日本財団 図書館


31 千歳 七重 「海にかこまれて」
吉原小学校5年
 伊根町には、舟屋と言うものがあります。舟屋は海にそってずらりとならんでいます。私は伊根町におばあちゃんが住んでいるので、よく行きます。私は伊根で何回か船に乗せてもらいました。海から見た舟屋の風景が私は大好きになりました。なぜなら、舟屋は全部が同じように見えます。でも大小ちがうし、船の大きさも大中小あって、同じようなのにちょっとちがうと言う所がおもしろくて私は舟屋の風景が好きになりました。舟屋は二階建てになっていて、下は舟付き場、二階は人が住めるように作られています。だから、舟屋と言うらしいです。
 伊根に住んでいる人は、わざわざ海水浴じょうに行かなくても、目の前が海なので夏になるといつでも海に入れます。伊根の人の夏の生活は、すごくいいな。と思います。海にいつでも入れるし、海の中にもぐればサザエなどの貝類を取れるから、私はすごく楽しいだろうな。みんな海が好きだろうな。と私は考えました。海がすごく近いし、いつも海と一しょだから「海の子」とよばれているのだと思います。
 伊根での楽しみはいつでも海に入れる事です。伊根に行く事を楽しみにしています。
 私の家では、ちくわを作っています。ちくわは、いわしなどの魚をさばいて、内ぞうと頭を取り、こねて、ぼうの周りにこねた魚をつけて機械に入れ、表面を焼いていきます。この作業と、ふくろにつめる作業の二つをします。ふくろにつめたら、ダンボール箱やかごにつめてお店に出荷したり、配達をします。ちくわの中には、白ちくわ、黒ちくわと種類があります。私は白ちくわの方が黒ちくわより、やわらかくて好きです。工場に行ったとき焼きたてを食べたことがあります。焼きたてのちくわは、暑くて、ちくわのにおいがよくします。ふくろにつめるときより、よくにおいがあります。だから冷めたちくわより、よく味がして、おいしいです。工場では、ふくろにつめる作業をよく見ます。ぬののようなビニールが流れてきたちくわを包んで、カッターのようなものでふくろを切ってきます。
 私は舞鶴も好きだし、伊根の町なみも好きです。伊根に行けてよかったです。いつでも海に入れてサザエなども取れるからです。舞鶴にいれてよかったです。焼きたてのちくわを食べれるからです。もっと舞鶴と伊根のいい所を見つけたいです。
 
32 真柴 雄輝 「五才から始めたつり」
吉原小学校5年
 ぼくは、五才の時につりを始めました。その時は、投げづりは、せずにおとしてつっていました。その時は、ボラやうぐい、せいご、クロ鯛がよくつれました。つる場所は、お父さんが船で帰ってきた時に、お母さんといっしょにむかえに行き、つりをやっていました。食べれる魚のせいごや、クロ鯛がつれたら、「おっようつったな。」と言っていました。ぼくは、つれた時のひくかいかんがすごく楽しくてつりをよくすることになりました。
 今ぼくがしっている中の、一番魚がつれる場所でキスやホウボウだと神ざきの海でかなりつれます。ほかにけっこうつれるのは、ハマチです。ハマチやたいは、かんむり島や、うらしまでつれます。
 お父さんが船に乗せてつっているおきゃくさんたちはいつも、ハマチやたいがかなりつれています。
 だからお父さんに
 「どこでつっとん。」
 とききました。すると
 「うらしまやかんむり島や。」
 と言ってくれました。ほかにお父さんが
 「くらいしもいくけどサメがよくいてつりあげると頭だけになってくるやつもおる。」
 と言っていました。
 今のつり方は、投げづりをしていると、はぜやキスがよくつれます。
 たまにおとしてつりをしています。それだとメバチや、せいごクロ鯛、ボラ、うぐいがつれます。もう一つは、さびきです。これは、すごくかんたんなつり方で、だれでもできます。さびきでつれるのは、コノシロや、アジ、シノハ、かわはぎがつれます。たまにゴンズイもつれます。
 ぼくは、これからも、つりをたくさんして新しいつり方をおぼえて大きい魚をたくさんつってお父さんをびっくりさせたいです。
 
33 井上 浩利 「ヒラメの放流」
吉原小学校6年
 六月の中旬、五、六年生で、ヒラメの放流をやりに漁協の所に行きました。話を聞いてから、船上に乗って、バケツの中のヒラメを放流しました。でも、五万匹の中から、生き残れるのは、千匹ほどと聞いて、
 「海の中でも、生き残るために、がん張って生きているんだなあ。」
 と思いました。ヒラメ達が一匹でも多く生き残れるといいなあと思いました。そのために、栽培漁業など、いろいろな活動をつづけているんだなあと思います。やっぱり、自分たちが栽培して放流した魚が獲れるのはうれしいと思います。たとえ五万匹放流して十匹しか獲れなくても、うれしいと思います。とれる数が少ないほど、育てた魚の大切さが分かります。ぼくも、ヒラメのように、強く生きていきたいです。一生懸命生きて、ヒラメのように生きぬきたいです。あの泳いでいく姿を見ていると、元気がでます。あのまま元気に帰ってくれたらいいのにな、と思いました。
 ヒラメの放流をして、いろんな事を学べて良かったです。ぼくは、五年生の時に、育てる漁業の学習をしたけれど、もっと深く勉強していこうと思います。ぼくは、漁業の町吉原に住んでいるので、きっとできると思うし、みんなで実現したいです。今度は、海づくり少年団でも放流もします。そのことは舞鶴で行われます。自分の町で開かれるのだから、ぼくは、
 「魚の大切さを、もっと、良く分かって、心をこめて放流しよう。」
 と思っています。ぼくは、海の近くにすんでいます。だから、海を汚さない事ができています。また、海づくり少年団の行事にも、進んで参加したいです。ほかに、地びき網体験やトリ貝の見学など、いい体験ばかりです。
 
34 岩城 あゆ美 「地引きあみ体験」
吉原小学校6年
 私達は五、六年生で七月十日に神崎の海へ地引きあみに行きました。
 私は地引きあみは初めてなので、どんなのかなぁ、どんな感じなのかなと思いました。
 海に着いたら、おくの方へ行って少し話を聞いてから、サンダルにはきかえました。
 少しの間、船に乗っている人があみをのばしていたけど、のばしきって、少ししてからあみを引き始めました。少し引いていると、軽くて、「ヘェーこんなんなんやー」と思っていました。
 でも、また引いていると、急に重くなってびっくりしました。「なんで重くなったん」と思いました。でも、がんばって一生懸命引きました。
 時間がたつのがおそくて、もうちょっとかなぁと思っていたら、
 「まんだ1/3くらいしか引いてへんで。がんばれー。」
 と言われました。
 三つあって百mずつに分かれていて、百m引き終わったら、横に行きながら引きました。合わせると三百mもあったのです。
 「終わったかな」と思っていると、まだあみの方があって、また三百mも引きました。でも、あみの方がはやく引けました。最後のふくろが見えると、たくさんの魚がいました。小さい魚から大きい魚まで、はいっていました。おっきいのは、アカダイ、ハマチ、スズキがかかっていました。ちっさいのは、キス、コノシロ、シノハ、アジ、ホウボウなどです。何十ぴきも入っていました。
 たくさんかかっていてうれしかったです。
 その魚を焼いて食べました。
 とてもおいしかったです。大きい魚が、特においしかったです。
 地引きあみ体験はおもしろかったし、めったにできない学習ができました。
 
35 唐沢 亜衣 「私のおばあちゃん」
吉原小学校6年
 私のおばあちゃんは、漁連で仕事をしていて魚屋をしています。土・日以外、毎日昼まで漁連で仕事してごはんを食べて、配達に行きます。そして帰ってきたら仕事場(魚屋)で四時位まで仕事をします。天ぷらにしたり、さしみにしたりして、私の家に持ってきてくれます。
 時々、おばあちゃんの家の裏でおばあちゃんとつりをします。小さいのは、にがすけど食べれるぐらいの大きさだったら、おばあちゃんが料理して晩ご飯や昼ご飯に出ます。私はあまり魚は好きじゃないから少ししか食べないけれどお母さんやお姉ちゃん、弟が
 「おいしい、おいしい!」
 と言ってパクパク食べます。
 6月中旬くらいにヒラメの放りゅうをしました。3〜4センチぐらいの小さなヒラメを5万匹放りゅうしました。すごく小さくて死にそうなのもいました。それに水にヒラメを放すと、うごかずにういているのもいました。私は、
 「大きくなったら舞鶴港に帰ってきてほしいなぁ。」
 と思いました。
 そして7月10日に神崎の海岸に、地びきあみ体験をしました。地びきあみをするのは、初めてだったので、
 「どんなことをするのかなぁ。」
 と思いました。そしてひっぱりはじめた時はまだロープでした。私達は45分間ロープを引っぱってやっとあみになりました。全部引っぱれたらたくさんの魚がはいっていて、ビックリしました。そのとれた魚は、焼いたり、おみそしるにいれたりしてたべました。おばあちゃんも地びきあみなんてやったことはないと思います。
 私は、
 「こういう行事を通じて漁業をひろめたいな。」と思いました。また地曳網等体験したいです。
 
36 川崎 航 「お父さんみたいな漁師になりたい」
吉原小学校6年
 お父さんは、ぼくが生まれる前から漁師をしています。朝早く出ていったり、長い間帰ってこなかったりします。つかれきって帰って来るとすぐ寝ます。今までぼくはお父さんのそんなところしか見ていなかったので、「また寝とる。」ぐらいにしか思っていませんでした。
 でも、漁をする人たちの命を第一に考えて手ぬかりのない漁の準備をするためにテキパキ動くお父さんの姿を何度も見るうちに、とてもかっこいいなあと、思えるようになりました。ぼくも休みには、お母さんと一緒に養殖のいかだの手伝いをしています。働くお父さんは、とても真剣でテキパキと動いて真剣です。ぼくやお母さんが失敗するとすぐおこります。お父さんは、海のことなら何でも知っていて、アワビやサザエをとるのも名人です。浸水や火事で二そうの船をなくしても、「わしはなあ、海からはなれられんのじゃ。海が大好きなんや。」と言って、漁師を続けてきました。日本で初めて取りくんだトリ貝の養殖では、五千個が全めつしたり、天然ものにおされて売れなかったりしながら、やっと今の成功につなげて、テレビで全国に紹介されるまでになりました。
 二人の兄も、海洋高校に行きました。ぼくも高校生になったら海洋高校に行きたいと思っています。
 「わしらと海は一緒のもんや。わしはな、もっともっと海のことを話したいんや。海のために山を育てることなども、子どもたちに知ってほしいんや。」と漁業の夢を話し続けるお父さん。ふだんは、アホなことを言って笑わせるおもしろいお父さんだけれど、働く時は真剣だし、何でもできる万能の人だから、とてもすごいです。ぼくも船の免許などをとって、お父さんみたいな、愉快で、一生けんめいで、たのもしい漁師になりたいです。
 
37 成田 朋之 「地びきあみ体験」
吉原小学校6年
 7月10日に、神崎の浜で、地びきあみの体験をしました。
 あみは、300mありました。
 赤組と白組に分かれて引きました。
 初めの方は、白の方が速いと思いました。
 でもおっちゃんたちが、
 「もっと引け。」
と言っていたので引きました。
 すごく重かったです。
 おきまであみを上げると、すごく大きい魚がいました。
 赤ダイやハマチ、スズキがいました。
 ほかには、ホウボウやキスがいました。
 食べた時には、ハマチやスズキを焼いて食べました。
 みんな魚の取り合いでした。
 魚に塩をかけると、すごくおいしくなりました。
 魚は、水の中でしか生きられないのでおきに上げられた時、苦しかったと思います。
 でも、ぼく達に命をくれているのですごくうれしいです。
 すごくありがたいです。
 魚もバクテリアやこけを食べて育っているので、ぼく達が食べるのだったら残さずに、食べたいと思っています。
 ぼく達は、自分の命は、魚や動物からもらっているから、だめだなぁと思いました。
 ほかにも、ヒラメでの放流もしています。ヒラメの放流の時に、放流するときに、みんな
 「帰ってきてね」
 と思っています。
 魚にも命があります。
 その命をぼく達が食べているので
 「かわいそうやなぁ。」
 と思います。
 でも、ぼくたちが命をもらっているのでおいしいと言って食べてほしいと思っています。
 
大漁でした・・・
(吉原小学校、7月10日)
 
38 中川 藍里 「大好きな魚まつり!とそれを支える人々」
吉原小学校6年
 毎年、10月の中旬に魚まつりが行われます。
 くじ引きや、ちくわ、かまぼこ売店など、船に乗ることも出来ます。毎年、おじいちゃん、おばあちゃんから、子供までで、会場はすごくにぎわっています。
 その中でも、サザエやうなぎをとるコーナーや、ふうせんなどのコーナーが子供に人気です。
 そうゆうことが楽しめるのは、この行事を支えていてくれる人々がいるからなんだって長い間、参加してようやく分かりました。
 私の同級生にもお父さん、お母さんたちがその支えている1人だという子もいます。
 そんなことも知らずに、ゴミをゴミ箱に捨てなく川や海に平気で捨てたりしていたことがすごく自分に腹が立ちます。海や川がきれいだから、サザエやうなぎ、色々な魚がとれるのに、なんてことをしたんだろうと思います。魚まつりを支えている人々は、毎年、終わった後にゴミ拾いをしているんだなと思います。あんだけ多く人たちがいたから、相当ゴミはあると思います。でも出来るだけ参加する人達がゴミはゴミ箱に入れるようにしてほしいと思います。全員が全員できるわけじゃないし、年の上の大人の人、中学、高校生に言えません。けどいつかきっと大人になったら、みんなに注意したいです。今の自分達は、力不足で、自分達がゴミをゴミ箱に捨てることぐらいしか今は出来ないかもしれない。
 でもいつかきっとみんなの力で、出来ると思います。
 魚まつりがなくなるかもしれないです。だけど海や川がきれいな限り、魚祭りはなくならないと思います。
 大好きな魚まつりとその魚まつりを支える人達のためにも、自分達の未来のためにも一生懸命がんばりたいと思います。
 
39 日笠 優太 「いろいろな体験」
吉原小学校6年
 ぼくたちは、ヒラメの放流、地びきあみの体験をしました。
 ヒラメの放流では、5万びきものヒラメを放流をしました。
 ぴちゃぴちゃはねていて、死んでいるのもいました。
 6cmのヒラメを放流して、ぼくは、
 「はやく大きくなってほしい」
 と思いました。
 地びきあみの体験では、神ざきの海水浴場で体験しました。
 あみの長さは、600mでぼくは、地びきあみはすぐにひけると思っていたけれど、なかなかひけませんでした。
 ソーラン節の歌を歌ってひいていました。
 歌を歌ったら力がわいてきて、みんな一しょにひいたらすごくひけました。
 あとちょっとの所で最後の力をふりしぼりました。
 やっと陸にあみが上がってあみの中を見ると、いろいろな魚が入っていました。
 ブリ、スズキ、ハマチ、タイ、アジ、キスなどなどの魚が入っていました。
 その魚を食べると、とてもおいしかったです。
 塩をふらなくてもおいしかったし、自然の物を食べるとおいしかったし、とてもいっぱいの魚が入っていたので良かったです。
 このような体験は、海が近い町などでしか体験できません。
 舞づるも、トリ貝で、全国放送で流れたし、少しでも有名になったと思います。
 ごみなどがあって、魚などはこまっています。
 むだりにごみを捨てて、海、川をよごさないようにしてほしいです。
 一生に一度の体験だと思うので、とても大切にしていきたいです。







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