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鎮江先生9歳の時、筑前琵琶の天才少女と謳われた頃
 
平成3年、ブラジル公演の途次、イグアス大瀑布を背景に、創始会長と
 
平成8年11月、受賞した勲三等瑞宝章を胸に。左は笹川堯衆議院議員
 
創始会長・鎮江夫妻はトンガ王国との善隣友好を促進され、国王ご夫妻を日本に招待して、武道館大会へもお招きした(昭和四十八年十一月)
 
夏季吟道大学(競艇選手養成施設、山梨県本栖研修所で開催)で、名物となった「とり舟体操」を。在りし日のご夫妻
 
ロナルド・レーガン米大統領(当時)ご夫妻とは、エイズ対策の件で会談された
 
笹川鎮江先生の思い出
 大正十二年(一九二三年)十月にお生まれの笹川鎮江先生は五歳の時筑前琵琶の加納旭都氏に師事し、以後吟詠に専心されるまでこの道に打ち込まれて天才少女と謳われました。昭和十一年、日本詩吟学院・木村岳風氏に師事されてからは次第に吟詠に対する思い入れを深め、やがて吟詠静凰流を創流したのが昭和三十九年でした。
 昭和四十三年十月、ご夫君笹川良一先生を創始会長に、財団法人日本吟剣詩舞振興会が設立され、鎮江先生は理事に就任されました。以後、創始会長を援け(たすけ)、組織の発展に尽くされるかたわら、吟詠リサイタルの開催、吟詠全集レコードの刊行など、吟詠芸術の向上に大きな足跡を残されました。
 これらの活動が広く内外に認められ、文部大臣特別表彰(昭和六十年)フランス芸術文化勲章(平成元年)そして同年十一月には紫綬褒章を受賞され、翌年の皇居・園遊会には創始会長ともども出席されています。
 平成七年、創始会長が他界され、鎮江先生が財団会長に就任されました。そして八年には邦楽界の現役としては稀有とされた勲三等瑞宝章受章の栄に輝き、吟界に大きな夢をプレゼントされました。
 長期にわたる病と闘いながらも、絶えず吟剣詩舞道界の先頭に立たれ、斯道の振興と、普及に努められた先生でした。
 思い出のアルバムから数葉を掲載して、輝かしい軌跡の一端を偲ぶことにいたします。(14ページ、カラーアルバムもご覧下さい)







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