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――「食育」をすすめる実践活動(8)――
ホームページ“のびすく”子育て支援情報
仙台市黒松保育所栄養士 口典子
ホームページを取り巻く状況
 「ほしい情報はインターネットから」という感覚が今や若者を中心として常識となっています。本年七月に発表された平成十四年版情報通信白書(総務省)によりますと、国内のネット利用者は五五九三万人となり、この数字は世界第二位、人口に対する普及率は四四%(政令指定都市・特区においては五四・四%)とめざましい発展をとげている様子が見受けられます。
 政令指定都市である仙台市においても「杜の都仙台市」のオフィシャルホームページを公開しており、こどもに関する情報はこども企画課が中心となって「こども情報家庭局 のびすく」のページで包括をしています。
 
のびすく
 
のびすくの概要
 内容は講演会、イベント、検診のお知らせや、各種制度、サービスなどについて、保育所をはじめとする施設の概要についてなどが主です。
 食事については保育所での食育をすすめる実践活動として初期の段階では、地域子育て支援事業を実施している支倉(はせくら)保育所が中心となり、離乳食・幼児食・おやつ講座の開催、食事相談などを行ってきました。(保育界二〇〇三年五月号参照)この取り組みを基に「のびすく」のホームページで、ぜひ子育て中の保護者に食事に関する情報などを広く発信したいとの声が高まってきました。
 電話相談はじめ各種相談事業の結果によると、特にこどもの年齢が低くなればなるほど食に関する悩みが多くなっている現状があります。
 
保育サービスなど
 
食育の一環としてのホームページ
 このことをふまえ、平成十四年五月三十一日にホームページを活用した食育の一環として「食事をおいしくたのしく!」のページを「こども情報家庭局 のびすく」の中に公開しました。内容は年齢の低い三歳までの食事での留意点〜(1)幼児の発達の特徴(2)食事づくりで大切にしたいこと。(3)食事が楽しみになる工夫です。
 また、同年八月十四日には、ページを更新し、保育所地域子育て支援センターを利用している方々のQ&Aや支援室での会話も掲載しました。親しみやすいイラストやワンポイントアドバイスもあり、実際に「同じような悩みを抱えているのは自分だけではないんだということがわかり安心した。」との声も聞かれております。同時に保育所での好評なメニューや支援事業での講座で紹介したメニューの掲載もスタートしました。これらの情報は『のびすくトップページ→保育サービス』からそれぞれ見ることができます。
 最初の公開では、ページの作成は仙台市の作成基準にあわせ、保育所を統括している保育課が担当しました。また、支倉保育所以外でも地域子育て支援センターとなっている保育所での情報の随時公開も始まりました。各支援センターでの食に関する講座案内も掲載しており、出席した方からは「ホームページを見て応募した。」との声も聞かれています。
 
食事をおいしく楽しく!
(1〜3歳の食事)
 
イライラ食事から・・・楽しい食事へ







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