日本財団 図書館


5. 上海外高橋造船有限公司
(Shanghai Waigaoqiao Shipbuilding Co.,Ltd.)
所在地:上海浦東新区外高橋洲海路3001号
Address: No.3001 Zhouhai Road, Pudong District, Shanghai
郵便番号:200137
Tel: 021-3886-4500
Fax: 021-5848-3393
E-mail: office@chinasws.com
 
資本形態:有限責任公司
創立:1999年
業務内容:新造船、港機械、クレーン、圧力容器、冶金鉱山設備、水利電力設備、石油化工設備・鉄鋼構造物の設計・製造・修繕。
会社概要:中国船舶工業集団公司、上海宝鋼集団公司、上海電器(集団)総公司が共同出資。
法人代表:譚作鈞
董事長:譚作鈞
総経理:陳強
従業員数:2,140人
敷地面積:
144万m2(1期目工事)
計画総面積210万m2
 
施設概要
スリップウエイ数:2
ドックサイズ(最大船型、クレーン能力):
480m×106m×12m(30万DWT、600t×1、建造中クレーン1基)
360m×76m×14m(30万DWT、600t×1、建造中クレーン1基)
 
艤装岸壁 (クレーン能力):640m
 
実績(船舶部門)
  2001年 2002年
受注(万DWT/隻) 52.5/3(4位) 102/6(1位)
竣工(万DWT/隻) 0(-) 0(-)
手持(万DWT/隻) 52.5/3(10位) 154.5(3位)
注:1)1999年創立、2000年は受注なし。
 2)2002年12月30日現在、建造中船舶5隻、うち2003年に3隻が竣工予定。
 
財務(2001年)
登録資本金:7.7億元(118億円)
固定資産:23.0億元(352.6億円)
 
備考
●中国最大・最新の造船所。
 
5.1 企業概況
5.1.1 沿革
1999年5月 「上海外高橋造船有限公司」として創立。資本金は12,000万元、法人代表は譚作鈞で、経営期限は30年。
1999年10月 第1期プロジェクトの建設工事開始。
2000年1月 2台の門型クレーン600tを国際入札で交通部上海港機械製造廠に発注。
2000年4月 CSSCのメンバー企業として承認。
2000年4月 中国銀行、中国建設銀行と融資協議を締結、14.55億元を調達。
2001年2月 資本金を77,000万元に増資。各出資者の出資率は変更なし。
2001年4月 哈爾濱船舶工程大学と人材育成、研究・開発、学術交流等で協力協議締結。
2001年8月 第1船起工。国務院副総理呉邦国氏が上海市委書記黄菊氏らと起工式参加。
2002年4月 上海船舶工業協会の4項目の「企業管理近代化新成果賞」を受賞。
2002年8月 BVからLNG船シミュレーション建造証書を取得。
2002年8月 708研究所と共同出資で外高橋造船社の船舶の研究・設計・開発を行う「上海欣業船舶海洋工程設計有限公司」を開設。
2002年10月 LRQA、ABSQE、XQCからISO9001の認証を取得。
2002年10月 第1期工事完成。
 
5.1.2 経営者及びその経歴
 
表5-1: 董事長の経歴
名前 譚作鈞
役職 董事長
性別
生年月日 1950年4月7日
学歴 大卒
職歴 期間 勤務先 役職
  1975〜1982年 第六機械工業部 管理職
  1982〜1992年 中国船舶工業総公司 管理職
  1992〜1999年 香港華聯船舶総公司 (中船香港分公司) 総経理
  1999年〜現在 上海外高橋造船有限公司 董事長
 
表5-2: 総経理の経歴
名前 陳強
役職 総経理
性別
生年月日 1961年7月
学歴 博士
職歴 期間 勤務先 役職
  1982年 上海交通大学動力装置学部 大卒
  1988〜1999年 江南造船(集団)有限公司 管理職、副総経理
  1999年〜現在 上海外高橋造船有限公司 総経理
 
表5-3: その他主要責任者の名前及び職務
名前 職務
陳民俊 副総経理、生産運行部部長
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
5.1.3 従業員構成
 従業員総人数は2,140人、そのうち大学以上の学歴をもつ従業員は670人。
 外国から社内従業員のトレーニングを担当する外国籍専門家12人を招聘。
 
5.2 会社組織
5.2.1 会社組織
 
図5-2: 会社組織図
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
5.2.2 関連企業
 
表5-4: 主要関連企業の名称及び会社概要
関係 関連企業 会社概要
出資者 中国船舶工業集団公司(CSSC) 国務院の承認により設立された大型国有造船企業集団。 国家重点企業として中央政府が管理。(「南方集団」とも呼ばれる)
上海宝鋼集団公司 国務院の承認を経た国家持株の大手鉄鋼会社。1998年11月17日に上海浦東において設立。
上海電気(集団)総公司 1996年10月設立。発電、送電・配電プロジェクトを行う大型企業グループ。
注:江南造船(集団)及び滬東中華造船(集団)は親会社である中国船舶工業集団公司(CSSC)を通し間接投資。
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
5.2.3 政府との関係
●投資規模32億元(約490億円)の造船所を建設するため、国・地方政府から建設資金調達について支援を受けている。
 
●地元上海の大型企業グループ(上海宝鋼集団及び上海電気集団)2社が出資したことでわかるように上海市政府は新造船所と上海市鉄鋼産業の発展を結びつけようとしている。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION