|
8. 南通市港閘造船廠
(Nantong Gangzha Shipyard)
所在地：江蘇省南通市陳橋郷沿江路11号
Address: No.11, Yuanjiang Road, Chenqiao Town, Nantong city, Jiangsu province, China
郵便番号：226003
Tel: 0513-5565536
Fax: 0513-5561018
URL:
E-mail:
資本形態：個人資本合作制
創立：1992年11月
業務内容：主に曳船、はしけ、液体圧力作業船の建造及び修繕等を行う。
会社概要：南通市にある中小型規模の個人資本合作制造船所であり、1万DWT以下の造船能力を持っている。
法人代表：孟錦華
董事長：
廠長：孟錦華
従業員数：360人
敷地面積：2.5万m2
施設概要
スリップウエイ数：3
スリップウエイサイズ（最大船型、クレーン能力）：
200m×50m（5万DWT、100t×2）
200m×35m（2.5万DWT、50t×1、30t×1）
200m×23m（0.8万DWT、40t×1）
艤装岸壁数：2
艤装岸壁（クレーン能力）：100m（50t×1）、120m（20t×1）
実績（船舶部門）
| |
2001年 |
2002年 |
2003年1〜6月 |
| 受注DWT/隻 |
1.4/9 |
3.6/9 |
17.7/21 |
| 竣工DWT/隻 |
1.9/12 |
1.6/11 |
8.6/23 |
| 手持DWT/隻 |
1.2/10 |
3.2/8 |
4.9/6 |
| 生産額（万元） |
6,800 |
7,004.8 |
|
|
財務（2002年）
登録資本金：100万元（約1,500万円）
固定資産：796.3万元（約1.2億円）
売上高：6,208.6万元（約9.3億円）
売上総利益：391.4万元（約5,800万円）
税引後純利益：54.5万元（約820万円）
8.1 企業概況
8.1.1 沿革
1992年11月 南通市港閘造船廠として創立。
1996年11月 南通市工商局に更新登録し、登録資本金は100万元で、法人代表は孟錦華。
企業の経営期限は8年とされている。
2000年 中国国内最大の浚渫はしけ1隻を建造。このはしけは5.3万DWTであり、長さ250メートルで、幅40メートルである。
2003年11月 2003年1〜9月の南通市私営企業トップ100に入選。
8.1.2 経営者及びその経歴
表8-1: 董事長の経歴
| 名前 |
孟錦華 |
| 役職 |
廠長 |
| 性別 |
男 |
| 生年月日 |
1950年6月 |
| 学歴 |
中学卒 |
| 職歴 |
期間 |
勤務会社 |
役職 |
| |
1968年〜1976年 |
陳橋冷間工作廠 |
組長 |
| |
1976年〜1991年 |
陳橋冷間工作廠 |
作業場責任者 |
| |
1992年〜現在 |
南通市港閘造船廠 |
廠長 |
|
出典：MIRU調査
表8-2: その他主要責任者の名前及び職務
8.1.3 従業員構成
図8-1: 従業員構成図
従業員総数は360人であり、うち技術者は64人で、従業員総数の18%を占め、管理職は23人で、従業員総数の6%を占めている。
8.2 会社組織
8.2.1 会社組織
図8-2: 会社組織図
8.2.2 政府との関係
3人の個人が共同投資で設立した造船所であり、国家・地方政府との特別な関係がない。
南通市港閘区区政府は港閘経済を活発させるため、まず民営企業を発展させようと民営企業への土地使用や電力使用等において優遇政策を打ち出した。港閘造船所はその環境のもとで、港閘区区政府から優遇政策を受け、投資した年度に収益を取得した。
8.3 業務
8.3.1 業務内容
主に鉄鋼製船舶の製造、港湾の建設、公共施設の建設（品質優秀資格書を持つ）、鉄鋼構造物の製造・加工、修繕、労務輸出、技術コンサルティング・サービス等を行う。造船業界においては中・小型規模の企業である。
主にオランダ、日本、シンガポールに輸出している。
8.3.2 設備
表8-3: スリップウエイ数及びサイズ
スリップウエイ数：3
| 長さ（m） |
幅（m） |
DWT |
クレーン |
| 200 |
50 |
5 |
100t×2 |
| 200 |
35 |
2.5 |
30t×1、50t×1 |
| 200 |
23 |
0.8 |
40t×1 |
|
出典：MIRU調査
表8-4: 艤装岸壁
| 長さ（m） |
クレーン |
| 120 |
20t×1 |
| 100 |
50t×1 |
|
表8-5: その他設備の種類
| 設備名称 |
数量 |
| クレーン |
18 |
| プラズマ切断機 |
1 |
| 水下プラズマ切断機 |
1 |
| デジタル制御切断機 |
1 |
| 鋼板巻取り機 |
1 |
| プレート・ベンダー |
1 |
| 液体圧力機 |
1 |
| 溶接設備 |
243 |
| カッティング機 |
1 |
| 旋盤 |
7 |
| ボール盤 |
3 |
|
8.3.3 受注・建造実績
表8-6 主要受注・建造実績一覧表
| 種類・用途 |
DWT |
船主 |
竣工日 |
船名 |
その他 |
| バラ積み貨物船 |
5,000 |
日本 |
2002 |
光倫 |
|
| オイル・タンカー |
135m |
オランダ |
2002 |
|
2隻受注 |
| 曳船 |
150m |
日本 |
2003 |
|
|
| 浚渫船 |
145m |
中国港建 |
2003 |
|
|
|
出典：MIRU調査
8.3.4 その他
設計レベル
生産設計能力はあるが、技術設計能力がない。設計者は約6人である。研究・開発センター及び関わる研究者がない。
新造船の設計図は主に船主から提供されている。場合により船舶設計院に委託することもある。委託先は上海708研究所及び交通大学等である。
日系・外国企業との提携
日系・外国企業との技術提携がない。
日系企業との貿易関係があり、一部の船舶を日本に輸出している。
|
