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◇「九州の扇の要」に位置する国際貿易の拠点/細島港
 
 細島港は宮崎県の北部に位置し、明治時代には四国・阪神方面との間に定期航路が開設されました。昭和26年には重要港湾の指定を受け、昭和39年に開港して以来、背後地の日向延岡地区の工業集積を支える物流基盤としての役割を果たしてきました。近年では、釜山港との間に定期コンテナ航路が開設されて以降、神戸航路、台湾航路が次々に開設され(コンテナ貨物取扱量は、平成6年から増加し続け、平成11年度には25000TEUを突破し、九州では北九州港、博多港に次いで第3位のコンテナ取扱量となっています。平成12年度には、水深13m岸壁とヤード、ガントリークレーンからなる多目的国際ターミナルも供用を開始し、東九州の物流拠点としての機能が充実しています。まさに「九州の扇の要」として、また「アジアヘのゲートウエイ」としての役割が期待されています。
 
細島港
 
 現在の整備内容は、細島港の役割と機能を十分に発揮させるために、長周期対策と港内静穏度の確保を目的とした沖防波堤を平成12年度から現地着手し、早期完成すべく整備を推進しています。
 
多目的国際ターミナル
 
◇県南地域の産業振興の拠点と堀川運河の親水空間づくり/油津港
 
 県南部の日南市に位置する油津港は、古くから天然の良港として知られています。江戸時代には飫肥杉の搬出のための堀川運河が開削され、以降、木材を取り扱う港としての機能が高まり、併せて漁港としても栄えてきました。平成10年度、水深12mと水深10mの岸壁が供用開始し、以来、定期RORO船の就航、外貿定期コンテナ航路の開設等により「県南地域の産業振興の拠点」として、取扱い貨物の大幅な増加が期待されています。
 
油津港
 
定期RORO船
 
 また、歴史的価値の高い堀川運河の保存、再生も図られており、地域活性化のための拠点施設として、遊歩道や護岸の整備が進められています。







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