20. 広州広船国際股  有限公司（広州造船廠） (Guangzhou Shipyard International Co.,Ltd.)
所在地：広東省広州市芳村大道南40号
Address: No.40 Fangcun Road, Guangzhou, China,
郵便番号：510382
Tel: 020-8189-1712
Fax: 020-8189-1712、8189-1575
E-mail: gsi@chinagsi.com
資本形態：大型合弁企業
創立：1993年
業務内容：新造船、コンテナ製造、船舶修繕、橋梁・建築用鉄鋼構造物、港湾機械、エレベーター、冷蔵プラント設備、液体圧力設備、圧力容器等の製造。
会社概要：CSSC傘下。華南地域最大の造船綜合企業。
法人代表：胡国良
董事長：胡国良
総経理：余宝山
従業員数：4,495人
敷地面積：58万m2
施設概要
船台数：3
船台サイズ （最大船型、クレーン能力）：
213×36（3万DWT、100t×1）
213×30（4万DWT、60t×1）
180×36（6万DWT、45t×1）
ドック数：1
ドック大小（最大船型、クレーン能力）：148×9.2×6（4万DWT、15t×1、5t×2）
艤装岸壁（クレーン能力）：680m（40t×2、25t×2）
実績（船舶部門）
| |
2000年 |
2001年 |
2002年 |
| 受注（万DWT/隻） |
21.72/6（8位） |
36.36/11（7位） |
16/4（1-6月） |
| 竣工（万DWT/隻） |
18.8/8（5位） |
17.3/5（6位） |
20.4（7位） |
| 手持（万DWT/隻） |
49.3/16（7位） |
68.89/22（6位） |
57.2（9位） |
| 生産額（億元） |
15.34（4位） |
13.5（7位） |
18.2（5位） |
| 輸出額（億元） |
16.81（2位） |
14.5（2位） |
15.5（4位） |
|
財務（2001年）
登録資本金：0.58億美元（約9億円）
売上高：16.2億元（約248億円）
当期純利益：898万元（約1.4億円）
固定資産：9.3億元（約142.6億円）
税引前利益：5,146万元（約7.9億円）
備考
●1993年広船国際は香港及び中国株式市場に上場。
20.1 企業概況
20.1.1 沿革
1993年6月 旧中国船舶工業総公司傘下の国有企業であった「広州造船廠」から資産を受け、株式会社として創立。
1993年 香港・本土の株式市場に上場。
1994年10月 企業の資本形態を「中外合弁股 有限公司」に変更。 1994年 米国Havens鉄鋼会社と共同出資で「永聯鉄鋼構造物股 有限公司」新設。 1994年 中国船級協会（CCS）からISO9002の認証を取得。
1996年12月 中国船級協会品質認証公司からISO9001の認証を取得。
1999年 輸出額2.4億USドル、1人当りの輸出額4万USドルで、広州市における外国投資企業の中で輸出額第1位となり、“1999年度中国先進外商投資企業”を受賞。
1999年10月 イラン最高経済委員会部長、イラン中国駐在大使館商務参事官が来訪。
2000年8月 総経理が「胡国良」から「余宝山」に交替。
2002年12月 自社で設計・建造した中国初の1.8万DWTの半潜水船“泰安口”が竣工。
20.1.2 経営者及びその経歴
表20-1: 董事長の経歴
| 名前 |
胡国良 |
| 役職 |
董事長 |
| 性別 |
男 |
| 生年月日 |
1946年 |
| 学歴 |
大卒 |
| 職歴 |
期間 |
勤務先 |
役職 |
| |
1970年〜1978年 |
広州造船廠 |
技術者、工程師 |
| |
1978年〜1989年 |
広州造船廠 |
研究所所長、廠長助理 |
| |
1989年〜1993年 |
広州造船廠 |
副廠長 |
| |
1993年〜2000年 |
広州広船国際股有限公司 |
総経理 |
| |
1993年〜現在 |
広州広船国際股有限公司 |
董事長 |
|
出所：上海科学技術情報研究所市場調査研究部
表20-2: その他主要責任者の名前及び職務
| 名前 |
性別 |
年齢 |
役職 |
| 執行董事 |
| 胡国良 |
男 |
56才 |
|
| 叶沛華 |
男 |
57才 |
|
| 黎光輝 |
男 |
40才 |
|
| 非執行董事 |
| 徐国慶 |
男 |
57才 |
|
| 孫広民 |
男 |
39才 |
中国船舶工業集団公司財務部中国船舶工業集団公司副主任 |
| 王暁旭 |
男 |
37才 |
中国船舶工業集団公司人事部処長 |
| 李俊峰 |
男 |
39才 |
中国船舶工業集団公司経済運行部処長 |
| 黄 崗 |
男 |
48才 |
中国船舶工業集団公司資産部主任 |
| 管学仲 |
男 |
57才 |
中国船舶工業集団公司広州管理局局長 |
| 独立董事 |
| 兪漢度 |
男 |
54才 |
|
| 阮北耀 |
男 |
67才 |
|
| 監事 |
 安欽 |
男 |
58才 |
中国船舶工業集団公司企業部主任 |
| 韓子能 |
男 |
58才 |
|
| 陳景奇 |
男 |
49才 |
|
| 陳雄溢 |
男 |
49才 |
|
| 章震亜 |
女 |
45才 |
|
| 高級管理職 |
| 余宝山 |
男 |
42才 |
総経理 |
| 陶 泉 |
男 |
58才 |
|
| 鐘 堅 |
男 |
39才 |
|
| 王 毅 |
男 |
41才 |
副総経理 |
| 韓広徳 |
男 |
39才 |
副総経理 |
| 夏穗嘉 |
女 |
|
副総経理（兼経営部責任者） |
| 李志東 |
男 |
36才 |
|
|
出所：上海科学技術情報研究所市場調査研究部
20.1.3 従業員構成
図20-1: 従業員構成図（2001年12月31日現在）
従業員総数は4,495人であり、うち大学以上の学歴をもつ従業員は882人。
技術者数は473人で、従業員総数の11%。
管理職の従業員は197人で、従業員総数の4%。
20.2 会社組織
20.2.1 会社組織
図20-2: 会社組織図
20.2.2 関連企業
表20-3: 主要関連企業の名称及び会社概要
| 関係 |
企業名称 |
会社概要 |
| 親会社 |
中国船舶工業集団公司（CSSC） |
国務院の承認により設立された大型国有造船企業集団。
国家重点企業として中央政府が直接管理。（「南方集団」とも呼ばれる） |
| 子会社 |
広州広船国際コンテナ廠 |
「広州広船国際股有限公司」100%出資の子会社。
主にコンテナーの製造を行う。登録資本金は4,492.5万元。
1996年11月、中国船級協会品質認証公司からISO9001取得。 |
| 広東広船国際エレベーター有限公司 |
「広州広船国際股有限公司」95%出資の子会社。
主にエレベーターの生産・販売を行う。登録資本金は2,100万元。 |
| 広州金帆広告装飾有限公司 |
主に広告業務を取扱い。 |
| 広州紅帆コンピュータ科技有限公司 |
「広州広船国際股有限公司」90%出資の子会社。
主にコンピュータソフトの開発、SI、ハード製品を販売。
登録資本金は500万元。 |
| 広州興順船舶服務有限公司 |
「広州広船国際股有限公司」83%出資の子会社。
主に船舶の溶接、取付、塗装を行う。登録資本金は60万元。 |
| 広州万達木業有限公司 |
主に家具の製造を行う。 |
| 広州広聯コンテナ運輸有限公司 |
「広州広船国際股有限公司」75%出資の子会社。
主にコンテナの運送業務を取り扱う。登録資本金は2,000万元。 |
| 新会市広船南洋船舶工業有限公司 |
「広州広船国際股有限公司」70%出資の子会社。
主に船舶の解体を行う。登録資本金は1,500万元。 |
| 広州三龍工貿発展有限公司 |
主に公共施設の建設工事を行う。 |
| 広州市珠海区広華機械廠 |
「広州広船国際股有限公司」65%出資の子会社。
主に機械の製造を行う。登録資本金は143.8万元。 |
| 広州永聯鉄鋼構造物有限公司 |
「広州広船国際股有限公司」51%出資の子会社。
主に大型鉄鋼構造物を製造。登録資本金は4,980万元。 |
| 広州広船機械設備工程有限公司 |
「広州広船国際股有限公司」60%出資の子会社。
機電製品の製造・取付・修理・保守が主。登録資本金は100万元。 |
| 広州恒和建設工程有限公司 |
「広州広船国際股有限公司」60%出資の子会社。
主に建築用鉄鋼構造物の建造を行う。登録資本金は275万元。 |
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出所：上海科学技術情報研究所市場調査研究部
20.2.3 政府との関係
前身の「広州造船所」のときから広州最大の造船廠として広州市政府との関係は非常に緊密。地方政府は企業の発展に関心を持ち、税収及び技術導入の面で優遇政策を与えている。
設備導入及び資材調達でも、広州市政府から利便を受けており、例えば、「特別のことを特別の方法で処理する」等がある。
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