図6 誰が行うか
図7 誰が行うか
歯みがきは夜寝る前が大事
ここで二歳児から三歳児に虫歯が多くなる理由や、園での昼食後の歯みがきに保育士の大きな労力と時間が費やされているにも関わらず、保健所のデータとそれほど大きな差がないのはどうしてかを考えてみたいと思います。
二〜三歳の時期は、ちょうど行動範囲が広がり、食べ物の種類も増え、特にお菓子やジュースなど甘い食品に慣れやすい傾向があります。自己主張が多くなり、親が子どもの要求を受け入れざるを得なかったり、忙しいときの間に合わせにお菓子を与えるケースもしばしば見受けられます。又、園でみがいてもらっているから少しくらいは大丈夫と思っている保護者もいるようです。
虫歯の予防は、(1)虫歯原因菌の感染予防(2)食事指導、特に糖分のコントロール(3)歯みがき指導(4)歯質の強化の四つであるといわれています。歯みがきでは特に夜寝る前にていねいにみがくことが大事とされています。昼食後の歯みがきの意義をどうとらえるか課題が残ります。
虫歯罹患児率が十年前の調査からみて着実に下がっていることは歯科保健の大きな成果であると考えられます。
図8 昼食後の歯みがき開始年齢(02年)
186園
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近年、歯科予防医学の発達により、虫歯の治療だけでなく、定期的な診察により、きちんと歯がみがけているかチェックを受け、歯垢や歯石の除去をしてもらい、ブラッシングの指導を受けることが大切であると、広く知られるようになってきました。
今後は、公的健診機関とも連携をとりながら、歯の健康に関する新しい情報を得て、保護者と一緒に学んでいくことが大事であると考えます。
図9 保護者によるみがき直し(02年)
112園
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