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正面の遣影に向かい、別れの言葉を述べる笹川堯氏
 
笹川鎮江会長の主治医であった聖路加国際病院名誉院長、日野原重明氏が弔辞を捧げられた
 
河田和良会長が焼香された
 
告別式には約千人の関係者が焼香の列に加わった
 
会長の精神を継承し、さらに発展させる
 厳かに葬儀が進められ、まず弔辞を笹川鎮江会長の主治医でもある聖路加国際病院の日野原重明名誉院長が読まれ、家族に見守られながら静かに七十九歳の人生をまっとうされたことが語られ、会葬者の涙を誘っていました。また、故笹川良一、鎮江ご夫妻と永年親交があった作曲家の遠藤実先生がお別れの言葉を述べ、会長の美しいお声と姿が忘れられず、温かさ豊かさをいつもあたえてくれた吟剣詩舞道界の太陽であり、病と闘いながら吟剣詩舞道界に残した功績は筆舌に尽くしがたいと話されました。弔電では小泉純一郎内閣総理大臣をはじめ、約五百通の弔電が届けられ、ご霊前に供えられました。
 ご子息である笹川堯衆議院議員は安達漢城作の「追悼の詞」を朗々と吟じ、会長を送られました。
 笹川鎮江会長は、財団設立理事、常任理事、副会長、会長を歴任し、七十九歳の今日に至るまで、常に吟剣詩舞道界の先頭に立たれ、多くの吟詠家、剣詩舞道家をご指導くだされ、とくに「礼と節」を基調とする吟剣詩舞道の今日の繁栄と発展に導いてくださいました。平成元年十一月には吟詠の精進ならびに発展に寄与した功績により紫綬褒章を受章され、重ねて平成八年十一月には勲三等瑞宝章を受章されました。
 残された私たちがなすべきことは、会長のご偉業に感謝しながら、偉大な業績を継承すると共に、さらに発展させることが責務であり、会長の望まれていることと確信し、邁進していくことではないでしょうか。
 最後に重ねて、ご冥福をお祈り申し上げます。







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