第30回「吟と舞」福島県記念大会より
 
 会員の詩舞、吟詠を次々に発表、式典では榊原静慧会長から御礼の言葉がありました。花束贈呈に続いて構成番組「明治維新に学ぶ」と題し、招待吟詠に合わせ十六曲の詩舞を発表、客席を魅了しました。さらに榊原静慧会長が「華襷(はなたすき)巌流島」を披露、フィナーレは民謡を訪ねて三曲を繰り広げ、盛会のうちに終了しました。
(鈴木静記)
 
大和流香隆吟詠・四十五回記念大会
▽九月二十八日
▽横浜市磯子公会堂
▽メモ=開会の辞、国歌と当会会詩合吟後、故笹川鎮江前会長に黙祷を捧げました。十組の大合吟後、春季コンクール優勝者、秀範、宗範の吟詠、そして立体構成華道吟「奥の細道吟行旅情」が披露され、四個の大花籠が舞台を飾りました。
 式典では横山香風大会委員長のあいさつ後、筒井香隆宗家があいさつに立ち、七十年の詩吟歴の中でも特に印象深い、シベリアから引揚げ直後の病院内で、昭和天皇皇后両陛下にお言葉を賜った思い出などを話されました。永年功労者表彰に続き、各ご来賓が祝辞を述べられました。
 
あいさつの中で、吟歴70年を語る筒井香隆宗家
 
 特別企画構成番組「吟剣詩舞で綴る美わしき相模の大地」が熱演され、最後に宗家の「富士山」で全プログラムを終了しました。(大会事務局)
 
朝翠流照鵬吟詠会
三十五周年大会
▽十月五日
▽ホテルアソシア豊橋
▽メモ=開会の辞に続く会員吟詠“青雲の志”は清水照鵬会長が選りすぐった詩「修学」等を各教室の合吟で発表しました。午後からの式典で清水会長は、「朝翠流、女性第一号の会長として認可を得てより三十五年、佐々木孝吾先生はじめ諸先輩のお力添えで今日の記念大会を迎えることが出来ました」と挨拶を述べました。
 続いて財団役員はじめ来賓諸先生よりご祝辞を賜り、当会から財団へ青少年育成基金を贈呈しました。吟詠プログラムは多彩で、清水会長以下会員はもちろん、矢萩鳳祥先生の和歌「楽しみは」そして佐々木朝鵬三代宗家が「楠公を詠ず」をいずれも朗々と吟じ会場を湧かせました。
(佐久間光鵬記)
 
式典であいさつを述べる清水照鵬会長
 
港区吟剣詩舞道
二十五回大会
▽十月十九日
▽港区麻布区民センター
▽メモ=財団のお膝元にある港区連は都総連傘下でも結成が早く、笹川鎮江前会長に格別なご厚誼を賜っていたので、追悼の意を込めて第二十五回大会を開催した。
 当日は港区長原敬美先生と小山凰慧先生を来賓にお迎えし、藤貴流の協賛詩舞や九十二歳の会員による剣舞を含め、百二十五番の吟詠が、橋場隆吟新理事長のもと、清々しく滞りなく行なわれ、会員の満足度も上々の内に終了した。
(和田精栄記)
 
財団法人 日本吟剣詩舞振興会関連行事予定表(平成16年1月)
時間 大会名 開催場所 責任者
18日(日) 9時30分
〜17時00分
第32回全国少壮吟詠家審査コンクール
東日本地区大会
船の科学館 東日本地区連協
18日(日) 9時30分
〜17時00分
第32回全国少壮吟詠家審査コンクール
近畿地区大会
尼崎市総合文化センター 近畿地区連協
18日(日) 9時30分
〜17時00分
第32回全国少壮吟詠家審査コンクール
四国地区大会
香川県・善通寺市民会館 四国地区連協
25日(日) 9時30分
〜17時00分
紫雲館吾妻流35周年記念
新春吟詠剣詩舞道大会
松山市民会館大ホール 芳之内芳翠
 
十二月NHKラジオ
FM吟詠放送
「邦楽のひととき」
放送日時
十二月十八日(木)午前十一時〇〇分〜同三〇分
再放送
十二月十九日(金)午前五時二〇分〜同五〇分
吟題と出演者
一、和歌・ゆふされば
(読人しらず)
ゆふされば 衣手(ころもで)さむし
みよしのの よしのの山(やま)に
みゆきふるらし(繰返し)
久夜書を読む
(菅 茶山)
〈吟〉若原 峰洲
二、和歌・山ざとは(源宗于)
山(やま)ざとは 冬(ふゆ)ぞさびしさ
まさりける 人(ひと)めも草(くさ)も
かれぬとおもえば(繰返し)
寒夜の即事(寂室 元光)
〈吟〉臼井 寛洲
三、社友小集(福沢 諭吉)
除夜の作(高 適)
〈吟〉八代光晃子
四、舟大垣を発し桑名に赴く
(頼 山陽)
独り敬亭山に坐す
(李 白)
〈吟〉久保 草風
五、烏江亭に題す
(杜 牧)
江雪(柳 宗元)
〈吟〉米本 耿泉
六、容奇(新井 白石)
〈吟〉薦田 南尚







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