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表1 幼児期と幼児食
 
表2 具体的な食事の基本
*これらの表は「基準」ではなく、参考となる「目安」を示すものです。
食品分類 一日の目安量(g) 前期 前半1歳時(回数:3食+おやつ0〜2回) 前期 後半2歳時(回数:3食+おやつ2回) 一日の目安量(g) 後期 3〜5歳児(回数:3食+おやつ1回)
食べ方の例 注意するポイント 食べ方の例 注意するポイント 食べ方の例 注意するポイント
穀類 200〜300 柔らかめのご飯
サンドイッチ
うどん
大人の食事より水分を含ませて柔らかく仕上げる。 焼きそば
焼きビーフン
白玉だんご
もちはまだ早過ぎる。 300〜400 スパゲッティ
ラーメン
そば
もち
大人の食事より薄味に心掛ける。
いも類 50 肉じゃが
シチュー
ポテトサラダ
いもだけで煮るとパサパサしているので、野菜や蛋白質の食品と一緒に調理する。 いも天ぷら
コロッケ
衣の香ばしさで、パサパサしているものでも食べられる。 70 スイートポテト
大学いも
里いも煮
とろろいも
いろいろないも料理を利用する。
牛乳・乳製品 400 クリームシチュー
グラタン
ヨーグルトあえ
料理やおやつに使用するととりやすい。 チーズはさみ揚げ
ピザトースト
料理やおやつに使用するととりやすい。 400 チーズキャッチ
あさりのチャウダー
料理やおやつに使用すると取りやすい。
卵類 30〜40 茶碗蒸し
スクランブルエッグ
卵サラダ
卵サンドイッチ
卵焼き
卵に具を入れるときはできるだけ卵に近い柔らかさに統一する。 かに玉あんかけ
野菜卵とじ
固い食品と一緒に調理するときは、柔らかめに下ごしらえする。 50 親子丼
ゆで卵
スコッチエッグ
卵と一緒の具は固いものが入ってもよい。
固さの強弱をつける。
魚類 30〜40 あじ、ひらめ、たらなどの白身魚
生鮭、金目鯛などの煮魚
フライ
ムニエル
身がほぐれやすく柔らかい魚を調理する。小さな骨がない魚をつかう。 しじみ、あさりをみそ汁にしてうま味を味わう。
ツナサンド
いか、たこ、かまぼこはまだ十分にかめないので、食べやすいようにかくし包丁をいれる。 50 かきフライ
わかさぎフライ
焼き魚
干物
さつま揚げ
焼き魚も食べられる。
塩分に気をつける。
肉類 30〜40 ハンバーグ
鶏肉レバー揚げ
ひき肉と野菜煮
硬くならないようにひき肉料理は卵やパン粉のつなぎを多めに使う。 薄切り肉と野菜煮
細切り肉いため
薄切り肉はおよそ1cm程度のこま切れにして調理する。 40〜50 ロールキャベツ
焼き肉
豚カツ
ウインナー
薄切り肉が柔らかくなるように調理する。
大豆・豆製品 30〜35 みそ汁
納豆汁
マーボー豆腐
いんげん豆煮
納豆はさらに包丁でたたいて抵抗なく食べられるようにする。豆は皮まで柔らかくなるまで煮込む。 ポークビーンズ
そら豆甘煮
大豆の五目煮
大豆は、缶詰を使うと柔らかく手間が省ける。納豆は包丁で荒みじんにすると食べやすい。 40〜50 厚揚げ煮物
いなり寿司
いり豆腐
うの花いり
おからやがんもどきなどは適度な固さでかみごたえがあるので、じょうずに利用する。
野菜類 200 きりぼし大根煮つけ
青菜ごまあえ
煮込物
レタスやキャベツなどの葉物は食べにくいから少し控える。熱を加えて柔らかくする工夫を。 油いため
かき揚げ
ピーマンなどにおいの強いものは、下ゆでしてから使うと食べやすい。 240 生野菜ドレッシングあえ
きのこご飯
お好み焼き
筑前煮
ポトフ
においのきついものや、あくの強いものは食べにくいこともあるが、ほとんどの野菜やきのこ類は食べられる。
海藻類 2〜5 ひじきの煮物
わかめスープ
軟らかくトロトロに調理する。 ひじきご飯
わかめご飯
のり巻き
ご飯に混ぜると食べやすい。 2〜5 切り昆布の煮物
海藻サラダ
もずく酢
大人より少し軟らかく料理する。
果物類 100〜150 りんごの重ね煮
フルーツ入り蒸しパン
りんごなど口の中でごろごろするものは、すりおろしてもかまわない フルーツサラダ
フルーツポンチ
りんごは薄切りにすれば食べられる。 150〜200 パイナップル
はっさく
さくらんぼ
りんごなどは食べられる。基本的には何でも食べられる。
油脂類 10 揚げ物
いためものは植物性オイルで
新鮮な油で調理する。 ピーナッツバター
ごま油
オリーブオイル
いろいろな油を使える。 20 ごまペースト
カシューナッツなど種実類
いろいろな油を使える。
調味料   みりん、料理酒、ワイン等は火をよく通して使う。マヨネーズ、カレー粉は少量。 用途にあわせて少量利用する。 マヨネーズ、カレー粉、ウスターソースは少量 少しずつ慣らしていく。   レモン煮きんとん
ドレッシング
ポンズしょうゆ
酢は慣れにくいので、レモンやポンズしょうゆなど少量ずつ慣らしていく。
 
平成7年度乳幼児栄養調査結果による
 
図3 食物アレルギー児への対応
(水野清子)







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