8.3 業務
8.3.1 業務内容
5万DWT以下の貨物船、2,000TEU以下のコンテナ船及び油槽船、多機能海上作業船、救難船、クレーン船等を建造。
ドイツ、カナダ、オーストラリア、日本、韓国、シンガポール、インドネシア、マレーシア等の国家・地域に輸出。
8.3.2設備
表8-4: スリップウエイ
長さ(m) |
幅(m) |
万DWT |
クレーン |
220 |
42 |
5 |
300t×1、80t×1 |
190 |
32 |
3 |
75t×1、30t×1 |
140 |
24 |
1.5 |
30t×2、60t×1 |
|
表8-5: 艤装岸壁
長さ(m) |
クレーン |
370 |
20t×2 |
396 |
20t×2 |
222 |
20t×2 |
|
表8-6: その他設備
設備 |
能力 |
数量 |
鋼板予処理作業場 |
4万t/年 |
1 |
ブロック建造作業場 |
450,000m2/年 1,200t/月 |
2 |
デジタル制御切断機 |
鋼板切断能力:1,500t/月 |
3台 |
油圧機 |
鋼板厚度14mm |
2台 |
X-線探傷器XXQ2505 |
|
2台 |
X-線探傷器XXQ2505 |
|
2台 |
超音波探傷器CTS-22型 |
|
1台 |
超音波探傷器CTS-8002型 |
|
1台 |
磁粉探傷器CJE-1 |
|
1台 |
磁粉探傷器CY2000 |
|
1台 |
クレーン |
起重高 |
|
75t×27m |
14m |
1台 |
300t×72m |
60m |
1台 |
30t×37m |
47m |
3台 |
20t×35m |
35m |
8台 |
60t×45m |
60m |
1台 |
80T×45m |
67m |
4台 |
|
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
8.3.4 受注・建造実績
表8-7: 主要受注・建造実績一覧表
受注日 |
種類・用途 |
DWT |
船主 |
竣工 |
その他 |
1999年2月 |
ばら積み貨物船1隻 |
13,200 |
Bolten August(ドイツ) |
2001年7月 |
|
|
ばら積み貨物船1隻 |
5,260 |
Bockstiegel Reederei(ドイツ) |
2000年1月 |
|
1999年10月 |
ばら積み貨物船4隻 |
25,500 |
ドイツ |
2000年8月 |
180m×23.1m×13.95m、エンジン出力 10,010kW |
1999年10月 |
多目的コンテナ船1隻 |
12,500 |
Bolten August(ドイツ) |
2000年12月 |
127.4m×21.2m×11.8m |
1999年11月 |
貨物船1隻 |
25,000 |
Mineral(シンガポール) |
|
|
2000年1月 |
ばら積み貨物船1隻 |
10,000 |
Chang Hung(香港) |
2001年1月 |
|
2000年4月 |
客貨船1隻 |
3,800 |
フランス |
|
108室、旅客搭載可能人員208人 |
2000年6月 |
油田保護船2隻 |
6,000HP |
中国海洋石油南方船舶公司 |
2001年5月 |
66.30m×14.20m×6.9m |
2000年8月 |
冷藏コンテナー船4隻 |
17,350 |
MPC(ドイツ) |
2002年11月 |
160.5m×25m×14.9m、1,180TEU |
2000年10月 |
コンテナー船 |
15,600 |
Jungerhans Reederei(ドイツ) |
2002年6月 |
|
2001年3月 |
貨物船2隻 |
10,000 |
珠海新世紀 |
2002年6月 |
|
2001年3月 |
油田保護船3隻 |
1,800 |
中国海洋石油南方船舶公司 |
2002年4月 |
|
2002年3月 |
コンテナ船1隻 コンテナ船2隻 |
5,650 6,500 |
PCL(シンガポール) |
2003年3月 |
109.39m×18.20m×8.40m(520TEU、15.25kt、ABS) 123.59m×18.20m×8.40m(690TEU、15kt、ABS) |
2002年4月 |
コンテナ船 (4+4+4+4)隻 |
19,500 |
RICKMERS(ドイツ) |
2004年1月(第1船) |
195.5m×27.80m×16.60m(1,850TEU、22.5kt) |
2002年7月 |
プロダクトタンカー1隻 |
20,000 |
Amoretti Armatori(イタリア) |
2004年7月 |
|
2002年8月 |
多機能海洋作業船1隻 |
|
中国海洋石油総公司船舶公司 |
2004年5月 |
69.2m×16.8m×7.6m、10,000HP |
|
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
8.3.5 その他
●設計レベル
船舶の設計・建造技術を専門に研究する技術部あり。
技術部の研究者は108人で、そのうち工程師は39人、高級工程師は8人。
●日系・外国企業との提携
ノルウェーの造船企業と良好な関係。ノルウェーからKCSソフトを導入し、トレーニングを受けた他、ウスタン造船所と提携協議中。
日系企業との関係は主に船舶の建造業務。日本から2万DWTの作業船を受注。
8.4 経営・財務状況
8.4.1 資本金、出資者
表8-8: 主要出資者及び出資率
出資者 |
出資率 |
社員 |
46.56% |
任元林 |
20% |
その他(自然人) |
33.44% |
|
8.4.2 売上げ
図8-3: 近年の売上額の推移
8.5 今後
8.5.1 最近のトピック
1)シンガポールPCL社からコンテナ船を3隻受注(2002年2月)
シンガポールPCL社と5,650DWTの冷蔵コンテナ船1隻及び6,500DWT冷蔵コンテナ船2隻の建造契約を締結。
2)ドイツRICKMERS航運会社から高速コンテナ船を受注(2002年4月)
ドイツRICKMERSと1,850TEUの高速コンテナ船(4+4+4+4)隻の建造契約を締結。
同種の中国建造船では最速。中国でライセンス生産されるMAN-B&Wを使用予定。
3)多機能海洋作業船を受注。(2002年8月)
中国海洋石油総公司船舶公司から1万馬力多機能船を1隻受注。
建造期間は20ヵ月、建造契約金額は1.4億元(約20億円)。
8.5.2 事業計画
●技術力を高め、造船能力をアップ
2004年までに年間建造能力を20万DWTとし、船台の年間進水数を3隻から4隻に増やす。
●貨物船及び特殊船を中心に欧米市場を開拓
欧米市場の開拓、貨物船及び特殊船の建造を企業の発展の方向とする。
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