10. 中海工業有限公司立豊船廠
(China Shipping Industry Co., Ltd.; Lifeng Shipyard)
所在地:上海浦東新区三林塘
Address: Sanlintang, Pudong, Shanghai, China
郵便番号:200124
Tel: 021-58410623
Fax: 021-58411000
E-mall: webmaster@lifeng-shipyard.com
資本形態:国内合弁分公司
創立:1970年1月
業務内容:主にオイル・タンカー、コンテナ船、雑貨船、バラ積み貨物船等、各種船舶の修繕・改造を行う。
会社概要:中国海運(集団)総公司(CS)傘下の二次子会社である。
責任者:陳雄
董事長:
廠長:陳雄
従業員数:1,300人
敷地面積:19.5万m2
施設概要
ドック数:2
ドックサイズ(最大船型、クレーン能力):
190m×28.8m×7m(3.5万DWT、10t×1)
164m×27.4m×7m(2.5万DWT、10t×1)
艤装岸壁数:3
艤装岸壁(クレーン能力):
258m(30t×1、25t×1、15t×2)、160m(20t×1、15t×2)、100m(60t×1)
実績(船舶部門)
|
2001年 |
2002年 |
2003年1〜6月 |
修繕隻数 |
158 |
156 |
81 |
修繕額(億元) |
2.5 |
2.4 |
1.2 |
輸出額(万USドル) |
1,699 |
1,618 |
864 |
|
財務(2001年)
登録資本金:
固定資産:14,644万元(約22億円)
売上高:2.41億元(約36億円)
売上総利益:4,306.1万元(約6.5億円)
税引後純利益:2,760.7万元(約4.1億円)
備考
●2002年外国籍船舶の修繕売上額は1.3億元であり、うち日本籍船舶の修繕隻数は6隻であり、修繕費用は約200万USドルである。
10.1 企業概況
10.1.1 沿革
1970年1月 立豊船廠として創立。
1998年 中海工業有限公司に合併され、社名を“中海工業有限公司立豊船廠”に変更。
2000年 中国船級社の審査を経て、品質保証の国際規格であるISO9002の認証を取得。
2000年 ロシア船級社の審査を経て、品質保証の国際規格であるISO9002の認証を取得。
2002年1月 上海環境保護局の検査を経て、エア圧縮設備工事が順調に竣工。
2002年1月18日 上海環境保護局の検査を経て、サンド・ブラスト、スプレー・ペイント作業場工事が順調に竣工。
10.1.2 経営者及びその経歴
表10-1: 董事長の経歴
名前 |
陳雄 |
役職 |
廠長 |
性別 |
男性 |
生年月日 |
48才 |
学歴 |
大卒 |
職歴 |
期間 |
勤務会社 |
役職 |
|
1998年〜現在 |
中海工業有限公司立豊船廠 |
廠長 |
|
出典:MIRU調査
表10-2: その他主要責任者の名前及び職務
名前 |
役職 |
曹嘉 |
商務部部長 |
|
10.1.3 従業員構成
図10-1: 従業員構成図
従業員総数は1,300人であり、うち技術者は321人で、従業員総数の25%を占め、管理職は176人で、従業員総数の14%を占めている。
10.2 会社組織
10.2.1 会社組織
図10-2: 会社組織図
10.2.2 関連企業
表10-3: 主要関連企業の名称及び会社概要
関係 |
関連企業 |
会社概要 |
親会社 |
中海工業有限公司 |
中国海運(集団)総公司(CS)傘下の一次子会社である。主に船舶の修繕、改造及び特種船舶・艇の建造等を行う。 毎年各種船舶の修繕隻数は400隻を上回り、修船額は1998年から三年連続トップ1となっている。船舶の修繕技術レベル及び実力が高く豊かな経験を持ち、LNG船、アスファルト船、化学品運搬船、ローロー船、浚渫船、海洋多用途船等、特種船舶の修繕・改造実績がある。 |
|
出典:MIRU調査
10.2.3 政府との関係
中海工業有限公司傘下の子会社であり、政府との直接な関係がない。
設備調達においても親会社の管理のもとで行われるため、地方政府との特別な関係がない。
10.3 業務
10.3.1 業務内容
主に船舶の修繕・改造、機械・電子設備の修繕及び金属構造物の製造・加工、自社工作船のリースより市内貨物運送等の業務を行う。
生産設備を整備しており、専業技術人材を持っているため、クランク・シャフトの研磨・削り及びクランク・シャフトの低温修正、船舶の増圧修繕、プロペラの修繕、船舶ハッチの上げふたの製造・修繕・特種塗装の修繕、船舶の改造等、修繕領域において独特な工芸を持っている。
今まで20あまりの国家・地域の船舶を修繕し、外国船舶の代理、船舶の検査、水先案内、保険、検疫、船室洗い等、各管理機関とは密接な関係にある。
10.3.2 設備
表10-4: ドック数及びサイズ
ドック数:2
長さ(m) |
幅(m) |
深さ(m) |
万DWT |
クレーン |
備考 |
190.00 |
28.8 |
7 |
3.5 |
10t×1 |
「黄山」浮きドック |
164.00 |
27.40 |
7 |
2.5 |
10t×1 |
「華山」浮きドック |
|
出典:MIRU調査
表10-5: 艤装岸壁
長さ(m) |
クレーン |
258m |
30t×1、25t×1、15t×2 |
160m |
20t×1、15t×2 |
100m |
60t×1 |
|
表10-6: その他設備の種類
設備名称 |
能力 |
数量 |
備考 |
クレーン |
15t |
3台 |
艤装岸壁とドックにて使用される。 |
20t |
1台 |
60t浮きクレーン |
1台 |
30t移動クレーン |
1台 |
40t移動クレーン |
1台 |
プラットフォーム車 |
40t |
2台 |
設備、金属加工部品等、構内運送用 |
鋼板予備処理生産ライン |
8,000t/年 |
|
|
油圧機 |
500t |
1台 |
|
液体圧力高架作業車 |
360度回転多功能 |
1基 |
|
修正機 |
|
|
|
曳船 |
|
|
全回転式 |
大型フライス盤 |
|
1台 |
|
重型旋盤 |
16m |
1台 |
|
|
出典:MIRU調査
10.3.3 修繕実績
表10-7: 主要修繕実績一覧表
船名 |
DWT |
船主 |
船形 |
修繕・改造内容 |
長航江河 |
20,330 |
長航集団 |
バラ積み貨物船 |
特殊検査 |
徳意輪 |
10,640 |
上海打局 |
救命船 |
デッキ上に門型クレーン等の据付け |
大慶430輪 |
20,000 |
長航集団南京油運公司 |
オイル・タンカー |
特殊塗装、塗装修繕 |
長楽輪 |
6,000 |
中海展股有限公司 |
バラ積み貨物船 |
塗装修繕 |
翠州輪 |
14,000 |
長航集団南京油運公司 |
オイル・タンカー |
塗装修繕 |
大慶437輪 |
19,800 |
中海集団広州泰華油運公司 |
オイル・タンカー |
オイル倉室の鋼板更新、塗装 |
|
20,000 |
中海集団 |
多用途船 |
|
大慶45 |
16,000 |
中海集団 |
オイル・タンカー |
|
伊納克 M/T Ianuk |
2,000 |
Merit Maritime Ltd(イタリア) |
オイル・タンカー |
鋼板更新2,000Mt オイル倉室塗装25,000sqm |
長陽号 |
12,000 |
中海集団 |
大型貨物船 |
オイル倉室のオイル漏れ修理 |
PACSUN |
3,000 |
LASCO(アメリカ) |
バラ積み貨物船 |
船舶の艫の海損修理 |
XING LONGHAI 興隆海 |
10,000 |
中国海南海盛 |
バラ積み貨物船 |
バラ積みアスファルト運搬船に改造 |
TEAM VENUS |
16,000 |
Teams Shipmanagement(ノルウェー) |
化学品運搬船 |
42,000m2船室特種塗装 |
振奮17 |
1,400TEU |
China Shipping(中国) |
コンテナ船 |
バラ積み船からコンテナ船に改造 |
CSL CABO |
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V-ship Glasgous(イギリス) |
自動卸船 |
800TONS鋼板更新 |
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出典:MIRU調査
10.3.4 その他
設計レベル
船舶の修繕・改造を主要業務としているので、新造船を行わないため、設計レベル及び設計者がない。研究開発センター及び研究者もない。
日系企業・外国企業との提携
ABB、Diesel、Kamewa、Hagglunds、Metalock、Macgregor、WOODWARD、AlphaLafa、kvaerner等、舶用メーカーとの技術提携関係を持っている。
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