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 「ホームページで紹介された保育所でのメニューを、実際家庭でも作ってみたところこどもがとても喜んで食べた。」実際にページを見た人からの嬉しい話もあった公開ですが、一回目でのメニュー公開から一年以上経た時点で、もっと多くのメニュー紹介ができるのではないかとの声が栄養士などからあがりました。
 仙台市の認可保育所(九七か所・分園含む)には全ての保育所に栄養士が一名以上配置されており、食育などの取り組みを行っています。メニューの開発もそれぞれ連携をとりながら、情報交換や調理実習、全国誌でのメニュー掲載を行ったりしています。
 また、昨年度から一斉にパソコンを用いた献立作成をしており、自主研究として献立データベースを作成しているグループも立ち上がっています。
 メニューの情報の中から、八品を選び、保育所栄養士が新しいページを作成しました。用いた料理の写真画像は実際に保育所の給食で作られているものを使用し、献立の簡単な説明や健康増進法に基づく栄養成分表示、メニューの作り方やワンポイントアドバイスも載せました。ページのレイアウトも見やすく仕上げました。使用している壁紙や作り方の画像も独自に作成をしたものです。
 最終的なページのチェックは保育課が行いましたが、保育所現場の栄養士が力をあわせてページ作成を行い、平成十五年三月二八日に公開されています。この取り組みは、今後の食育の推進のためにも、有意義だったと思います。
 
 
今後の展望
 新しいメニューを公開したところ「とても見やすく、メニューのページがA4版の紙一枚に印刷できて使いやすい。」「作り方のイラストもあり、わかりやすい。」とおおむね好評を得ていますが、まだまだ実際に保育所で作られているメニューのほんの一部しか公開できていませんし、技術的にも未熟なところは否めません。
 しかしながら、毎日、直接こどもに接することができる保育所の強みを生かし、メニューの公開等だけにとどまらず、保護者の子育てに関する悩みをきめ細かくキャッチして相談に応じたり、知りたい情報を積極的に発信するなど、全ての保育所に配置されている栄養士の力を結集して、ホームページの持ち味を最大限に生かせるような取り組みをしていきたいと思います。
 仙台市では現在、拠点施設だけでなく、ほぼ全ての保育所で地域に向けての食育活動が行われています。昨年度は五千人近くの方々に地域支援事業を行なったという結果があります。
 実際、地域子育て支援事業に参加する保護者の中にはお互いにメールアドレスを交換しメールのやりとりでその後の交流を深めるなど、ITを自由自在に操っている姿が多く見られるようになってきています。情報格差や世代間のIT機器操作スキルの温度差は否めませんが、必要な人に的確にかつリアルタイムに情報を伝えられるホームページの活用をこれからも進めていきたいと思います。
仙台市こども家庭情報局
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