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5. 結果
5.1 パンチテスト
(1)速度の把握(予備試験)
 パンチテストの試験の様子を別紙2 写真No.1に示す。
 予備試験の結果を下表1および図2に示す。
 
表1 予備試験結果
No. 破壊荷重 下降速度 加圧時間 加圧速度 
Kgf N mm/min sec kgf/sec N/sec
1 1750 1.71×104 1.0 57.0 13.2 129
2 1570 1.54×104 10.0 3.9 146.2 1432
3 1760 1.73×104 8.0 6.6 115.2 1128
 
 
図2 パンチ下降速度と発生荷重(予備試験結果)
 
 予備試験の結果より、加圧速度約1000N/secを実現するパンチの下降速度は約7.2mm/minと算出された。
 
(2)発生応力測定
 発生応力測定の様子を別紙2 写真No.2〜3に示す。
 パンチテストにおいて、負荷時の供試体中心部(非負荷面側)の発生応力を測定した結果を下表2および図3に示す。
 
表2 発生応力測定結果
負荷荷重 発生応力 負荷荷重 発生応力 
kgf kgf/cm2 MPa Kgf kgf/cm2 MPa
0 1.2 0.1 800 1797.6 176.3
100 215.9 21.2 900 2007.5 196.9
200 429.5 42.1 1000 2247.8 220.4
300 653.9 64.1 1100 2484.3 243.6
400 878.0 86.1 1200 2716.2 266.4
500 1107.7 108.6 1300 2949.1 289.2
600 1335.3 130.9 1400 3185.7 312.4
700 1565.2 153.5 1500 3421.0 335.5
(板厚:10mm)
 
図3 負荷荷重と発生応力の関係(板厚:10mm)
 
(3)パンチテスト(本試験)
 本試験の結果を表3(a)〜(c)に示す。
 (実際の試験の様子は別紙2 写真1に示す通り。)
 パンチテスト終了後の全供試体の様子を、別紙2 写真4に示す。
 
 板厚は、日本製9.82mm、韓国製9.91mm、欧州製9.83mmであった。
 
表3(a)パンチテスト結果(日本製)
No.  破壊荷重  発生応力  備考 
Kgf N kgf/cm2 MPa
1 1380 1.35×104 3.12×103 306 ←10200Nで5sec停止
2 1750 1.72×104 3.96×103 388  
3 1680 1.65×104 3.80×103 372  
4 1800 1.77×104 4.07×103 399 ←10200Nで5sec停止
ave. 1.65×103 1.62×104 3.74×103 366  
 
表3(b)パンチテスト結果(韓国製)
No. 破壊荷重 発生応力 備考
Kgf N kgf/cm2 MPa
1 1230 1.21×104 2.78×103 273  
2 1140 1.12×104 2.58×103 253  
3 1040 1.02×104 2.35×103 231 ←5sec停止直前に破損(不合格)
4 1130 1.11×104 2.55×103 250  
ave. 1.14×103 1.11×104 2.57×103 252  
 
表3(c)パンチテスト結果(欧州製)
No. 破壊荷重 発生応力 備考
Kgf N kgf/cm2 MPa
1 1720 1.69×104 3.89×103 381  
2 1250 1.23×104 2.83×103 277  
3 1400 1.37×104 3.16×103 310 ←10200Nで5sec停止
4 1950 1.91×104 4.41×103 432  
ave. 1.58×103 1.55×104 3.57×103 350  
 
 
5.2 落球試験による発生応力
 落球試験における中央部発生応力の測定結果を表4に示す。
 また、別紙2 写真No.5に実際の落球試験の様子を示す。
 
 試験は表4の試験No.(1)→(6)の順に行い、供試体上面(落球衝突面)にはフェルトを載せて、ガラスと鋼球が接触しないようにした。
 
表4 落球試験結果
試験No. 鋼球の重量(g) 落下高さ(cm) 発生応力 応力速度
(kgf/cm2 (MPa) (kgf/cm2・ms) (MPa)
(1) 227±2 50 312 30.6 3.9×104 3.8×103
(2) 100 530 52.0 1.3×105 1.3×104
(3) 508±3 50 662 64.9 9.9×104 9.7×103
(4) 100 1042 102.1 1.3×105 1.3×104
(5) 2260±20 50 1938 190.0 1.8×105 1.7×104
(6) 100 3382 331.7 4.8×105 4.7×104
 
図4 落下高さと発生応力の関係
 
図5 衝撃エネルギーと発生応力の関係
 
5.3 表面応力測定
 表面応力の測定結果を表5に示す。
 
表5 表面応力測定結果
供試体
(No.)
表面応力値(Mpa)
中央部(A) 中央部から
100mm位置(B)
(B)の対称位置(C) 平均値
日本製(2) 121 115 117 118
韓国製(1) 123 125 123 124
欧州製(4) 116 116 118 117







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