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5・1・3 整流回路による直流
 この場合は, 交流電源のものを直流に変換する場合に使用する回路であって, これには半導体ダイオード等を使用して直流にするものである。そして次のような方式がある。
(1)単相半波整流方式
 
図5・4
 
 図5・4(a)の回路を用いて整流された電圧波形は, 図5・4(b)のように脈動している。図5・4(a)において出力側即ち抵抗側の電圧の最高値と最低値との差をΔVとするとき, ΔV/VDCを脈動率という。
注:ダイオードとは, 電流が(+)方向には通ずるが, (−)方向には通じないような性質を持っているものである。
(2)単相全波整流方式
 図5・5(a)は結線図を示し図5・5(b)はその波形を示す。
 
図5・5
 
(3)単相ブリッジ整流方式
 
図5・6
 
図5・6(a)は結線図を示し, 図5・6(b)はその波形を示す。
(4)三相整流器
 
図5・7
 
図5・7(a)は結線図を示し図5・7(b)はその波形を示す。
直流平均電圧, 脈動率などは省略する。
(5)平滑回路
 以上述べた(1), (2), (3), (4)等の整流回路から得た脈動電圧を完全な直流に近づけるために用いる回路が平滑回路である。この場合周波数の低い波を平滑にする目的があるから低域フィルターを使用する。これを例示すれば次のものがある。その何れかが整流回路に併用される。(図5・8参照のこと。)
 
図5・8







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