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第2次審査における主な議論のポイント
・NPO・企業の自己評価の結果は、評価者によって異なる。謙虚に付ける人もいれば、できるだけよく付ける人もおり、調査員が内容を判断しながら調整。各調査員によっても差はあるので、全体のすり合わせも行った。
・企業の社会貢献意識が高いことも大事だが、事業を進める上で、NPOのイニシアチブが高い点を高く評価したい。NPOのアイデアや視点がきっちりと企業側に伝わり、よく生かされている事業はポイントが高い。NPOの存在感が薄いところは評価しにくい。
・協働事業を進めることによって多くの人にインパクトを与えるという波及要素があることは重要。他のNPOや企業のモデルとなり得る事業、事業に直接関わらない一般社員の意識改革につながるものや、地域の第三者に対して利益をもたらす事業は高く評価できる。
・1次審査の書類レベルでアイデアや事業の仕組みを評価された事業も、実際にはまだ始まったばかりのところがいくつかあった。実績が伴わないところは、さらなる発展に期待する。
・長年続いており、企業内や受益者への浸透度がかなり高くなっている事業もあるが、事業の内容にもステップアップを期待したい。受益者のニーズ分析を進めることも大事。受益者の追跡調査、ニーズ分析を進めることも大事。
・NPOとの協働によって、企業の本業にもプラスの効果をもたらしている事業は高く評価できる。
 
第2次審査通過事例の評価点
協働事業名 評価点
「こども科学実験教室」 117
環境アニュアルレポート共同企画 121
車いすの集配・はこび愛ネット事業 147
チャリティクリスマスカードによる紛争・被災地域の子ども支援 145
おかし工房パンドラのお菓子販売 126
だれもが楽しめる「街」づくり 138
 
 最終審査は、第2次審査を通過した6事例について、それぞれ企業とNPO双方の代表者に1事業当たり10分間のプレゼンテーション(発表)を行ってもらい、7名の審査員によるプレゼンテーション評価が行われました。
 
プレゼンテーションの評価基準
評価ポイント 得点
内容はよく分かったか(事業内容、推進方法等) 10
表現は魅力的か(視覚、口頭表現等) 10
審査員の最終評価 20
合計 40
 
最終プレゼンテーション審査
協働事業名 評価点
こども科学実験教室 26
環境アニュアルレポート共同企画 29
車いすの集配・はこび愛ネット事業 32
チャリティクリスマスカードによる紛争・被災地域の子ども支援 32
おかし工房パンドラのお菓子販売 29
だれもが楽しめる「街」づくり 30
 
最終審査における主な議論のポイント
 審査員によって受け止め方の違いはあったものの、全体として、声が小さすぎたり、画面が見にくかったりしたところは、全体に点数が低く、NPOと企業の協働のあり方やその拡がりが明確に訴えられたところや対等な関係が舞台の上からも見えてきたところは点数が高かった。ただ、画面に頼るのでなく、事業としての魅力を生き生きと伝えることが、聴いているものの心をとらえたといえる。
 
 最終的に、プレゼンテーション評価と、第2次審査における評点の合計得点に基づき、第1回『パートナーシップ大賞の受賞事業』が決定しました。「飛んでけ!車いす」の会と札幌通運による「車いす集配・はこび愛ネット」事業です。そして残りの5事業には「パートナーシップ賞」が贈られました。







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