5. 中国本土の主要海運企業(除香港)
中国の国際海運企業、国内海運企業について船腹保有量上位10位の各企業の概況を以下に掲載します。
注)国際海運企業は2001年の上位10社、国内海運企業は2000年の上位10社
China Ocean Shipping (Group) Company
所在地:北京市西城区復興門内大街158号遠洋大厦
Address: COSCO Building, No158 Fuxinmennei Road, West City Beijing, China.
郵便番号:100030
Tel: 010-6649-3388
Fax: 010-6649-2266
E-mail: postmaster@cosco.com.cn
創立:1993年2月16日
資本形態:国有大型企業
業務内容:国際海運を中心に貨物運送、船舶代理店、航空代理店、倉庫・ターミナル、内陸運送、貿易、工業、金融、保険、不動産開発、旅行、人材派遣、学校等の業務を兼営
法人代表、董事長:魏家福
総裁:魏家福
従業員数:68,500人
陸上 20,500人
海上 48,000人
船舶保有量(2003年1月現在)
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保有船 |
借用船 |
共同経営 |
合計 |
隻数 |
447 |
73 |
0 |
520 |
積載トン数(万DWT) |
1,820 |
580 |
0 |
2,400 |
|
財務(2001年)
登録資本金:19億元(約291億円)
売上高:216億元(約3,311億円)
売上総利益:68億元(約1,042億円)
固定資産:4.3億元(約66億円)
営業利益:4,777.5万元(約7億万円)
当期純利益:7,464.4万元(約11億円)
注:COSCO集団公司の財務内容で連結企業を含まず
会社概要:
●中国最大の大手海運グループ。世界海運企業ランキングでは第3位。
●国内外に500社以上のメンバー企業。中国最大の船舶代理店である中国外輪代理公司、中国最大の自動車運送総公司等を有する。
●世界150カ国・地域の1,100港に代理店。北京を中心に、香港、米、独、日本、豪州、シンガポールを各地域分の中心としてグローバルな経営ネットワークを構成。
●船隊は世界約170の国・地域の約1,400の港湾に年間1.5億トン超の貨物を輸送。
グループ組織図
1.1 企業概況
1.1.1 沿革
1961年4月 中国遠洋運輸総公司として創立。中国初の国際海運企業。
1964年4月 上海分公司を設立。
1964年6月 「燎原」号が青島港から門司、東京、神戸の三つの港に初就航。
1970年10月 天津遠洋運輸公司を設立。
1975年12月 船隊の積載総トン数が500万DWTを上回る。
1976年7月 主にばら積み貨物の運送を取り扱う青島分公司を設立。
1980年1月 主に油の運送を取扱う大連分公司を設立。
1993年2月 中国遠洋運輸集団を設立。
1993年2月 深 遠洋運輸股 有限公司を設立。
1993年12月 厦門遠洋運輸公司を設立。
1994年 COSCO技術センターが国家経済貿易委員会より国家レベルの承認。
1994年 海外進出。香港証券取引所に「中遠太平洋」、「中遠国際」を、シンガポール証券
取引所に「中遠投資」を上場。
1995年 英国標準化管理協会(BSI)から中国サービス業界で初めてISO9002を取得。
1995年3月 アメリカ市場で1億USドルの企業債権を発行。
1995年12月 北京で中遠ばら積み貨物運輸有限公司を設立。
1997年 中遠ばら積み貨物運輸有限公司(中遠散運)が天津遠洋運輸公司を吸収し天津に
移転。
1997年12月 上海遠洋運輸公司と合併し、上海にコンテナ運送を専門に取扱う中遠集装箱運輸
有限公司(中遠集運)を設立。
2001年 資本金を8.5億元から19億元に増資。
2002年4月 中遠航運股 有限公司を上海証券取引所に上場。
2003年1月 COSCOグループの陸上業務改革の一環として、上海遠洋船務公司を上海中遠
船務工程有限公司に変更し、中遠船務集団のメンバー企業とする。
1.1.2 経営者及びその経歴
表1-1 総裁及び副総裁の経歴
名前 |
魏家福 |
役職 |
中遠集団総裁、党組副書記、法人代表 |
性別 |
男 |
生年月日 |
1950年 |
学歴 |
大連海事大学航運管理工程修士; 天津大学、中国人民大学、大連海事大学名誉教授 |
職歴 |
期間 |
勤務先 |
役職 |
|
- |
中国−タンザニア連合海運公司 |
総経理 |
|
- |
中遠控股(シンガポール)有限公司 |
総裁 |
|
- |
天津遠洋運輸公司 |
総経理 |
|
1997.12-1998.11 |
中遠散貨運輸有限公司 |
総経理 |
|
1998年 |
中国遠洋運輸(集団)総公司 |
総裁 |
|
2000年 |
中国遠洋運輸(集団)総公司 |
総裁、党委副書記 |
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2002年 |
中共中央紀律検査委員会委員 |
|
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名前 |
張富生 |
役職 |
中遠集団党組書記、副総裁 |
性別 |
男 |
生年月日 |
1950年3月 |
学歴 |
武漢交通科技大学運輸管理科修士課程卒、高級工程師 |
職歴 |
期間 |
勤務先 |
役職 |
|
- |
天津港務局第一作業区 |
党委副書記、副主任 |
|
- |
中華人民共和国交通部 |
政治部組織部二処副処長、組織部一処処長、人事労働司処長、副司長、体制改革法規司司長(交通部報道官) |
|
- |
交通銀行北京分行 |
副行長 |
|
- |
中遠コンテナ運輸有限公司 |
党委書記 |
|
2002年6月 |
中国遠洋運輸(集団)総公司 |
党委書記、副総裁 |
|
名前 |
高偉傑 |
役職 |
副総裁、党委委員 |
性別 |
男 |
生年月日 |
1946年 |
学歴 |
航運英語学部本科卒 |
職歴 |
期間 |
動務先 |
役職 |
|
1967年 |
中国外輪代理大連分公司 |
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- |
イギリス大使館商務処駐在海運グループ |
随行員 |
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- |
中遠アメリカ子会社 |
総裁 |
|
- |
中遠イギリス有限公司 |
副総経理 |
|
- |
中国遠洋運輸総公司航運部 |
副総経理 |
|
- |
中国遠洋運輸(集団)総公司コンテナ運輸 |
副総経理 |
|
- |
中国遠洋運輸(集団)総公司発展部 |
総経理 |
|
- |
中国遠洋運輸(集団)総公司運輸部 |
総経理 |
|
1997年 |
中国遠洋運輸(集団)総公司 |
副総裁 |
|
2000年 |
中国遠洋運輸(集団)総公司 |
副総裁、党委委員 |
|
名前 |
陳洪生 |
役職 |
副総裁、党委委員 |
性別 |
男 |
生年月日 |
1950年 |
学歴 |
四川外国語学院英語学部本科卒 |
職歴 |
期間 |
勤務先 |
役職 |
|
1975年 |
中国外輪代理天津分公司 |
|
|
- |
中国外輪代理南通分公司 |
副総経理 |
|
- |
中国外輪代理総公司 |
船務部マネージャー |
|
- |
北京貨運公司 |
総経理 |
|
- |
中遠国際貨運有限公司 |
副総経理 |
|
- |
中国遠洋運輸(集団)総公司コンテナ運輸総部 |
副総経理 |
|
- |
中遠国際貨運有限公司 |
総経理 |
|
1998年 |
中国遠洋運輸(集団)総公司 |
副総裁 |
|
2000年 |
中国遠洋運輸(集団)総公司 |
副総裁、党委委員 |
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名前 |
李建紅 |
役職 |
副総裁、党組成員 |
性別 |
男 |
生年月日 |
1956年 |
学歴 |
イギリス東ロンドン大学工商管理修士、吉林大学経済管理修士 |
職歴 |
期間 |
勤務先 |
役職 |
|
- |
南通船廠 |
工場長 |
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- |
南通遠洋鋼鉄有限公司 |
総経理 |
|
- |
南通遠洋船務工程有限公司 |
董事長 |
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- |
中遠工業公司 |
総経理兼党委書記 |
|
- |
中遠不動産公司 |
総経理 |
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- |
中遠置業集団有限公司 |
総経理 |
|
- |
中国国際海運コンテナ(集団)股有限公司 |
董事長 |
|
1995年 |
中国遠洋運輸(集団)総公司 |
総裁助理 |
|
1997年 |
中国遠洋運輸(集団)総公司 |
総経済師 |
|
2000年 |
中国遠洋運輸(集団)総公司 |
副総裁、党委委員 |
|
名前 |
馬澤華 |
役職 |
副総裁、党委委員 |
性別 |
男 |
生年月日 |
1953年1月7日 |
学歴 |
高級経済師、上海海運学院遠洋学部卒 |
職歴 |
期間 |
勤務先 |
役職 |
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1977年 |
中遠総公司航運処 |
干部、副処長 |
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- |
中遠総公司航運部 |
副経理 |
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- |
中遠イギリス有限公司 |
総経理 |
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- |
中国遠洋(集団)総公司発展部海外事業処 |
処長(兼) |
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- |
中国遠洋(集団)総公司発展部 |
総経理 |
|
- |
中国遠洋(集団)総公司 |
総裁助理 |
|
- |
中遠北アメリカ公司 |
総裁兼党委書記 |
|
- |
広州遠洋運輸公司 |
党委委員、副総経理 |
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- |
青島遠洋運輸公司 |
総経理、党委委員 |
|
- |
青島遠洋運輸公司 |
委員会書記(兼) |
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2001年9月 |
中国遠洋(集団)総公司 |
副総裁、党委委員 |
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出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
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