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5.3 業務
5.3.1 業務内容
 船舶の新造船が主体。
 他に港湾機械、クレーン・輸送機械、圧力容器、冶金・鉱山設備、水力発電設備、石油化学工業設備、鉄鋼構造物の設計・製造・補修、海洋プロジェクト、橋、機電プラント工事、舶用関連部品・設備の販売、自社の製品及び技術の輸出業務、研究に要する補助資材・器機、機械設備、部品及び技術の輸入業務。
 
5.3.2 設備
 
表5-5: ドック数
長さ(m) 幅(m) 深さ(m) 万DWT クレーン 備 考
480 106 12 30 600t×1 門型クレーン、建設中クレーン1基
360 76 14 30 600t×1 門型クレーン、建設中クレーン1基
 
表5-6: 艤装岸壁
長さ(m) クレーン
640 -
 
表5-7: 設備の種類及び数量
設備 能力 数量
デジタル制御パイプ・ベンダー 400t 1台
クレーン 32t 6台
21m・プレート・ベンダー 2200t、3ローラー 1台
デジタル制御プラズマ切断機   4台
型鋼/鋼板予処理生産ライン 全長180.74m 1本
平面ブロック建造生産ライン 22.5m×20m 1本
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
5.3.3 受注・建造実績
 
表5-8: 主要受注・建造実績一覧表
受注日 種類・用途 万DWT 船主・ユーザー 竣工/予定日 サイズ
2001年5月 ばら積み船2隻 17.5 泰昌祥輪船(香港)有限公司 2003年6月 289m×45m×24.5m×16.5m、15kt(第1船)
2002年1月 FPSO 1隻 15 中国海洋石油総公司中国海洋石油南海西部公司 2003年6月 上海初のFPSO 262.2m×46m×24.6m
2002年5月 ばら積み船2隻 17.5 Bocimar(ベルギー) 2003年 289m×45m×24.5m×16.5m、15kt(第1船)
2002年5月 ばら積み船2隻 17.5 COSCO 2003年11月 同上 COSCOが国内造船所へ発注した最大バルク
2002年10月 ばら積み船2隻 17.5 アメリカ 2004年 同上
2002年12月 FPSO 1隻 17 中国海洋石油総公司渤海公司 2004年 290m×50m×20m
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
5.3.4 その他
●設計レベル
 708研究所と「上海欣業船舶海洋工程設計有限責任公司」を設立。「上海欣業船舶海洋工程設計有限責任公司」は「上海外高橋造船有限公司」の船舶の研究・設計・開発を行う。708研究所は研究者25人を派遣。
 
●日系・外国企業との提携
 フランスGTT社、ERI社とLNG船の建造技術で提携。江南造船(集団)有限責任公司と共同でフィルム型E80 MOCK-UPの設計・建造に成功。
 
5.4 経営・財務状況
5.4.1 資本金、出資者
 
表5-9: 主要出資者及び出資率
(2001年12月31日現在)
出資者 出資率
中国船舶工業集団公司 63.64%
上海宝鋼集団公司 18.18%
上海電気(集団)総公司 18.18%
出所:国家工商行政管理局
 
5.4.2 売上げ
 2001年は売上額の報告なし。
 
5.5 今後
5.5.1 最近のトピック
1)LNG船MOCK-UPの設計・建造(2002年8月)
 江南造船(集団)有限責任公司と共同でフランスGTT社、ERI社と協力して、フィルム型LNG船のE80 LNG船のMOCK-UPの設計・建造に成功。8月9日、BVから江南造船(集団)有限責任公司と共同でLNG船MOCK-UP建造証書を取得。
 
2)造船所の第1期建設工事が完成(2002年10月)
 30万DWTの大型ドック2基が完成。600tのガントリークレーンも取付け、第1期工事の公式竣工は検査を経て2003年10月となる予定。既に前倒しで第2期がスタート。
 
3)17万DWT FPSOを受注(2002年12月)
 中国海洋石油総公司傘下の渤海船舶重工有限公司と上海で17万DWT FPSOの建造契約を締結。
 
5.5.2 事業計画
●建設工事計画
 造船所建設に総投資額32億元を計画、第1期工事は28億元。2063年10月の公式竣工後の年間新造船能力はl05万DWT。第2期建設工事は2004年に正式にスタートする計画であり、第2期建設工事完成後の年間造船能力は180万DWT。
 
●2003年に50万DWT、2004年に倍増を計画
 造船所を建設しながら、すでに新造船の建造を開始。2003年に17.5万DWTのケープサイズ型ばら積み船2隻、15万DWTのFPSO1隻の計3隻50万DWTを竣工。2004年は100万DWTの船舶建造を計画。
 
●ブランドを立ちあげ、市場の開拓を図る
 「上海外高橋造船」のブランドを確立するため、17.5万DWTのケープサイズ型ばら積み船を標準船型にして量産するとともに、23万DWTのケープサイズ型ばら積み船、16万DWTのSuezmax 油槽船、11万DWT Aframax型油槽船等を開発、新たな市場の開拓を図る。







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