休みとコミュニティー
3連休が増えました。例えばこの前の体育の日も本来だったら今年は金曜日だったのです。それを祝日で3連休にするために、毎回週明けの月曜日にということになりましたから3連休が増えました。祝日は放送業界にはあまり関係なくて、祝日といっても番組は休みにならないので、私は祝日に休んだという記憶がないのです。ただ3連休になると行楽日和とかお天気で言うと、3連休にどういうお天気になるというのは皆さんの非常に注目するところですし、行楽地、観光地の様子とかもニュース映像でよく入ってくるのです。
最近思うのですけれども、皆さん、3連休っていいですか。お休みだとすごくうらやましいなという気持ちがするのですが、けっこうお父さんって大変だろうなとニュースを見ながら思うのです。こんなに頻繁に3連休があって、しかも子供たちは土日休みでどこかに連れていって、さらに不況の中でなかなかお給料が上がらない。けっこう毎回毎回それこそ家族を引き連れて行楽地に出かけていって、東京ディズニーランドでも何でも入場料払って丸1日遊ばせてご飯食べて帰ってきたら、けっこう出費がかさむだろうなというのをひとごとながら思っています。
そういうところでもけっこう受け皿というのはないのですね。行楽地といっても観光地、今紅葉がきれいだから行きたいと思うけれども、行っても渋滞にはまって2時間も3時間も車の中にいるだけという、そんなのが現実のところでは実態でしょう。どうでしょう、皆さん3連休・・・。皆さんはスポーツのNPOを立ち上げていらしてそれぞれの場所で活動していらっしゃいますけれども、大抵の家族の方というのは、おうちの中でテレビを見ながらごろごろ過ごすというのもまたそれが実態なのではないかというふうに思います。
公立学校は週休2日制で、これもゆとりの教育の一環と言うのですけれども、本当にそれがゆとりの教育なのかどうかという気もします。それは受け皿を作ってこそ初めてゆとりの教育というのであって、「はい、どうぞ、学校はお休みです。週休2日です。土曜日、日曜日、どうぞ皆さんゆとりの時間ですから有意義に過ごしてください」と言われたところで、なかなかそれを本当に楽しめている人、有意義に使っている人というのは少ないだろうと思います。言ってみれば親の負担は増すばかり。だけれども家庭の中で父親の存在感は減るばかりというのが、ここのところニュースを伝えながら思っていることです。
それからもう一つは、本来かつてでしたら受け皿となるべき地域コミュニティーが完全に崩壊してしまっているのだろうと思います。これは別に今に始まったことではないですし、週休2日制、それから連休が3連休になったことで起きたことではないと思うのです。
私は岐阜の本当に山奥の恵那と言う所の出身です。同級生が14人という地域で、本当に典型的な過疎地域の生まれです。今はもう中学校は廃止になってしまって、学校は小中学校併用校だったのですけれども同級生が14人で、女の子が5人で男の子が9人という地域に生まれ育ちました。学校スポーツといっても中学校の時はバレー部か卓球部しかなくて、二つのうちからどっちを選びなさいと言われても、なかなかどうして自分の好きなものを選べたということではなくて、しょうがないからそのころテレビで「アタックNo.1」とかバレーブームの時期で、私はバレー部にいたし方なく運動音痴を押して入ったのです。
そのクラブ活動が終わって何が自分たちの放課後を支えていたかと考えると、子供会だったのです。子供会の年中行事というのが本当にしょっちゅうありました。そういうところで小さな本当に過疎地の町ですから、そういうものでも作らないとそれこそ同級生が近所にいるわけでもない。そこでお兄ちゃんとか小さな自分よりも下の子供たちと交流を持ちながら、地域には必ず公民館というものがあって、そこでバドミントン大会をやったり、それから夏になると合宿をやったりとか、そこで飯盒でご飯を炊いてカレーを作ったり、そんな思い出が今となると非常に記憶に残っています。
オープンマインド
ただ、今私の住んでいる東京周辺を見ても、子供が町を歩いている姿というのは本当に見かけなくなりました。これだけ今犯罪が非常に多くて、歩いていると連れ去り事件も今年になってから20件近く起きているのです。そういう中では子供一人遊ばせられない、歩かせることもできないというのが現実なのでしょうから仕方がないと思いますけれども、どんどん子供たちがうちに閉じこもってしまっているというのですか、「オープンマインド」という私の大好きな非常に素晴らしい言葉があるのですけれども、どんどん窓を閉じてしまっているという子供たちの実態が見えてきます。
やはり今考えなくてはいけないのは、こういう中だからこそ私たち大人ができること、そして大人そのものも求めていることを少しでも自分たちのできることからやっていきたいということです。過去ばかりが良かったということで懐かしんでいるばかりではいけないので、新しいかたちで何かできることがないだろうかということを模索している。私もその1人です。多分皆さんもそうだと思います。そういう意味でも今日はスポーツNPOの方が300人以上も集まっていらっしゃるというのは非常に意義深いことだし、そういうスポーツNPOへの期待感みたいなものを私自身すごく大きく持っています。
何をぜひお願いしたいか、一緒に模索していけたらいいと思うことですけれども、いろいろな場面を作っていっていただきたいです。それが何よりも大きな役割なのだろうということをつくづく感じます。これは学校スポーツにもなかなかできない、企業スポーツにもなかなかできない、多分スポーツNPOの皆さんにしかできない大きな役割なのではないかというのは、ここ何年かを見てきて切実に感じます。言ってみればこれに尽きると言ってもいいのですけれども、とにかくこういう場面を、いろいろな場面を提供していただきたいし、作っていっていただきたいということを感じます。もちろん上からの強制的なものでもありません。しかも今までのような企業が抱え込むようなかたちでの庇護のもと、行うものでもありません。自発的にだれもが気軽にハードル少なく参加できる場面というのでしょうか、そういうものが今一番求められているのではないかと思います。
冒頭にも申し上げましたけれども、私自身「MIPプロジェクト」というNPOの理事のメンバーになっています。別に宣伝するわけではないのですけれども、モラルとインテリジェンスとフィジカルという、私が考えたわけではないのですが、そういうバランスの取れた人間が育ってくれればいいということで立ち上げたNPOです。ここにはかつてアマチュアスポーツ、プロスポーツの選手として活躍した人たちがコーチとして大勢参加しています。もともと神戸製鋼に大西一平さんと言うラグビー選手がいて、彼のことをNHKのスポーツキャスター時代に取材した時に、非常に広範囲なことで日本のスポーツのことを考えていらっしゃる方で、とても仲良くなったのです。その人から誘いを受けて私も理事になりました。
スポーツヘの意識改革
スポーツキャスター時代に感じていたことですが、本当に極めた、学校スポーツ、アマチュアスポーツの中、あるいは企業のスポーツの中でプロとしていろいろなかたちで、競技によってはアマチュアリズム一辺倒のところもありますしそうでないところもあるのですが、引退したあと皆さん何かやりたいと思っている方はすごく多いのです。自分の中にあるスキルとかスポーツマンシップみたいなものをだれかに伝えたい、できれば子供たちに伝えたいと思っている人たちが、番組で話を聞くとすごく多いのですけれども、なかなかそれを発揮する場が今までなかったのです。
スポーツを続けていくためにはもちろんマネジメントの世界に行って成功されている方もたくさんいらっしゃるのですけれども、何か大きな組織の中にあってポジショニングを得てそこでずっと企業の一員としてやっていくとか、あるいは財団の中で理事とかそういうかたちで名誉職としてそういうふうに携わる方は多くいらっしゃいます。でもやはりまだそれは一部です。でもいろいろと自分の中でスポーツを極めた人たちというのは、それを何かのかたちで生かしたいと思っている方がたくさんいらっしゃいました。そういう人たちが、そういう気持ちを発揮できる場としても、NPO法人というのは一つのかたちとしてあるのではないかと思っています。
私自身はなかなかこのプロジェクトに参加することができないのですけれども、キャンプをやったりサッカー教室をやったりいろいろなかたちで活動の場を広げているようです。もちろんそれは子供に限らず、年を取ってから気軽に参加できる場を提供するということも非常に意義深いと思います。今回も後援にゲートボールの協会が入っていらっしゃいましたけれども、ゲートボールに限らずもっと年齢に応じたいろいろな競技の広がりの場を提供していただけると、私自身も参加しやすくなると思います。
それからもう一つクリアしなくてはいけないのは、そういう場の提供もそうですけれども、どうも日本にはスポーツはお金がかからないという意識が非常に深く浸透してしまっているようです。もともとはアマチュア精神の世界で来たので、学校スポーツもそうですし企業スポーツもそうです。でも、自分が楽しむためにはやはりお金はかかるのです。絶対そうなのです。別に労働の対価として支払うとか、もらうとかということではないのですけれども、自分が楽しむためにはそれ相応の対価を支払う。そういう場の提供と同時に意識改革というのですか、気持ちの中の構造改革というのも同時にぜひ皆さんのところでPRしていっていただきたいと思います。それは私の携わっているマスコミもそうですけれども、そういう意識改革がないとこれがなかなか広がっていかないというのが、多分皆さんも切実に感じていらっしゃるところではないかと思います。
スローライフ
ちょっと話は脱線しますけれども、今年私たちの番組で「スローライフ」というのをテーマに特集を1週間ぶち抜きでやりました。スローライフというのは、もともとスローフードというイタリアで自分たちの土地のものを自分たちで作り、食べましょうという運動から発したものです。それが言ってみれば今一つのブームになっています。多分そこは3連休がこれだけ増えたこととかあるいは子供たちの週休2日が広がったこととか、あるいはこれだけ不況の中でものがあれば幸せだ、お金があれば幸せだという感覚から、やはりそうではない、豊かな時間を自分たちで作っていくことのほうがより自分にとって、人間にとって幸せではないかという意識が進行したというか膨らんだことによるものだと思うのです。
ニュース番組の中でスローライフというので1週間ぶち抜きでやる。どれほど本当に反響があるのかと手探り状態でやった企画だったのですけれども、手前味噌ですが、ものすごい反響がありました。反響というのか共感がありました。そういう声をメールや手紙やファックスでものすごくたくさんいただきました。
しかも日本はどんどん高齢化社会になって、平均寿命が八十何歳、女性なんてもう85歳を超えてしまっているという考えてみたら恐ろしい時代に突入しています。それこそもっともっとスローライフでいいのではないでしょうか。この先本当に長い時間をどうやって過ごそうかなんて私自身も考えてしまうのですけれども、そういう時間を過ごすためにも、より豊かな時間にするためにも、やはり自分たちの楽しむための行き場所というものを自分たちで探していくしかないのです。それがもちろんお金もうけも大事だけれども、そういう豊かな時間を手に入れるための方策というのですか、その模索というのがこれからの大きなテーマになっていくのではないかと思っています。
そういう中で、私はそれだけにスポーツNPO、スポーツに限らずですけれども、いろいろなかたちで私たちの時間を豊かにしてくれるNPOに期待を持っているわけです。言ってみればNGOもそうです。
機能不全を解消しよう
ちょっと余談ですけれども、JICAと言う所で出している「国際協力」と言う冊子がありまして、私はその中で今年の4月からNGOの方たちとの対談を月1回やっています。ニュースをやっていると本当になかなか、例えばODAがものすごい額をアフリカに拠出しました、アジアに拠出しましたと言うのですけれども、実は現地で、もちろんODAに携わっている人たちは一生懸命やっているし、何とかそういう途上国が幸せになればいいと思ってやっているのですけれども、拠出額とそれに見合った日本というものが評価されているかというと、そうではないという実態をニュースの中で私たちは見聞きすることが多いのです。
アフガニスタンで井戸を掘る活動をしていらっしゃる中村哲さんと言うお医者さんがいらっしゃるのです。ペシャワール会と言って、この方はテレビにもたびたび登場していらっしゃるのです。ODAで井戸を掘ったりすると一つの井戸に関して200万円ぐらいかかるのが、NGOでやるとその6分の1ぐらいの値段でできてしまうというのです。「アタッー」と思うわけです。もしそれだけのお金があるのだったら六つできるところが、いろいろなところがかかわって、本当に善意でやっていることなのにどうしてそこがそんなにお金がかかってしまうのだろうか、もっとコストダウンできないものだろうかと考えるのですけれども、この日本の仕組みの中ではなかなかそれは現場の人たちの熱意とは裏腹に、思うようにうまくいかないという実態があります。
それは非常に象徴的な話ですけれども、いろいろなところで機能不全みたいなことが起きてしまっているのかと思うのです。それは別にスポーツの世界に限らず、いろいろな場面でそういうことを感じます。そういう中で、今やはりNGOなりNPOなりというのがそこの中で足腰、フットワーク軽く、しかもいろいろなしがらみに惑わされないで縛られることなく動けるという意味では、非常に大きな可能性を秘めているということを感じています。
ニュースの中で、何でこうなっちゃうの、どうしてここがうまく突破できないのだろうとストレスを感じていたものが、月1回NGOの方たちとお話をするのですけれども、非常に「スコーン」と突破口が開いたように私の気持ちのうえでも解消されていくのです。不思議なくらいにさまざまなかたち、そこでお会いした方たちのこと、本当にいろいろな方がいらっしゃるのです。
自分はデザイナーでタイに布を買いに行っていました。そこで見聞きしたHIVウイルスを母子感染でもらって、しかも母親が死んでしまって孤児になっている子供たち、そういう子供たちの女の子だと多くは売られて売春宿みたいな所でお客の相手を強制的にさせられるという実態があるのですが、それを何とか救いたい。もちろん千人2千人と救えるわけではないかもしれないけれども、自分のできる範囲で、その方の場合は今受け入れていらっしゃるのは30人ぐらいとおっしゃっていました。そういうホームを作って自分はそこのお母さん役としてNGOを立ち上げて、そういうかたちで自分のできる範囲でやっていらっしゃる方もいらっしゃいました。
できる範囲でやろう
自分のできる範囲で自分のできることをやろうという機運が今ものすごく広がっています。国の組織そのものを動かしたり今までの既存の組織を動かしたりするのは、なかなかどうして1人の人間には現実的には難しいです。でも、自分のできるところから何かをやっていこうとするのは、それは別に大きなことではなくても小さなことでもいいと自分の中に言い聞かせれば、何かしら自分にもできるのではないか、その可能性はたくさんあると思うのです。そういう意味でもNPO法人、スポーツに携わる皆さんにはぜひそういう場所といいますか、スポーツを楽しみたいと思っている人たちの気持ちをどんどん引っ張っていってほしいという気持ちがあります。
ここまでは私の期待感ですが、いくつかぜひお願いしたいという注文を偉そうに付けたいと思います。PRをもっと上手にやっていただきたいというのはすごく思います。ホームページを開いて「ああ、こういうことをやっていらっしゃるんだ」と感心することがたくさんあるのですけれども、なかなかそういうのは、多分皆さんの中で抱えていらっしゃる悩みの一つも、どうやったらもっと多くの人たちに広がるのかという悩みもあるのではないかと思うのを、ホームページを拝見していて思うところです。
これはどうしたらいいのでしょうね。もちろんマスコミがどんどん取り上げていって、そういう機会を増やしていくというのも私たちにとっての仕事だとは思っているのです。これは多分こういうサミット、今回は3回目ですけれども、日本の社会は縦社会でその弊害が出てしまって、なかなか組織そのものが大きくなってしまって硬直化してしまったというのが歴史は繰り返すで、多分組織とはそういうものだろうと思います。それを突き動かすのは多分横のネットワークなのだろうと思います。それぞれの組織がやっていることは本当に小さなことかもしれないけれども、それが広がりを持つことによって、一つの線が面になっていくという、多分その過渡期を皆さん今実感していらっしゃるのではないかと思うのです。そういう横のつながりというのをぜひ広げていっていただきたいと思います。
今4千以上のスポーツ・芸術にかかわるNPOがあるということですけれども、もっと横のつながりがあると豊かなネットワークが生まれて参加しやすくなるのではないかという期待感があります。別にスポーツだけに限らなくてもいいではないですか。例えばゲートボールを楽しむというNPOがあったとしたら、ときには陶芸を楽しむ機会も欲しいし、たまにはみんなで観光旅行に行くような機会も欲しい。ゲートボールだけではなくてもっといろいろな競技に広げてみたいと思ったりもするでしょう。何か一つだけではなくていろいろな、それは自分の所ではなかなかできないかもしれないけれども、横のつながりを持つことによってどんどんそれが広がっていくのではないでしょうか。参加しやすい環境みたいなものをぜひ作っていっていただきたいと思います。
多分今は玉石混交で、本当に収支的にも成功を収めているNPOもあれば、なかなかお金が集まらないで本当に来年やっていけるのかという不安を抱えているNPOの方もいらっしゃると思うのです。もっと厳しい言葉で言うと、多分淘汰みたいなものがどんどん繰り返されていかないと、本来持っているNPOそのものの可能性みたいなものを逆に小さくしてしまうということもあるかもしれません。それは横のつながりを持つことによって切磋琢磨されるという部分もすごくあると思います。こういうサミットというのは、ここまで大きなことというのはなかなかこういう機会でもないとできないかもしれませんけれども、ぜひこの機会につなげていっていただきたいと思います。
それからもっと効率的な運用、それは資金面ということも多いですね。あと施設面もそうですけれども、学校スポーツや企業スポーツをどんどん取り込んでいっていただきたいです。これは多分午後のセッションで具体的な議論が行われると思うのですけれども、そうしないと運用というのはなかなか難しいでしょうね。本当にお金を出すことに非常に抵抗がある土壌の中でやっていくというのは、今もちろん過渡期で変革期ですけれども、その意識改革が完全に生まれるというか変わるまでには、本当に多分大変な努力というか時間がかかるのだろうと思うのです。だからそれまでは何とか空洞化してしまっている部分、学校スポーツの中であったり企業スポーツの中であったり、そういう今まではできていたのですけれども、不況の中で取り残されてしまった部分というのを、ぜひもっとうまく戦略的に取り込んでいっていただきたいと思います。それは切実な注文です。
最初に戻りますけれども、家族が、そしてそれぞれの家族の一員が、親や地域が大切だ、この場所、ここに来て良かったと思える場所をどんどん提供していっていただきたいと思います。そんな中でお父さんって実はこんなに頼りになるんだとか、こういう部分もあったのだとか、小さなことかもしれませんけれどもそういうところで会話が生まれて、そこでいろいろなものが再生していくきっかけになっていくのではないかと思います。
やはり小さい時であり、そういう場の記憶というのは私たちの頭の中にいつまでも刻み込まれて決して失われないものだと思うのです。そういう場所がないというのは、今の子供たちにとってもすごく不幸な状態だと思うので、ぜひそういう記憶を、思いっきり笑ったなとか思いっきりボールをけったなとか、あるいは思いっきり泣いたとか悔しがったとか、そういう記憶をどんどんたくさん作っていっていただける場になればいいと思います。
そういう意味では皆さんがやっていらっしゃることというのは、本当に意義深いことだと思います。ですから、運営がなかなかどうして大変だとか、資金をどうしようとかそんなことで悩んでいらっしゃるかと思うのですけれども、ぜひ自信を持って、自負を持って進めていっていただきたいと思います。私自身も微力ですけれども、NPOの理事の一員として新しいかたちでそういう場が提供できればいいと思っています。いつも皆さんのホームページをのぞきながら勇気付けられることもありますし、いろいろなことが参考になることもあります。励まされることも多いので、ぜひ情報発信と横のネットワーク作りというものを大切にして、これからも頑張っていっていただきたいと思います。
ここまでの時間、大体お話ができたと思うのです。具体的な実践についての討議は、午後のセッションで個別にぜひ討議を深めていっていただきたいと思います。何かご質問がありましたら、少し時間がありますので。ご意見のある方。あまり専門的な話ができなくて申し訳ないのですけれども、皆さんにエールを送って私のオープニングメッセージとさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
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