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(4)―清朝末期、北京・紫禁宮で打ち鳴らされた建鼓。
 鼓面には、双龍と彩雲が陰・陽の太極を象どって舞い踊り、龍首を四方に向けた金色の天蓋の頂上には一羽の鳳凰が立ちあがる。高さ二メートル半。
 
(5)(6)
―韓国・李朝、宮廷奏楽図の屏風絵に描かれた、建鼓の姿。
 
 大きな太鼓の胴の上に四段の壇が乗り、頂上の蓮華座上に白鷺が羽ばたく。四方位に向かう龍の首から、流蘇が垂れ下がる。
 
―『三才図絵』に描かれた中国、近世の建鼓(左)と、韓国の『楽学軌範』に記載された建鼓(右)。
細部に相違が見いだされる。







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