表1-(3)トルコの主要商品別輸出
(単位:1,000ドル、%)
|
2000年 |
2001年 |
金額 |
金額 |
構成比 |
伸び率 |
ニット衣類 |
3,728,650 |
3,641,200 |
11.6 |
△2.3 |
ニットを除く衣類 |
2,506,402 |
2,639,429 |
8.4 |
5.3 |
自動車・同部品 |
1,592,513 |
2,335,381 |
7.5 |
46.6 |
電気機器 |
1,977,273 |
2,259,578 |
7.2 |
14.3 |
鉄鋼 |
1,624,131 |
2,069,932 |
6.6 |
27.4 |
機械機器 |
1,418,848 |
1,745,323 |
5.6 |
23.0 |
果実 |
1,029,915 |
1,201,056 |
3.8 |
16.6 |
織物製品 |
1,021,265 |
1,055,227 |
3.4 |
3.3 |
金属製品 |
697,292 |
975,727 |
3.1 |
39.9 |
綿糸 |
712,532 |
842,540 |
2.7 |
18.2 |
合計(その他含む) |
27,774.906 |
31,342,035 |
100.0 |
12.8 |
|
出典)JETRO貿易投資白書2002年版統計局
輸入は経済危機による内需の冷え込みが大きく、ほぼ全品目が減少し、総額で前年比24.0%減となった。輸入を国別にみると、最大のドイツは、自動車・同部品、事務・通信機器、化学品の大幅減が響いて、全体では25.9%減の53億3,540万ドルに低迷した。2位のイタリアは、化学品、電気機器などの減少で、19.6%減の34億8,410万ドルであった。3位のロシアは、構成比で82.6%を占める鉱産物のうち、石油・同製品と天然ガスはそれぞれ38.8%増、12.6%増と伸びたが、鉄鋼と化学品の輸入が半減し、全体では11.6%減の34億3,570万ドルとなった。4位の米国は、機械機器、化学品、農産物などが減少し、16.6%減の32億6,130万ドルであった。このほか、フランス(16.6%減)、英国(30.3%減)、スペイン(36.5%減)、オランダ(34.3%減)などEU諸国からの輸入は軒並み2ケタ減となり、EU全体からの輸入額は32.1%減の180億5,900万ドルとなった。
トルコは、EUとの関税同盟協定(1996年1月1日発効)に基づき、2002年1月1日から第三国に対する工業製品の関税率をEUと合致させ、開発途上国に対してはEUの一般特恵制度(GSP)を適用する。現在トルコは、EFTA、イスラエル、ハンガリー、ルーマニア、リトアニア、エストニア、チェコ、スロバキア、スロベニア、ラトビア、ブルガリア、ポーランド、マケドニアとの間で自由貿易協定(FTA)を締結、いずれも発効している。また2002年1月には、ボスニア・ヘルツェゴビナと、3月にはクロアチアとFTAを締結した。さらに、モロッコ、エジプト、フェロー諸島、パレスチナおよびチュニジアとも交渉中、ヨルダン、マルタ、南アフリカ共和国およびメキシコと交渉開始予定である。
表1-(4)トルコの主要商品別輸入
(単位:1,000ドル、%)
|
2000年 |
2001年 |
金額 |
金額 |
構成比 |
伸び率 |
鉱物性燃料 |
9,540,584 |
8,339,366 |
20.1 |
△12.6 |
機械機器 |
7,826,275 |
6,306,560 |
15.2 |
△19.4 |
電気機器 |
6,103,664 |
3,633,632 |
8.8 |
△40.5 |
自動車・同部品 |
5,466,837 |
1,827,054 |
4.4 |
△66.6 |
鉄鋼 |
2,778,433 |
1,797,367 |
4.3 |
△35.3 |
プラスチック製品 |
2,179,477 |
1,733,426 |
4.2 |
△20.5 |
有機化学品 |
2,036,010 |
1,624,319 |
3.9 |
△20.2 |
医療用品 |
1,034,747 |
1,087,808 |
2.6 |
5.1 |
精密機器 |
1,242,464 |
953,084 |
2.3 |
△23.3 |
綿糸 |
1,079,791 |
950,070 |
2.3 |
△12.0 |
合計(その他含む) |
54,502,821 |
41,399,083 |
100.0 |
△24.0 |
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出典)JETRO貿易投資白書2002年版統計局
日本の対トルコ貿易をみると、2001年の輸出は38.9%減の7億4,090万ドル、輸入は9.1%減の1億5,460万ドルであった。この結果、貿易収支の黒字幅は前年の10億4,250万ドルから43.8%縮小し,5億8,630万ドルとなった。
トルコヘの輸出が減少した最大要因は、全体の67.3%を占める機械機器のうち、一般機械と輸送機械がそれぞれ半減したためである。例年、輸出上位品目は自動車とその関連部品が占めるが、2001年は鋼管が最大であった。トルコでは2001年12月にイランとの天然ガスパイプラインが開通しており、トルコ国内ではパイプライン網の建設が急ピッチで進んでいる。この結果、鋼管の輸入額は8,919万ドルに上り、対前年比で11.7倍増となった。トルコからの輸入は、従来食料品が最大で、2000年も全体の41.2%を占めたが、2001年は食料品の構成比が38.5%に低下、代わって工業製品が42.5%に上昇した。工業製品のほぼ半分は繊維製品で、前年比23.1%増と好調だった。中でも最大品目のじゅうたんは45.4%と大幅に輸入が増加した。このほか、上位輸入品目に並ぶトマトピュレ類(ぺースト)、天然ホウ酸塩、たばこ、マグロなどの食料品、原材料は、天然ホウ酸塩を除いて軒並み2ケタ減となった。
表1-(5)日本の対トルコ輸出
(単位:1,000ドル、%)
|
2000年 |
2001年 |
金額 |
金額 |
構成比 |
伸び率 |
輸出総額 |
1,212,469 |
740,919 |
100.0 |
△38.9 |
機械機器 |
980,547 |
498,455 |
67.3 |
△49.2 |
一般機械 |
456,216 |
247,806 |
33.4 |
△45.7 |
電気機器 |
101,438 |
67,590 |
9.1 |
△33.4 |
輸送機器 |
362,323 |
146,007 |
19.7 |
△59.7 |
金属品 |
65,150 |
126,211 |
17 |
93.7 |
鉄鋼 |
36,149 |
94,094 |
12.7 |
160.3 |
化学品 |
61,221 |
46,740 |
6.3 |
△23.7 |
医薬品 |
12,884 |
12,575 |
1.7 |
△2.4 |
プラスチック製品 |
18,324 |
12,300 |
1.7 |
△32.9 |
原材料 |
13,802 |
13,049 |
1.8 |
△5.5 |
人造繊維等 |
9,340 |
9,318 |
1.3 |
△0.2 |
|
出典)「貿易統計(通関ベース)」よりジェトロ作成
表1-(6)日本の対トルコ輸入
(単位:1,000ドル、%)
輸入総額 |
170,006 |
154,582 |
100.0 |
△9.1 |
工業製品 |
57,624 |
65,731 |
42.5 |
14.1 |
繊維製品 |
30,908 |
38,045 |
24.6 |
23.1 |
絨毯(Knotted) |
6,989 |
10,161 |
6.6 |
45.4 |
機械機器 |
5,563 |
7,612 |
4.9 |
36.8 |
食料品 |
70,113 |
59,538 |
38.5 |
△15.1 |
トマトピュレ類 |
25,330 |
21,839 |
14.1 |
△13.8 |
トマト調製品 |
4,497 |
4,267 |
2.8 |
△5.1 |
たばこ |
10,113 |
7,644 |
4.9 |
△24.4 |
マグロ |
5,816 |
4,525 |
2.9 |
△22.2 |
原材料 |
38,889 |
26,879 |
17.4 |
△30.9 |
銅鉱 |
11,089 |
3,602 |
2.3 |
△67.5 |
天然ホウ酸塩 |
13,945 |
14,199 |
9.2 |
1.8 |
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出典)「貿易統計(通関べ−ス)」よりジェトロ作成
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