10.4 経営・財務状況
10.4.1 資本金、出資者
表10-8: 主要出資者及び出資率(2002年12月31日現在)
10.4.2 売上げ
図10-3: 最近5ヶ年の売上額の推移
10.5 今後
10.5.1 最近のトピック
1)溶接品質が評価され、両側板溶接が検査免除。(2003年3月)
外国籍船の両側板の溶接工事で、修繕品質を重視し、溶接の品質は船主及び検査機構に高く評価され、両側板溶接の検査免除を受けた。
2)徳意輪の改造が竣工。(2003年9月)
徳意輪の改造が竣工し、上海外高橋打 局に引き渡し、舟山群島海域へ演習を行った。
3)3隻の船舶改造工事が竣工。(2003年11月)
旅客船“喜鵲”号をローロー船“梧桐山”号に改造し、バラ積み貨物船“浙 ”号をアスファルト運搬船“菱洲号”に改造し、イタリアのバラ積み貨物船“依納克”をオイル・タンカーに改造し、改めてRLNA船級社に入る。
10.5.2 事業計画
近年、修繕業務は安定しており、特に設備増設等の生産の拡大計画はないが、修繕技術を高めるため、人材の獲得を重視し、2004年に船舶修繕の技術者、経営、ビジネス、採算等の専門人材を募集する計画がある。
11. 中海工業有限公司立新船廠
(China Shipping Industry Co., Ltd.; Lixin Shipyard)
所在地:上海浦東東塘路330号
Address: 330, Dongtang Rd, Shanghai, China
郵便番号:201206
Tel: 021-58612772
Fax: 021-58612769、58611216
E-mail: lxsy1924@public3.sta.net.cn
資本形態:国内資本合弁分公司
創立:1924年1月
業務内容:主に大型貨物船、オイル・タンカー、貨客船、冷蔵船、港作業船及び各種多用途船舶等の修繕・改造を行う。
会社概要:中国海運(集団)総公司(CS)傘下の二次子会社である。
責任者:胡樹光
董事長:
廠長:胡樹光
従業員数:1,400人
敷地面積:18万m2
施設概要
ドック数:3
ドックサイズ(最大船型、クレーン能力):
246.96m×38.1m×8.5m(5.2万DWT、25t×1、15t×1)
222.5m×38m×7m(6.5万DWT、5t×1)
157m×23.4m×7m(1.5万DWT、5×1)
艤装岸壁数:3
艤装岸壁(クレーン能力):
270m(16t×2)、180m(20t×2)、170m(20t×1)
実績(船舶部門)
|
2001年 |
2002年 |
2003年1〜6月 |
修繕隻数 |
96 |
87 |
43 |
修繕額(億元) |
1.5 |
1.2 |
0.7 |
輸出額(万USドル) |
947 |
896 |
454 |
|
財務(2002年)
登録資本金:
固定資産:2.42億元(約36億円)
売上額:12,633.7万元(約19億円)
売上総利益:1,358万元(約2億円)
税引き後利益:-90.86万元(約-1,360万円)
11.1 企業概況
11.1.1 沿革
1924年1月 立新船廠として創立。
1963年 修繕所の所在地を浦東陸家嘴地域から現住所に移す。
1998年 中海工業公司に合併されて、社名を“中海工業有限公司立新船廠”に変更。
1995年 17DWTの鉱物オイル船「凱和輪」を修繕し、上海港初の最大の船舶修繕となり、船主から高く評価された。
1999年 廠長を呉承業から胡樹光に変更。
2000年 中国船級社の審査を経て、ISO9002認証を取得。
2000年 黄浦江最大の浮きドックを所有する。
2002年6月 中国海洋工業廃棄物処理許可証を取得。
11.1.2 経営者及びその経歴
表11-1: 廠長の経歴
名前 |
胡樹光 |
役職 |
廠長 |
性別 |
男 |
生年月日 |
1949年 |
学歴 |
大卒 |
職歴 |
期間 |
勤務会社 |
役職 |
|
1999年まで |
中海工業有限公司 |
副総経理 |
|
1999年〜現在 |
立新船廠 |
廠長 |
|
出典:MIRU調査
表11-2: その他主要責任者の名前及び職務
名前 |
役職 |
陳加申 |
商務部部長 |
張林根 |
工程部部長 |
楊国磊 |
工程部副主任 |
|
11.1.3 従業員構成
図11-1: 従業員構成図
従業員総数は1,400人であり、うち技術者は213人で、従業員総数の15%を占め、管理職は106人で、従業員総数の8%を占めている。
11.2 会社組織
11.2.1 会社組織
図11-2: 会社組織図
11.2.2 関連企業
表11-3: 主要関連企業の名称及び会社概要
関係 |
関連企業名称 |
会社概要 |
親会社 |
中海工業有限公司 |
中国海運(集団)総公司(CS)傘下の一次子会社である。主に船舶の修繕、改造及び特種船舶・艇の建造等を行う。 毎年各種船舶の修繕隻数は400隻を上回り、修船額は1998年から三年連続トップ1となっている。船舶の修繕技術レベル及び実力が高く豊かな経験を持ち、LNG船、アスファルト船、化学品運搬船、ローロー船、浚渫船、海洋多用途船等、特種船舶の修繕・改造実績がある。 |
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出典:MIRU調査
11.2.3 政府との関係
中海工業有限公司傘下の子会社であり、政府との直接関係がない。
設備調達においても親会社の管理のもとで行われ、地方政府との特別な関係がない。
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