日本財団 図書館


5.5 configuration_management [SHI-ME]
 configuration_management UoFは、モールド形状定義の承認・版・変更に関する履歴に必要な情報について定義する。ここではISO10303-216 G (ARM)を参照しながら、configuration_management UoFに含まれる20個のアプリケーションオブジェクトについて解説していく。
 
5.5.1 Approval_event (IS-4.2.4)
 Approval_eventは、組織的なレビューと承認の状態または若干の製品データの証明において変更点を記録するEvent (IS-4.2.33)である。
 Approval_eventと関連するデータは、以下の通りである。
 
- approval_reference
- result
- user_defined_result
 
5.5.1.1 approval_reference (IS-4.2.4.1)
 approval_referenceは、Approval_eventによって生じるApproval_historyについて記述する。あらゆるApproval_eventは、正確に1つのApproval_history (IS-4.2.5)を参照する。application assertions(IS-4.3.2)を参照のこと。
 
注)approval_reference属性は、Approval_historyのための属性承認とは逆のものである。
 
5.5.1.2 result (IS-4.2.4.2)
 resultは、承認を必要とする設計のバージョンのための承認決定である。resultは、以下のうちの1つである。
 
- approved
- rejected
- unapproved
- user_defined.
 
注)resultのために許可される値の定義は、本報告書の5.5.1.2.1〜5.5.1.2.4 (IS-4.2.4.2.1〜4.2.4.2.4)を参照のこと。
 
5.5.1.2.1 approved (IS-4.2.4.2.1)
 製品データは適切な組織によってチェックされて、船のために使うことが認められる、あるいは船のために使うことが公認されることを言う。
 
5.5.1.2.2 rejected (IS-4.2.4.2.2)
 製品データは適切な組織によってチェックされて、船のために使うことが認められない、あるいは船のために使うことが公認されないことを言う。
 
注)
 通常代わりの製品データが、拒絶された製品データを取り替えるために造られる。
 
5.5.1.2.3 unapproved (IS-4.2.4.2.3)
 製品データは、まだチェックされていない状態か、組織によって承認または公認のための確認されるプロセスの中にある状態を言う。
 
5.5.1.2.4 user_defined (IS-4.2.4.2.4)
 プロジェクトに特有の承認状態コードで製品データの特定のバージョンに割り当てられる。少なくとも2つ以上の交換している組織によって決定される。
 
5.5.1.3 user_defined_result (IS-4.2.4.3)
 user_defined_resultは、user-definedされた承認状態について記述する。user_defined_resultは、特定のApproval_eventのために記述される必要はない。
 
注)Approval_eventの結果がUSER_DEFINEDであるとき、User_defined_resultはオプションでない。
 
5.5.2 Approval_history (IS-4.2.5)
 Approval_historyは、製品データの部分のために定義される特定のタイプの全てのApproval_events (IS-4.2.4)のコレクションである。Approval_historyと関連するデータは、以下の通りである。
 
- approvals
- status
- subject
 
5.5.2.1 approvals (IS-4.2.5.1)
 approvalsは、現在の時間まで起こったApproval_eventsのシーケンスについて記述する。Approval_historyは、少なくとも1つのApproval_eventから構成されている。application assertions(IS-4.3.2)を参照のこと。
 
注)Approval_eventsのシーケンスは、時系列順である。
 
5.5.2.2 status (IS-4.2.5.2)
 statusは、承認の現在の状態を記述する。statusは、以下のうちの1つである。
 
- approved
- rejected
- unapproved
- user_defined
 
注)
 statusのために許可される値の定義については、本報告書の5.2.2.2.1〜5.2.2.2.4 (IS-4.2.5.2.1〜4.2.5.2.4)を参照のこと。
 
5.5.2.2.1 approved (IS-4.2.5.2.1)
 製品データは適切な組織によってチェックされて、船のために使うことが認められる、あるいは船のために使うことが公認される。
 
5.5.2.2.2 rejected (IS-4.2.5.2.2)
 製品データは適切な組織によってチェックされて、船のために使うことが認められない、あるいは船のために使うことが公認されない。
 
注)通常代わりの製品データが、拒絶された製品データを取り替えるために造られる。
 
5.5.2.2.3 unapproved (IS-4.2.5.2.3)
 製品データは、まだチェックされていない状態か、組織によって承認または公認のための確認されるプロセスの中にある状態を言う。
 
5.5.2.2.4 user_defined (IS-4.2.5.2.4)
 プロジェクトに特有の承認状態コードで製品データの特定のバージョンに割り当てられる。少なくとも2つ以上の交換している組織によって決定される。
 
5.5.2.3 subject (IS-4.2.5.3)
 subjectは、この承認の関連がある製品データについて記述する。application assertions (IS-4.3.3)を参照のこと。
 
注)Definitionは、ゼロ、1または多くの関連するApproval_historyオブジェクトを持つ事がある。Definitionが1つ以上の関連するApproval_historyを持つ場合は、Approval_historyオブジェクトに同じものはない。
 
 5.5.1〜5.5.2で解説した、2つのアプリケーションオブジェクト
 
- Approval_event
- Approval_history
 
に関する、ARM EXPRESS-G を図5.5-1示す。
 
図5.5-1 
configuration_management ARM EXPRESS-G diagram (1)
 
5.5.3 Change (IS-4.2.11)
 Changeは一種のItem (IS-4.2.52)で、顧客または設計を行う組織からの変更要求によって生じる製品モデルに対する、潜在的なあるいは実際の変更点と関連する全てのステージの焦点について表現する。
 
注)Changeは、製品モデル・データの修正に結びつくこともあるが、結びつかないこともある。全ての計画されたあるいは実際の製品モデルへのchangeは、関連するChange_definitionオブジェクトの中で文書化される。Changeと関連するデータは、以下の通りである。
 
- the_class
 
5.5.3.1 the_class (IS-4.2.11.1)
 the_classは、変更点の組織的な役割の資格について記述する。
 
例)クラスの型は、Headquarter Modification RequestまたはEngineering Change Proposalである。
 
5.5.4 Change_definition (IS-4.2.12)
 Change_definitionはDefinition (IS-4.2.23)の1タイプで、Changeの主立った別々のステージの概念である。Change_definitionは、Change_plan (IS-4.2.14)、Change_realization (IS-4.2.15)またはChange_request (IS-4.2.16)であるかもしれない。 Change_definitionと関連するデータは、以下の通りである。
 
- author
- date_time;
- defined_for;
- local_units.
 
5.5.4.1 author (IS-4.2.12.1)
 authorは、前のものの終わりから、存在するならばChange_definitionが終わるまでの期間の間、Change activitiesに対して責任がある人または組織について記述する。
 
5.5.4.2 date_time (IS-4.2.12.2)
 date_timeは、Change_definitionが着いたときの日付と時間について記述する。
 
5.5.4.3 defined_for (IS-4.2.12.3)
 defined_forは、Change_definitionが適用できるChangeについて記述する。application assertions (IS-4.3.4)を参照のこと。
 
5.5.4.4 local_units (IS-4.2.12.4)
 local_unitsは、definitionによって使われて、船のグローバルに定義される単位と異なる単位について記述する。Local_unitsは、Derived_unit (IS-4.2.24)あるいはNamed_unit (IS-4.2.70)であるかもしれない。Local_unitsはそれに含まれる値を持たないこともあり得る。あるいは、重複なしで、1つ以上の値を持つこともあり得る。application assertions (IS-4.3.5, IS-4.3.6)を参照のこと。
 
5.5.5 Change_impact (IS-4.2.13)
 Change_impactはChange (IS-4.2.11)が引き起こすか、あるいは引き起こした、効果について定義する。Change_impactと関連するデータは、以下の通りである。
 
- impact
 
5.5.5.1 impact (IS-4.2.13.1)
 impactは、いくつかのDefinitionオブジェクト、Item_structureオブジェクトまたはItem_relationshipオブジェクトの作成、修正または削除に関する、Changeの効果について記述する。application assertions (IS-4.3.7)を参照のこと。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION