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第11回地域伝統芸能全国フェスティバルひろしま 演目概要
10月10日(金) 歓迎デモンストレーション 開演前 県立総合体育館1階入口
広島木遣り
(ひろしまきやり)
(広島県広島市)
 木遣りは神輿を担ぐときに歌う歌で、担ぐとき、下ろしているとき、激しく揉むとき等でそれぞれの歌がある。広島木遣りは、口伝えで伝承されてきており、歌集などはない。このことから、歌詞の意味を探ることも面白いといわれる。
10月10日(金) 開催県アトラクション 県立総合体育館 
広島平和音頭
(ひろしまへいわおんど)
 2000年に開催された「国民文化祭ひろしま」ではじめて演じられた。手に手に、灯ろうを持ち、平和への願いを込めて踊られる。今回は、県内の日本民踊や郷土芸能グループ出身の踊り手の他、小学生による唄い手も加わり、総勢800余名によって繰り広げられる。
10月10日(金) 記念公演 県立総合体育館 
江差追分
(えさしおいわけ)
(北海道江差町)
 江差追分の起源は、小諸地方を起源とする越後追分と伊勢松阪を起源とする謙良節とが北海道江差地方に伝わり、この地方の風土や環境の中で生れたとするのが有力。江差追分会は海外も含め、支部数は150以上に達し、毎年9月に行われる全国大会は3日間にわたって開催される。
[北海道無形民俗文化財]
島田大祭
(しまだたいさい)
(静岡県島田市)
 元禄8年以来、3年に1度3日間にわたって行われる大井神社の祭礼。神輿の渡御に際して大奴などの大名行列が加わり、数キロに及ぶ行列になった。300年余り前の元禄時代の姿を伝えるものといわれ、特徴ある大奴の格好から「帯まつり」とも呼ばれている。また、三大奇祭の一つともいわれる。
[県無形民俗文化財]
唐津曳山
(からつひきやま)
(佐賀県唐津市)
 毎年11月に行われる唐津神社の秋まつり「唐津くんち」では、14台の特徴ある曳山(山車)が街中を引き回され、3日間にわたって曳山囃子と祭の掛け声が街中に響きわたる。祭りの始まりは17世紀後半といわれるが、当時は曳山は、15台あったといわれている。
[国指定重要無形民俗文化財(曳山行事)]
大畑(おおばたけ)からかさ万灯
(まんどう)
(茨城県新治村)
 8月の新治村鷲神社の祭礼に催される仕掛花火で、雨乞いの習慣が始めとされ、本番は、直径5m、高さ6mくらいの竹でできた大傘に花火が仕掛けられる。江戸中期ころに始まったといわれ、現在でも花火の作り方、火薬の配合は門外不出の秘伝とされている。
[国選択・県指定無形民族文化財]
壬生の花田植
(みぶのはなだうえ)
(広島県千代田町)
 広島県芸北地方に伝わる田の神を奉る農耕儀礼の「田楽」に由来する。新緑と青空のもと、代掻きの牛を豪華絢爛な花鞍や幟で飾り、お囃子の太鼓と田植え歌にあわせて早乙女が田植えをする。その美しさから「花田植え」の名がついたといわれる。
[国指定重要無形民俗文化財]
10月10日(金) 津軽三味線の公演 県立総合体育館 
吉田兄弟  吉田兄弟プロフィール
 兄、良一郎は1977年、弟、健一は1979年生れ。二人とも幼少より民謡三味線および津軽三味線を習いはじめ、数々の大会で入賞を重ねる。1999年に初のオリジナル作品を発表。翌年には紅白歌合戦にも出場した。
10月10日(金) 交歓の夕べ リーガロイヤルホテル広島 
名字獅子舞
(みょうじししまい)
(広島県府中市)
 全国でも比較的珍しい胴幕に8人が入る獅子舞で、全長は6m程に及び、胴幕の中では肩車をして獅子が立つ様子を表現したり、全員がひれ伏して獅子が横になる様子を表現するなど、曲芸のような獅子舞が演じられる。
10月11日(土) 地域伝統芸能公演 県立総合体育館 
因島村上水軍陣太鼓
(いんのしまむらかみすいぐんじんだいこ)
(広島県因島市)
 地元の伝統芸能発掘のため、村上水軍の兵法書「一品流水学集」に記されていた鼓譜をもとに現代風にアレンジし再現したもの。昭和49年に保存会を設立して披露した。水軍の船団が太鼓の音に合せて進み、戦法を変えたとされる様や勝利の凱旋を島民と祝った様を表現している。
広島県の民謡・民踊
(ひろしまけんのみんようみんぶ)
(右記12演目)
 西条桶洗い唄(東広島市)、よいこな(因島市)、細見木挽き唄(芸北町)、広島木遣り音頭(広島市)、宇津土木挽き唄(甲山町)、井口餅つき踊り(広島市)、江の川舟引き唄(三次市)、福山とんど音頭(福山市)、室尾甚句(倉橋町)、敦盛さん(庄原市)、俵もみ道中唄(広島市)、瀬野馬子唄(広島市)
福田の獅子舞
(ふくだししまい)
(広島県竹原市)
 竹原市福田町に伝わる氏神様に奉納する獅子舞で、江戸中期頃に四国の伊予讃岐方面から伝わったとされる。その年に12才になる男児4名が選ばれ、この4名の神童が打つ32通りの太鼓にあわせて親子獅子が優雅に舞う。五穀豊穣と疫病退散を祈願して奉納したといわれる。
[県無形民俗文化財]
甲山(こうざん)
だんじり仁輪加
(にわか)
(広島県甲山町)
 8月の甲山町での甲山夏まつりのメインがだんじり仁輪加。子供たちによって曳かれる「だんじり」 (山車)を所々で停め、引き綱を広げて舞台としてその場で寸劇(仁輪加狂言)が演じられる。寸劇にはオチがつくのが特徴で、宿場町として栄えた町で大衆文化が残されたものといえる。
[町無形民俗文化財]
越前万歳
(えちぜんまんざい)
(福井県武生市)
 起源は明らかでないが、継体天皇にまつわる伝説があり、1400年余の伝統を今に伝えている。江戸時代には福井藩はもとより、越前各藩の元旦は越前万歳で明けたといわれる。新年の祝福芸あるいは北陸地方の娯楽として多くの人々に親しまれて来た。
[国指定重要無形民俗文化財]
和知人形浄瑠璃
(わちにんぎょうじょうるり)
(京都府和知町)
 江戸時代末期に和知町で興ったと伝えられ、当時は張りぼて人形程度であったが、戦後には現在使用している頭の大部分を購入するなど演技の研鑚にも努め、保存会も組織された。和知人形浄瑠璃は一人で操るのが特徴で、現存する素人の人形浄瑠璃では数少ないものである。
[府無形民俗文化財]
10月12日(日) 地域伝統芸能公演 県立総合体育館 
沖縄(おきなわ)
エイサー太鼓
(だいこ)
(沖縄県名護市)
 エイサーの由来は、念仏踊りが沖縄の文化と重なり定着したとされるのが有力である。また、沖縄地方ではエイサーは若者文化としても定着している。今回出演のあけみお太鼓は、小学校2年生から高校生までの構成で、創作エイサーを通して郷土文化の誇りを育み、伝統芸能を継承している。
ひんよう踊り
(広島県福山市)
 室町時代に農民たちが豊作を祝って踊ったのが始まりといわれる。江戸時代には村々で盛んに踊られ、当時は男性のみによって演じられていた。その後女性がキリコ(灯篭)をもって一緒に踊るようになり、男性が高々と差し上げる梵天とキリコが相舞った印象的な踊りである。
[県無形民俗文化財]
原田(はらだ)
はやし田(だ)
(広島県高宮町)
 はやし田は、花田植、田楽ともいい、田の神「さんばい」を迎えて稲の豊穣を祈るとともに、娯楽と慰安を兼ねた風習で、中国地方に多く伝えられた。原田はやし田の特徴は、比較的神事が多いこと、原田節という独特の歌い方の唄をもつことといわれる。
[国指定重要無形民俗文化財(新庄はやし田とともに)]
密陽百中ノリ
(みりゃんぺくじゅんのり)
(韓国密陽市)
 農作業が一段落する旧暦の7月15日ころ、村人が豊年を祈り、いろいろな遊びをする祭が行われていた。当時の祭の様子を伝えているもので、使用人が貴族を風刺する様子が描かれるなど、個性豊かな、生命力溢れる踊りが主体の伝統芸能である。
[韓国重要無形民俗文化財]
鬼剣舞
(おにけんばい)
(岩手県北上市)
 念仏を唱えながら踊る念仏踊りに由来し、鎮魂のため大地を踏みしめる修験道の「へんばい(皮閉)」が語源といわれる。北上地方では、これらの念仏剣舞を、仏の化身とされる鬼のような面をつけて舞うことから鬼剣舞と呼ばれている。舞は勇壮な激しい舞である。
[国指定重要無形民俗文化財]
神楽(かぐら)
「八ツ花の舞
(やつはなのまい)」
(広島県広島市)
 広島県西部および山口県東部の瀬戸内海沿岸から伊予地方にみられる十二神祇系の神楽で、十二の演目からなり、比較的記紀神話の影響が少なく神楽の古様をつたえているといわれる。毎年、広島県安佐南区の阿刀明神社の秋祭に奉納される。
[国選択・県無形民俗文化財]







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