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1.2 本報告書の構成[MES]
 本書の構成は目次に示す通りであるが、2章:概要、3章:適用範囲、4章:AAMの説明を行った。5章第1節:機能単位はUoFの内容を、第2節:アプリケーションオブジェクト(AO)は前節で現れたUoFに関連するAOを抜粋し説明を行った。第3節:AP215データ構造一覧では、ユーザーがAP215のデータ構造を分析し易いようにAOを一覧表で示した。6章では適合性クラス、7章では技術的検討を解説した。8章ではAP215基本構造の調査を行った。9章ではKS-STEPの実施したテストケースを分析した。
 
 AP215 DISの構成と本報告書との対応関係を下記に示す。
Introduction(概要) ---本書2章参照
1. Scope(適用範囲) ---本書3章参照
2. Normative References(参照している他のPart)
3. Terms, definitions and abbreviations(用語の定義と略語)
4. Information Requirements(情報要件) ---本書5章参照
4.1 Units of Functionarity(機能単位)
4.2 Application Objects(対象要素)
4.3 Application Assertions(要素間の関係、評価基準)
5. Application Interpreted Model(応用翻案モデル)
6. Conformance Requirements(適合性要件) ---本書6章参照
 以下はAnnexes
A. AIM EXPRESS expanded listing
B. AIM short names of entities
C. Implementation Method specific requirements
D. Protocol Implementation Conformance Statement (PICS) proforma
E. Information object registration
F. Application activity model(応用活動モデル) ---本書4章参照
G. Application reference model(応用参照モデル)
H. AIM EXPRESS-G
J. Computer-interpretable listing
L. Technical Discussion(技術検討事項) ---本書7章参照
 
 AP215:Ship Arrangementsはグリーンビル国際会議(1994年10月)よりWorking Draft (WD) が提出され、スコープの見直し、AAMの変更、ARMの詳細化等ドキュメントの更新を行い、トロント国際会議(1996年10月)で初めてN番号付きの正式WDが発行された。本APに関連して1994年10月から2000年10月までの国際会議で取り上げられた審議事項を以下に示す。
 
(1)グリーンビル国際会議(1994年10月)
・NIDDESCの資料をベースにスコープの拡張作業を行っている。
資料名:NIDDESC Ship Arrangement Application Protocol(Version 0.1)
(2)シドニー国際会議(1995年3月)
・loading data, space configurationのissueについて審議した。
資料名:Application Protocol:Ship Arrangements WD (95-03-13)(N番号無し)
(3)ワシントン国際会議(1995年6月)
・シドニーで提起されたコメントを折り込んだWD(含むAAM、ARM)が提出された。
・その他Issue Log(1995.06.26)、Loading Model(1995.06.16)が別冊として出された。
・Loading、Compartment、Representation、Propertyについて審議した。
資料名:Application Protocol:Ship Arrangements WD(95-06-22)(N番号無し)
(4)グルノーブル国際会議(1995年10月)
・CDCバージョン作成中とのことで、本会議では審議されず。
(5)ダラス国際会議(1996年3月)
・Loading Modelの各BBのEXPRESS-G図およびEXPRESS記述をレビューした。
資料名:ShipSTEP SHIP ARRANGEMENTS LOADING MODEL(96-01-14)(N番号無し)
・下記資料を基に、船関係AP共通のAAMの検討を行った。
資料名:ShipSTEP AP215- SHIP ARRANGEMENTS AAM(96-01-15)(N番号無し)
(6)神戸国際会議(1996年6月)
・作成途中のAP215 Building Blocksが配布され、UoFに対応するBBを審議した。
・AP215 WDが配布されるも、日付(95-05-01)がワシントン会議より古く参考にならず。
(7)トロント国際会議(1996年10月)
・最新版のAP215のWDが配布された。正式文書番号ISO TC184/SC4/WG3 N531(T12)
資料名:Application Protocol:Ship Arrangements WD(96-10-04)
・Annex G.ARMは別冊として配布された。
・関連するUoFのBBは"Building Blocks-Toronto version"(96-10-03)に含まれるが、Damaged Stability BBは未完成である。
(8)チェスター国際会議(1997年3月)
・最新文書は出なかった。Tronto Version(N531)が最新版である。
・Qualificationもまだである。
・Loading Model WD(96-01-14)はAP215に含まれる。独立文書として更新されない。
・BBsについてAP218との共通部分が協議され、以下の共通BBがその対象として挙げられ、AP215の方へ置くことを検討した。
- arrangement_relationships
- compartments
- compartment_design_definition
- compartment_properties
- arrangement_description
- loading_conditions
- cargo_assignment
- cargoes
- coatings
・AP215のAlternate EditorはMr.John KendallからMr.Tim Turner(LR)に変わった。
(9)サンディエゴ国際会議(1997年6月)
・最新文書は出なかった。Tronto Version(N531)が最新版である。
・AP218から得たissuesを解決した。
・Industry Reviewを8月に行う予定である。
・チェスター会議でのAP215、218共通部分見直しに従いscopeを変更した。
・3BBs(compartments、compartment_design_definition、compartment_properties)に対するスコープの冗長性を解決した。
・要検討のissuesが残された。
(10)フローレンス国際会議(1997年10月)
・最新文書は出なかった。Tronto Version(N531)が最新版である。
・最新版は10月末をリリース予定としている。
・issuesのresolusionが完了した。
・scopeの変更が完了した。
・ARM Industry Reviewを11月に行う予定である。
・MariSTEP版BBは完了している。
(11)オーランド国際会議(1998年2月)
・新しいDraft Document N704('98.1/27)が提出された。正式Documentは2月末にリリースされ、Industry Reviewが行われる予定である。
・Wide Industrial Reviewが現在QCレビュー中である。
・イシューレゾルーション完了。現状のBBsはSCMにアップデートされた。
・ARMの最終版を3/末までに完了させる予定。
(12)バートアイブリング国際会議(1998年6月)
・APオーナーがオーナー交代を申し出た。
・正式DocumentのSOLISへのアップデートが2ヶ月ほど遅れる。
・作業予算に問題が生じている。
(13)北京国際会議(1998年10月)
・現在作業中断している。
・SEASPRITEプロジェクトでARM→AIMマッピングが進められている。SEASPRITEが作成したAIMに関するSCMを用いたUOFsのマッピング文書(AIM for AP215)が提出された。
・マッピングを'99/3末までに完了し、6月にCD Documentをリリースの予定。
(14)サンフランシスコ国際会議(1999年1月)
・進展なし。
・MARISTEPでのインプリメンテーションで大量のissuesが出された。
・新BBオーナー及び新エディターを募集している。
(15)リレハンメル国際会議(1999年6月)
・issuesは解決された。
・BBが完成した。
・本会議後Draft AP documentを"Wide Industry Review"として配布する。
(16)ニューオリンズ国際会議(1999年11月)
・WD新版N821が完成し"Wide Industry Review"を行う。"Wide Industry Review"の一環としてビジネスケースや交換シナリオをエディターから要請。
・本会議後N821の第6章「Conformance requirements」を完成させ配布する。
・Conformance ClassおよびAP Interpretationの議論が焦点となった。
(17)メルボルン国際会議(2000年2月)
・N821のWide Industry Reviewが開始されていたが2000年2月4日のコメント期限を2000年3月3日まで延期することになった。コメント期限後、ARMのIssueを解決しMapping Tableの開発を開始する。
・2000年4月17〜19日、Charleston(SC、US)にてInterpretation workshopを開催することになった。JMSAから井上委員が出席することになった。
(18)Wide Industry Review(1999年12月〜2000年3月)
・約60件のIssueが寄せられた。
・JMSAメンバーから、次の7件のIssuesがEMSAサーバに提出された。
・JMSA-HK-000303-2
・JMSA-SAKU-000303-1
・JMSA-SAKU-000303-2
・JMSA-SAKU-000303-3
・JMSA-SAKU-000303-4
・JMSA-SAKU-000303-5
・JMSA-SASA-000303-1
 
(19)AP215チャールストンワークショップ(2000年4月)
・最終のARMの調整を終えて、AIMへのマッピングに取りかかる準備を完了するのが本ワークショップの目的である。
・人的リソース補充のために、SCRA/PDESのLen Slovenskyが米国から投入された。
・既存のIssue項目の検討・整理を行いARMが固まった。
・日本からのコメントはその場では議論せず、CD作成の際に盛り込むこととなった。
・マッピング作業は、OwnerのPete、EMSAからTim、Jochen、PDESからLenがそれぞれ分担することになった。
(20)ボルドー国際会議(2000年6月)
・Workshopの成果によりBuilding Blockが変更された。またAP215のMapping作業も担当がWorkshopで決定され、作業が開始されている。
・現在Mapping Tableを作成中で、2000/9迄に完成させ、reviewを2000/11、Develop AIM and CD documentを2001/1、CD QC review documentを2001/2に終了の予定。
(21)チャールストン国際会議(2000年10月)
・Interpretation実施中。CD用ARM(Clause 4 and ARM EXPRESS-G)の生成が完成し、Mapping Specification-2000/11、CD Document-2001/2完成予定。
・AP218とのSCM Mapping Table/Rulesの整合が必要。内容によってはscheduleに影響する。これらの情報の不整合について11月15〜17日にCharlestonにてWorkshopを行うことになった。
(22)フンチャル国際会議(2001年2月)
・CD用ARM(Clause 4 and ARM EXPRESS-G)の生成が完成し、ARMのQuality Review完了。Mapping Specification(Clause5.1)は95%終了し、CD Document to WG3 for Ballot-2001/4完成予定。
・AIM Short Formの開発およびGlobal Ruleの拡張を開始した。今後、AIM Long Form及びAIM Express-Gの生成に取り組む予定である。
(23)サンフランシスコ国際会議(2001年6月)
・CD ballot phaseが2001/05/16にスタートし、2001/09/14に終了予定である。
・AP215に関連するOpen issuesについて議論がなされ、18件についてresolutionが得られた。1件についてはDISステージに先送りとなった。
(24)福岡国際会議(2001年10月)
・CD ballotが2001/09/30に終了した。次のDIS ballotは2002/03/30の予定である。
・USA/UK/JAPANからのCD ballot issues(計59件)についてreview/resolution workshopが行われ、JAPANからのOwner's approvalの追加に関する要求は採用されることとなった。AP216/218にも反映が必要となる。
・AP216 DISに倣いAP215のterms、AO、ARMを更新し整合を取ることとなった。
・GUID(Globally Unambiguous Identifier)については不明確な部分が多いので、広く受け入れられる実装法をT23に要請することとなった。
(25)マイトルビーチ国際会議(2002年2月)
・DISドキュメントを2002/3/31までにWG3 Convenerに提出予定。また、Test Caseは2002年3月に完成予定である。
・CD ballot commentは処理されDIS ARMに折り込み済み。
・Mappingについてはballot commentから大きな変更は無し。
・DIS ballotの為のReference PathとGlobal Rulesは更新。
・ARMとAIMダイアグラムの修正が完了間近。
(26)ストックホルム国際会議(2002年6月)
・Part41、42についてアップデートが施され、2002/6/20に新たなDocumentが発行される予定。
・DIS Documentが完成し、2002/7にDIS ballotが行われる予定。
(27)ソウル国際会議(2002年11月)
・進展無し。
・Owner & Editor欠席により、予定されていたDIS ballot commentに対するTechnical Discussionは行われず、2003/6/21-23にUS Pro(Charleston)にて実施予定のAP215 & AP218 DIS ballot resolution workshopまで延期されることとなった。
(28)チャールストンワークショップ(2003年1月)
・2002.11にDIS Ballotが完了した。
・コメントは合計32件(Technical:12、Editorial:19、General:1)
・すべてのballot commentに対してコンセンサスが得られた。
・Workshopの結果を文書に反映中である。
・反対投票がなかったため、FDISは不要となった。
・Project LeaderとConvenorによる最終的なレビュー中で、2003年4月に完了予定。
・2003年夏にISとなる予定である。
(29)サンディエゴ国際会議(2003年3月)
・KS-STEPのテストケースを1ホールドモデル、および全船の船体形状にてデータの生成は5月末までに完了の予定との報告があった。
(30)シュトゥットガルト国際会議(2003年6月)
・KS-Stepプロジェクトのテストケースの報告があり、テスト作業は続けており、新たにISPEプロジェクトの成果も取り入れ製造データを扱う3年間プロジェクト('03.7〜'06.7)が継続される。
・船AP間のデータ構造の相違による相互交換の改善のためにPDMスキーマのハーモナイゼーションの検討整理と、現在審議中であるAP233(モジュラリゼーション)およびAP239(ライフサイクルサポート)への要件注入を行っていく。
(31)ポアティエ国際会議(2003年10月)
・Harvestプロジェクトの貢献により、2003/11にISとなる予定。
・KS-Stepプロジェクトのテストケースの説明あり。1年目は実装はAIMベースとし、XMLについてもテストを行う。2、3年目はSTEP databaseの構築を目指す。
(32)フォートローダーデール国際会議(2004年3月予定)







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