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(25)(26)―中国の雷神。
 
鬼面、鳥頭、翼、鋭い爪などをもち、火焔とともに落雷する。
 
―インドの生命樹を染めだした壁飾り布(カラムカリ)。
 宇宙山の山頂に生い茂る生命樹。山腹には虎、樹幹の両側に孔雀たち、樹冠には孔雀と蛇が現われる。
 
(28)―インドの生命樹、青銅製。
 樹冠には十四羽の鵞鳥、枝の中央にコブラ、その下に猿、樹下には牛が現われる。
 
―画像石に刻まれた中国の扶桑樹。漢代。
 編み物のように絡みあう、複雑にうねる枝の動きが、交尾する雌雄の蛇を想わせる。樹冠には太陽を背負う烏が止まる。矢をつがえ、烏を射ようとするのは、弓の名人、(ケイ)。扶桑樹とは、十の太陽が憩う宇宙樹であったという。







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