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式典であいさつされる市川昭男山形市長
 
式典であいさつされる横山五郎県出納長(県知事代理)
 
財団を代表してあいさつする河田和良大会特別顧問
 
本部企画・日本の水源で「述懐」(蒲生君平作)を舞う入倉昭星氏と同社中の皆さん。
吟詠は杉山翔鴻氏ら四氏
 
「日本の水源」出演者が勢ぞろいし、第二部のエンディング
 
地元企画「やまがた・四季の彩り・きらめく生命」で、佐藤旭洲氏らの吟詠、鈴木光盈氏らの舞による「蔵王山頭口占」(安岡正篤作)
 
 第一部の全国吟詠各流合吟では、地元山形の岳精流日本吟院天童岳精会女子による「雪中の雑詩」からはじまり、最終の日本詩吟学院岳風会庄内岳風会男子の「山居」まで、全三十九組が日ごろの精進の成果を発揮し、壮大で美しい合吟の魅力を聴く人に与えてくれました。
 式典では、山形県知事代理の横山五郎県出納長、市川昭男山形市長が挨拶に立ち、それぞれに山形の素晴らしさ、吟剣詩舞の必要性などを話されました。また、財団を代表して河田和良会長が挨拶され、礼と節をはじめとした吟剣詩舞の今日における意義を語られました。
 第二部の本部構成吟剣詩舞「日本の水源(みなもと)―国際淡水年二〇〇三に寄せて―」では、国連総会が水のよりよい管理と保全活動の活性化を目的として、今年を「国際淡水年」と指定したのに因んで、川や海や雨など、水に関する詩歌をとりあげ、吟詠と剣舞、詩舞で鑑賞する舞台でした。内容は一「水は強し」、二「水は清し」、三「水は求め」、四「水を慕い」、五「水は猛し」、六「水は訓え」、七「水を湛え」、八「水は流れ」に分けられ、財団役員をはじめ東西一流の吟詠家、剣詩舞道家が、その素晴らしい吟と舞を披露し、会場を感動で包みました。
 
同、茂木鴻洲氏らの吟詠、江口珠眞氏らの舞で、「酒田日和山」(土屋竹雨作)
 
 第三部は地元、山形県吟剣詩舞道総連盟による企画・構成で「やまがた 四季の彩りきらめく生命」が上演されました。春夏秋冬を各章として、四季折々にあわせた詩歌を味わう舞台で、「紅花賛歌」では吟も詩舞も、出場者全員が紅花色の衣装を着て登場し、とても華やかな舞台を見せてくれました。また、最後の舞台では総勢二百三十二名が「花笠音頭」に合わせて踊る壮観なステージでした。
 
地元企画の最終を大勢の皆さんで飾った「花笠音頭」
 
 すべてのプログラムが終了し閉会式に移ると、吟詠剣詩舞道祭旗の引継式が行なわれ、山形県吟剣詩舞道総連盟の赤塚岳柳理事長から、河田和良会長を介して、次回開催地である福岡県国民文化祭、全国吟詠剣詩舞道祭実行委員会の豊島栄陽委員長に引き継がれました。そして、太田岳篁実行副委員長が閉会の言葉を述べると、全国吟詠剣詩舞道祭もつつがなく成功のうちに幕を閉じました。次回、福岡ではどのような舞台を披露してくれるか、大いに期待したいものです。
 
吟剣詩舞道祭旗が山形県総連から、次回開催地、福岡県総運へ引き継がれ、大会は終了した







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