――お知らせ:第三者評価――
社団法人全国保育士養成協議児童福祉施設福祉サービス第三者評価のご案内
1、児童福祉施設福祉サービスの第三者評価
児童福祉施設福祉サービスの第三者評価(以下「第三者評価」と言う)とは、保育園(保育所)、児童養護施設、母子生活支援施設および乳児院で行われている福祉サービスを、公正で中立な第三者機関が、専門的で客観的な立場から評価するものです。第三者評価は、社会福祉法第七八条(福祉サービスの質の向上のための措置等)に「努力義務」と規定されています。
2、第三者評価の目的
第三者評価の目的は、(1)それぞれの児童福祉施設で行われている福祉サービスの質を向上させること、そして(2)利用者が施設を選択する際に役立つ情報を提供することです。
3、社団法人全国保育士養成協議会
社団法人全国保育士養成協議会とは、保育士を養成する大学や専門学校の代表者により構成される団体です。このたびその専門性をいかして、公正で中立な立場から第三者評価を実施するため、「児童福祉施設福祉サービス第三者評価機関」(以下“HYK”と言う)を設置し、厚生労働省の協力を得ながら、平成十年度から第三者評価実施の準備をすすめてきました。
HYKは厚生労働省が出した、平成十四年四月に第三者評価の「児童福祉施設における福祉サービスの第三者評価事業指針について(通知)」(以下「ガイドライン」と言う)に準拠して第三者評価を全国規模で行う唯一の評価機関です。
なお、ガイドラインは、インターネットでもご覧いただくことができますので、ご参照ください。
4、HYKの第三者評価の調査方法および特徴
HYKの第三者評価の特徴は、施設長等の経験者と保育士を養成する学校(専門学校、短期大学、四年制大学)の教員の三人一組からなる評価調査チームが、施設の置かれている状況や職員の意見を十分お聞きしながら、専門的で客観的な立場から、それぞれの児童福祉施設で行われている福祉サービスの特徴と課題を明らかにする点にあります。
HYKの第三者評価の調査は、(1)自己評価、(2)利用者アンケート、(3)評価調査チームによる訪問調査によって行われます。
(1)の自己評価は、それぞれの児童福祉施設の施設長をはじめ、できる限り多くの職員に参加していただき、評価調査チームが用いるチェックリストと同じものを使って、日ごろの施設の運営を自ら評価していただきます。そのなかで、職員のあいだに認識のずれがあったり、施設の運営理念や方針についての理解度に差があることなどに気づかれるかもしれません。
(2)利用者アンケートは、無作為に選ばれた利用者の方々に、それぞれの施設が提供する福祉サービスにどれだけ満足しているのかを、無記名で答えてもらうものです。利用者の意見は、さまざまなものがあります。施設側の自己評価と異なる回答が寄せられることもあります。利用者により支持されている点や、不満に思われている点を明らかにするとともに、多くのことに気づくチャンスを得ることができるでしょう。
なお、利用者アンケートの内容も、インターネットでご覧いただけます。
(3)訪問調査は、評価調査チームがそれぞれの施設を、(たとえば保育所の場合、原則として登園時から降園時まで)一日を通して訪問調査を行います。訪問調査では、職員(たとえば保育所の場合、施設長、主任保育士、保育士、調理師、栄養士、看護師など)への聞き取り調査と、施設における日常的な活動の観察を行います。
最終的に、「第三者評価結果報告書」(以下「報告書」と言う)を作成し、施設に提出します。
5、評価調査者
評価調査者は、ガイドラインで定められた評価調査者養成研修を修了し、HYKより評価調査者として認定されています。
6、申し込み手続きの方法
申込用紙に必要事項をお書きのうえ、HYK第三者評価事業部までお送り下さい。なお用紙がない場合には、ご請求ください。申し込みいただいた後、契約用紙をお送りいたします。契約書を取り交わした後、所定の代金(三五万円)をお支払い頂き、申込が正式に成立します。申し込み期間は平成十五年六月二五日から九月一日です。全国保育士養成協議会まで電話(03-3264-2181)またはファックス(03-3264-2071)にて資料をご請求ください。
7、訪問調査の期間
訪問調査には、平成十五年九月一日から、十一月三〇日までの期間にうかがいます。
8、結果の公表
評価結果は、“i-子育てネット”(i-kosodate.net)に掲載されます。ただし、公表に際しては、それぞれの施設に公表をしてよいかどうかの確認をいたします。また、HYK福祉サービス評価機関より評価を受けた施設に対し、評価を受けた証(あかし)として、「評価証明書」とHYKのステッカーをお渡しします。( http://www.i-kosodate.net/home.html)
されど力ラオケ
殊の外、仕事に邁進(?)したせいか、今月は特段のエピソードの持ち合わせもない。そこで、「この節には、ミスマッチ」とのソシリを覚悟に、カラオケ話に挑戦。「たかがカラオケ。今更バカバカしい」とのご叱声が聞こえて来そう。世の中物騒なことばかりなので、少し位のボケも必要。タヒチ語でのテレビコマーシャルではないが、「アイタ、ペアペア」(スポーツでの「ドンマイ」の意に相当と、勝手に推察)。
わが人生を横から「スキャン」すれば、健康、旅行、趣味、車などと共に、避けて通れないテーマ。これに注ぎ込んだ「時間、エネルギー(とりわけ咽喉力〜筆者の造語〜)、お金」は、決して侮れなきものがある。かく申すと、如何にも「スキ」そうで、アカデミックな方々から、軽蔑されそう。いつか「テレビが趣味」とジョークのつもりで申し上げたら、マユをヒソめられた。それでも「アイタ、ペアペア」。
カラオケがわが国に出現したのは、いつの頃だったか覚えていない。筆者が、最初にマイクを片手にしたのは、確か昭和四〇年代の後半。上司に連れられての初体験。勿論、人前で単独で歌ったのは、始めて。「腹から歌え」とのご指導は、今でも教訓として残っている。当時は、マイクを持つのも相当の度胸と気配りが必要。カラオケ殺人が、新聞紙上を賑わしたのもその頃。その頃からすれば、隔世の感がする。
フィーバーは去ったかと思うが、すっかり我が国の文化として定着。小さなスナックなどでは、「会話をする場」というより、「唄を歌う場」に様変わり。外国にも輸出され、世界の共通語ともなっている。ニューヨークの街角での看板に感激した経験や、何年か前のソウルの梨泰院でのハングルの間の日本語でのわが持ち唄に安堵した体験も懐かしい。わが街のどのお店でも、ウサギさんチームゾウさんチーム宜しく、エコーを利かせて、夫々に陶酔(?)。当節は皆さん一応にレベルアップ、調子っぱずれはめったにお目にかかれない。時折の「早く終われば良いな」との唄の出現に、終了後には「こころなしか」のよそのチームからの大きな拍手。自分もその口ではと疑心暗鬼になったりもする。本物のカラオケルームの状況は、不明。数年前に家族と行った時には、結構混んでいた。
若き頃は、ラジオで聴き、レコードを二〜三回位聞けば、唄えたもの。一番位は詞も覚えられた。今は、長距離運転の傍らなどに繰り返し聞いたりするも、何回聞いてもダメ。唄ではないが、漫談家などのギャグもなかなか覚えられない。その点、行きつけのおそばやさんのおかみさんは、すごい。身振り手振りを含め、ギャグなどさっと覚えてしまう。斯くして、歌う唄は、昔覚えた演歌一筋のワンパターン。最近の唄はサッパリで、ましてやカタカナや英語混じりの唄は、ノーサンクス。
そんなバックグランドの下、久方振りに、町内の方々とこれまで行ったことのなかった町内のお店に「カラオケ」をしに出掛けた。おそらく八○歳前後の少し腰の曲がりかけたAさんと、還暦を過ぎた女性のBさんと、五〇代の男性のCさんとDさんの二人と、女性のEさんの六人のメンバー。この日はラッキーにも貸し切り状態。唄は、一曲がおおよそ三分。三分×六人=十八分。「途切れがなければ、一時間で三回強は巡ってくるな」と鈍い頭がフル回転。歌う唄(歌える唄)は決まっている癖して、分厚い曲名一覧をペラペラめくる。その際は、失礼ながらよそ様の唄は、うわの空。
最初は、最も歌い慣れている持ち唄で、お店のマイクの調子を窺う。その後は、いつものパターン。メンバーは、「均等」に同数程度を熱唱。女性陣の巧さにも驚いたが、何よりもAさんには驚いた。英単語などを覚えるための暗記カードに、持ち唄の題名がズラリと記載されている。懐メロが多いのは、自然。それを時折見ながら、次々とオーダー。なんと、いずれの唄も画面を見ずに三節まで、身振り手振り可笑しく気持ち良さそうにシングアソング。他人が歌っているときには、怪しいステップとともにタップダンスまがいの踊りも混じる。その仕草は、何とも言えない。それに比して、筆者は完全画面依存型。画面がなければ一節たりともダメ。Aさんの記憶力、表情の豊かさに、すっかり感服。本当に、畏れ入谷の鬼子母神。
この夜は、「されどカラオケ」を痛感。お陰で、沢山元気を頂いた夜のひとときでした。 (S・O)14
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