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19.3 業務
19.3.1 業務内容
 主に8,000DWT以下の各種船舶の設計・建造、鉄鋼構造物等非船舶製品。
 現在は、船舶、潜水機器、橋梁鉄鋼構造物、建築鉄鋼構造物、プラント設備等。
 
19.3.2 設備
 
表19-4: スリップウエイップ
長さ(m) 幅(m) 万DWT クレーン 備考
200 24 0.8 100t×2、40t×2 露天船台
130 24 0.5 100t×2、40t×2 露天船台
157 30 / 75t×4、15t×1 室内船台
181 30 / 75t×2、15t×1 室内船台
注:武昌造船廠は露天スリップウエイを3基、室内スリップウエイを7基、計10基を保有。
 一番小さい露天スリップウエイ1基は使われていない。
 室内スリップウエイは特殊船建造専用。
 
表19-5: 艤装岸壁
長さ(m) クレーン
160 90m作業船;85m作業船;76m作業船;74m作業船;65m作業船;54m作業船;1,440kW曳船;662kW曳船;5t塔吊;63tクレーン船;艀×4; 油艀×4; フェリー。
150
120
 
表19-6: その他設備の種類
設備名称 規格 数量
鋼材予処理生産ライン ドイツKH-3035/115 1
七ロール付鋼板修正旋盤 日本MR3000型 1
プラズマ・デジタル制御ボーリング旋盤 オーストラリア 1
切断機 SCG-30 27
デジタル制御切断機 KT-790 1
プラズマ切断機 LG-60K型 5
全位置切断機 IK-72T 6
デジタル制御プラズマ・ガス切断機 ドイツOMNIMATP 6500 1
型鋼切断機 日本AMADA・H-750HD 1
デジタル制御立型旋盤 C534J改装 1
横型旋盤 チェコS1600D3 1
横型旋盤 オランダTCA125 1
球面横型旋盤 改造 1
球面横型旋盤 改造 1
ホプ歯切り盤 YQ31315 1
大型中周波数ベンダーマシン 自社製 1
アーク焼鋼炉   2
直流アーク溶接機   337
アルゴン溶接機   27
アーム懸け型自動溶接機 LinconDC 4
四柱ダブル油圧機 ZYCH0905 1
CO2溶接機   251
立型油圧機   4
三ロール付プレート・ベンダー W11NC-100×4000 1
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
19.3.3 受注・建造実績
 
表19-7: 主要受注・建造実績一覧表
種類・用途 数量 サイズ 船主 竣工日
3×809kW 押船 1   民生輪船公司 1998年1月
1,750m3/h非自航浚渫船 4 72.60m×16m×4.60m 長江航道局 1997年〜1999年8月
4,990DWTオイル・タンカー 2 114.98m×16m×7.8m 中海石油有限公司北方船舶公司 1999年8〜10月
1,500m3/h ポンプ船 1   中国石油技術開発公司 1998年9月
1,200HP曳船 1 29.50m×8.00m×3.80m 湖北天恩石化气船運公司 1998年9月
2,000m3河川用LPG船 1 86.97m×11.80m×3.80m 湖北天恩液化石油ガス船運有限公司 1998年12月
500m3/h 浚渫船 4   中国水利投資公司 2000年8月18日契約
4,800HPプラットフォーム運搬船 1   中海石油有限公司北方船舶公司 2001年11月
浮体式ポンプ船   全長123m 安徽海螺集団 2002年4月進水
水中作業艇 1 28.5m×8.5m 863企画重点プロジェクトの一つ 2002年8月
2,300m3LPG艀 1   長茂液化石油ガス公司 建造中
1,600kW浚渫船 1   長江航道局 建造中
10,000HP多機能作業船 1   中国石化利油田有限公司 建造中
500t漁船 2   江蘇、遼寧省水産庁 建造中
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
19.3.4 その他
●設計レベル
 技術部が高い技術レベルを持つ。技術部の工程技術及び専門管理者は約2,000人、高級技術者は278人で、国家レベルの政府特別手当金の受給者は19人。
 
●日系・外国企業との提携
 ヤンマーの主機、大洋電機の発電設備等設備の66%以上は日本から導入。
 
19.4 経営・財務状況
19.4.1 資本金、出資者
 
表19-8: 主要出資者及び出資率
(2001年12月31日現在)
出資者 出資率
中国船舶重工集団公司 100%
出所:国家工商行政管理局
 
19.4.2 売上高
 
図19-3: 近年の売上額の推移
単位:万元
出所:国家工商行政管理局
 
19.5 今後
19.5.1 最近のトピック
1)深錦繍中華発展有限公司から大型舞台設備の据付工事を受注(2002年2月)
 
2)長江三峡の第三期工事地下発電所進水口を落札(2002年3月)
 
3)CMA及びCNACL資格を取得(2002年5月)
 武昌造船廠の材料及び構造試験測定センターは、湖北省国際科学技術工業界で初めて国家計量認証(CMA)及び国家実験室認可(CNACL)の資格証書を取得。
 
4)女子サッカー・ワールド・カップ開催地の建設に参加(2002年9月)
 国際サッカー連合会に2003年女子サッカー・ワールド・カップ開催地と認可された武漢スポーツ・センターを竣工。
 
5)中国最大の浮体式検査・修理用水門の開閉扉を建造(2002年11月)
 長江三峡工事における浮体式検査・修理用水門の開閉扉が竣工。検査・修理用水門の開閉扉のサイズは全長35.6m、高さ13.5m、幅8mで、860t。
 
19.5.2 事業計画
●小さいトン数の船舶市場をねらう
 武昌造船廠の建造能力は8,000DWT以下の船舶であり、立地条件の制限で、万DWT級の船舶は建造できない。武昌造船廠としては、小さいトン数の船舶市場を積極的に開拓する。
●非船舶事業を拡大し、経常収益のアップを実現
 立地条件の弱みをカバーするため、橋梁、建築鉄鋼構造物等の非船舶事業を拡大し、生産額及び経常収益のアップを図る。







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