12. 舟山市龍山船廠有限公司
(Zhoushan Longshan Shipyard Co., Ltd.)
所在地:舟山市普陀区六横鎮龍山沙
Address: Putuo District, Zhoushan City, Zhejiang Province, China.
郵便番号:316131
Tel: 0580-6688494
Fax: 0580-6688494
URL:
E-mail: zjlshn@mail.zsptt.zj.cn
資本形態:有限責任公司
創立:1975年12月
業務内容:主に化学品運搬船、LPG船、冷蔵船等、特種船舶の修繕及び貨物船の改造等の業務を行う。
会社概要:浙江省にある大型鉄鋼製船舶の修繕所の一つであり、修繕能力は8万DWT以下である。外国籍船の修繕業務を受けることができる。
法人代表:呉建軍
董事長:呉建軍
総経理:周立信
従業員数:336人
敷地面積:11万m2
施設概要
ドック数:2
ドックサイズ(最大船型、クレーン能力):
235m×40m×11.5m(7万DWT、32.5t×1)
130m×17m×8.0m(0.6万DWT、16t×1)
艤装岸壁数:2
艤装岸壁(クレーン能力):
177m(25t×1)
100m(16t×1)
実績(船舶部門)
|
2001年 |
2002年 |
2003年1〜6月 |
修繕隻数 |
42 |
71 |
39 |
生産額(億元) |
0.33 |
0.68 |
0.33 |
輸出額(万USドル) |
110.74 |
256.89 |
1,333.78 |
|
財務(2002年)
登録資本金:880万元(約1.3億円)
固定資産:5,210.8万元(約7.8億円)
売上高:7,138.5万元(約11億円)
売上総利益:422.8万元(約6,300万円)
税引後純利益:-155.4万元(約-2,300万円)
備考
●2002年8月から、企業体制の改革により個人が出資した有限公司となった。
12.1 企業概況
12.1.1 沿革
1975年 舟山市普陀区龍山船廠として創立。法人代表は周亜国である。
1994年11月 6万DWTドック工事が竣工し、最終検査に合格。
1995年12月 ドックを6万DWTから7万DWTに改造。
1998年 浙江省政府の5つ中堅企業と評価。
1999年5月 7万DWTドックめ改造工事が竣工し、使用が開始。
1999年7月30日 浙江省政府口岸弁公室及び南京軍区の承認により外国籍船舶修繕所となり、外国籍船の修繕業務を受けることができる。
2000年12月 6.75万DWT「広中号」バラ積み貨物船のドック修繕工事が竣工。これは今まで舟山地域または浙江省においてドック内にて修繕した最大のバラ積み貨物船である。
2001年6月 審査を経て品質保証の国際規格であるISO9002認証を取得。船舶の修繕品質は中国船級社CCS、イギリス船級協会LR、フランス船級協会BV、日本日本海事協会NK、ノルウェー船級協会DNVの認可を取得。
2002年8月 資本形態を有限公司に変更し、社名を舟山市龍山船廠に変更。
2002年9月 2.56万DWTのバラ積み貨物船を成功に1.3万立方メートルの浚渫船に改造。改造された浚渫船のサイズは全長173.159m、幅26.6m、深さ13.5m、排水量29,906トン、浚渫深さ24mである。浚渫船の設計図は上海708研究所から提供される。
2002年11月 輸出入権を取得。
2003年3月4日 浙江省経済貿易委員会から舟山市中小企業品質信用企業と評価。
2003年9月 法人代表を呉建軍に変更。
12.1.2 経営者及びその経歴
表12-1: 董事長の経歴
名前 |
呉建軍 |
役職 |
董事長 |
性別 |
男 |
生年月日 |
1966年1月 |
学歴 |
大卒 |
職歴 |
期間 |
勤務会社 |
役職 |
|
2003年まで |
私営 |
|
|
2003年9月 |
舟山市龍山船廠有限公司 |
董事長 |
|
出典:MIRU調査
表12-2: 総経理の経歴
名前 |
周立信 |
役職 |
総経理 |
性別 |
男 |
生年月日 |
1957年1月 |
学歴 |
大卒 |
職歴 |
期間 |
勤務会社 |
役職 |
|
2002年まで |
舟山市普陀区龍山船廠 |
経営廠長 |
|
2002年8月〜現在 |
舟山市龍山船廠有限公司 |
総経理 |
|
出典:MIRU調査
表12-3: その他主要責任者の名前及び役職
名前 |
役職 |
黄前 |
経営責任副総経理 |
鄭佳軍 |
経営科科長 |
|
12.1.3 従業員構成
図12-1 従業員構成図
従業員総数は336人であり、うち技術者は55人で、従業員総数の11%を占め、管理職は27人で、従業員総数の5%を占めている。
12.2 会社組織
12.2.1 会社組織
図12-2 会社組織図
12.2.2 政府との関係
元舟山市普陀区龍山船廠から体制改革して、現在、個人の設立した企業であるため、地方政府との特別な関係がない。
調達部も地方政府と特別な関係がない。設備及び原材料の調達は企業独自で行い、政府の干渉や優遇政策等を受けていない。
12.3 業務
12.3.1 業務内容
甲類鉄鋼製貨物船の修繕・改造、船用機械とその部品及び金物の製造・加工・販売を行う。自社製製品の輸出業務及び自社用の機械設備、部品、原材料の輸入業務を行う。(ただし、国家より制限される商品及び技術の輸出入は禁止。)
12.3.2 設備
表12-4: ドック数及びサイズ
ドック数:2
長さ(m) |
幅(m) |
深さ(m) |
DWT |
クレーン |
備考 |
235 |
40 |
11.5 |
7万 |
32.5t×1 |
浙江省最大の乾ドック |
130 |
17 |
8 |
0.6万 |
25t×1、16t×1 |
乾ドック |
|
出典:MIRU調査
表12-5: 艤装岸壁
長さ(m) |
クレーン |
177 |
25t×1 |
100 |
16t×1 |
|
表12-6: その他設備の種類
設備名称 |
能力 |
数量 |
クレーン |
12t |
2 |
クレーン |
25t |
1 |
クレーン |
16t |
1 |
クレーン |
32.5t |
1 |
鋼板予備処理生産ライン |
20t/日 |
1 |
移動型クレーン |
12t |
2台 |
高圧清浄機 |
350kg |
1台 |
液圧機 |
400t |
1台 |
高架作業車 |
|
4台 |
配電専用線 |
35kV |
1 |
|
出典:MIRU調査
12.3.3 修繕実績
表12-7 主要修繕実績一覧表
船型 |
DWT |
船主 |
竣工日 |
船名 |
その他 |
浚渫船 |
9,000m3 |
上海航道局 |
2001年1月 |
航浚9001 |
大型吸上げ式浚渫船に改造。 |
オイル・タンカー |
6.5万 |
香港 |
2001年5月 |
SILVER(銀梅) |
今まで修繕した最大の外国籍船。 |
バラ積み貨物船 |
2万 |
福建輪船総公司通海公司 |
2001年7月 |
新海一号 |
主要デッキのペンキ修繕。 |
オイル・タンカー |
2.5万 |
寧波海運総公司 |
2001年8月 |
明州6号、明州29号 |
船体外側の特種塗装及びペンキ修繕。 |
浚渫船 |
9,000 |
上海航道局 |
2001年10月 |
航浚9002 |
大型吸上げ式浚渫船に改造。 |
バラ積み貨物船 |
2.6万 |
上海航道局 |
2002年3月 |
新海象 |
設備の据付け。 |
オイル・タンカー |
6.2万 |
|
2002年6月 |
安福号 |
今まで修繕した最大のオイル・タンカー。 |
バラ積み貨物船 |
2.56万 |
上海中港疏浚公司 |
2002年12月 |
新海鯨 |
13,000m3の吸上げ式浚渫船に改造。 |
バラ積み貨物船 |
6.75万 |
|
2002年12月 |
広中号 |
今まで舟山地域または浙江省においてドック内にて修繕した最大のバラ積み貨物船である。 |
散船 |
3.5万 |
広州海運公司 |
2002年12月 |
高欄島 |
船舶の修繕。 |
オイル・タンカー |
2.2万 |
長航集団南京油運公司 |
2003年2月 |
潤達402 |
オイル船室鋼板の取換え及びペンキ修繕。 |
|
出典:MIRU調査
12.3.4 その他
設計レベル
主に船舶の修繕業務を行い、船舶の建造業務を行わないため、設計能力及び設計員がほとんどない。一部船舶の改造設計が必要な場合は上海708研究所に委託して設計される。研究開発センター及び研究員がない。
日系・外国企業との提携
今まで日系・外国企業との技術提携はないが、業務提携はある。今まで修繕した船舶の30%は外国籍の船舶であり、うち、韓国籍船が一番多いが、次はドイツ、香港等である。日本籍船は少ない。
|