6.3 業務
6.3.1 業務内容
主に民用鉄鋼製船舶(5,000DWT以下)の建造・販売・修繕・解体・取り替え、通用容器及び一、二類の圧力容器、クレーン機械、電工専用設備、鋳造物、金属構造物及び部品、舶用・陸用電力制御設備、電器及び関連部品の製造・販売・据え付け、機電製品の保守及び木製品の加工を行う。
6.3.2 設備
表6-4: ドック数及びサイズ
ドック数:1
長さ(m) |
幅(m) |
深さ(m) |
DWT |
クレーン |
160 |
140 |
4 |
1万 |
50t×1、16t×2 |
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出典:MIRU調査
表6-5: 艤装岸壁
表6-6: その他の設備の種類
設備名称 |
能力 |
数量 |
備考 |
クレーン |
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6 |
10t移動型、50t門型がある。 |
プラズマ切断機 |
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2 |
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デジタル制御切断機 |
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1 |
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鋼板巻取り機 |
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3 |
三つローラー型 |
自動溶接プラットフォーム |
30m×13m |
1 |
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鋼板カッティング機 |
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2 |
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旋盤 |
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5 |
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ボール盤 |
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2 |
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溶接設備 |
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167 |
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油圧機 |
400t |
2 |
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パイプ・ベンダー |
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4 |
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平削盤 |
9m |
1 |
|
プラットフォーム車 |
50t |
1 |
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出典:MIRU調査
6.3.3 受注・建造実績
表6-7 主要受注・建造実績一覧表
種類・用途 |
DWT |
船主 |
竣工日 |
船名 |
その他 |
波止場係留船 |
120m |
南京港務管理所 |
2001年11月 |
寧港120-1号 |
建造した最大の船舶である。 |
砂採り監察船 |
35m |
長江河道管理局 |
2003年1月 |
鄂水政監1号 |
2002年6月に長江河道採砂管理局から砂採り監察船の建造契約を10隻受注。主に湖北省、江西省、安徽省、江蘇省4省の揚子江流域の砂採り管理を行う船である。 |
砂採り監察船 |
22m |
長江河道管理局 |
2003年5月 |
鄂水政監2号 |
砂採り監察船 |
22m |
長江河道管理局 |
2003年5月 |
鄂水政監3号 |
オイル・サプライ・ベッセル |
500 |
山東日照港船舶燃料供給公司 |
2003年 |
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出典:MIRU調査
6.3.4 その他
設計レベル
小型船等基本的な設計能力は持っているが、研究開発センター及び研究者は持っていない。
設計者は約10人である。
船舶の設計図は主に船主から直接提供されるかまたは専門の船舶設計院に委託して提供される。委託先は主に上海708研究所、中船重工集団701研究所、中船重工集団719研究所、武漢長江船舶設計院、大連福凱船舶設計有限公司(出資者はスウェーデンFKAB公司、大連船舶工程技術研究中心有限公司、福建船舶工業集団公司である)等がある。
日系・外国企業との提携
海外企業とは技術上の提携はないが、業務上の協力関係はある。それはマレーシア、シンガポール、香港、ノルウェー等の国である。
日系企業との提携関係はない。
6.4 財務状況
6.4.1 資本金、出資者
表6-8: 主要出資者及び出資率(2002年12月31日現在)
出資者 |
出資率 |
黄岡市交通局 |
89.4% |
程誼 |
10.6% |
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6.4.2 売上げ
図6-3 最近5ヶ年の売上額の推移
6.5 今後
6.5.1 最近のトピック
1)監督艇2隻が順調に進水。(2003年1月)
2002年長江河道砂取管理局から受注した監督艇「鄂水政監2号」、「鄂水政監3号」が順調に進水した。この2隻の監督艇は、湖北省黄岡市及び黄石市の揚子江流域の砂採り管理に用いられる予定である。
2)需要に応じて生産設備を増設。(2003年10月)
生産の拡大に応じて、デジタル制御切断機を1台増設した。次は、20トンのクレーンを2台購入する予定である。
6.5.2 事業計画
5年以内に船舶の研究・開発センターを設立する計画。
受注量がさらに増加すれば、生産設備を増設する予定がある。
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