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7 OPRC条約並びにOPPR-HNS議定書及び関連OPPR決議の実施
 
7.1 当委員会は、MEPC 48が、最終改正版油汚染マニュアルの油流出対応に関する第5節を承認し、最終改正版油汚染マニュアル第5節の発刊を認可し、かつ、事務局に対し、その印刷を開始するよう要請したことを想起した。
 
対応マニュアル/ガイドライン
 
7.2 当委員会は、MEPC 48が、事務局に対し、生物学的汚染除去のための改正ガイドライン案を、今会期MEPCによる承認のため提出するよう要請したことを想起した。
 
7.3 当委員会は、MEPC49/7/3及びMEPC49/7/3/Corr.1を銘記して、フランスにより最終化された、海洋油汚染における方策決定及び生物学的汚染除去の実施のための改正指針案が、MEPC 48に先立って開催された中間期会合におけるOPRC作業部会によりなされた、技術的改正及び編集上の修正を包含していることを銘記した。
 
7.4 当委員会は、いくつかの代表団からのコメントを審議して、当該文書の作成において達成された卓越した作業を認識する一方で、OPRC/OPRC-HNS技術部会に対し、次回部会において、次回通常MEPC会合での承認のための提出のため、指針文書案の技術的かつ編集上の、さらなるかつ最終的見直しを実施するよう指示した。
 
OPRC/OPRC-HNS技術部会への付託事項
 
7.5 当委員会は、MEPC 48が、MEPCに先んじた週に会合する、一つのOPRC及びOPRC-HNS技術部会の設置で合意したことを想起した。当該部会は、MEPCに従属した組織となり、その後に連続したMEPC会期に報告することになる。
 
7.6 また、当委員会は、前会期MEPCが、早期のOPRC-HNS議定書の発効及び履行のための作業計画を承認したことも想起した。
 
7.7 当委員会は、文書MEPC 49/7/2のOPRC/OPRC-HNS技術部会への付託事項案が、MEPC 48からの要請により、豪州、カナダ、ニュージーランド及び国際タンカー船主汚染防止連合会(ITOPF)によって作成されたことを銘記した。それには、OPRC/OPRC-HNS技術部会への付託事項、作業計画及び予定表が含まれている。
 
7.8 当委員会は、審議の後、当委員会でなされたコメントを考慮に入れて、MEPC 49/7/2に添付の、OPRC/OPRC-HNS技術部会への付託事項、作業計画及び予定表を承認した。当委員会で承認された付託事項については、付属11に記載されている。
 
7.9 当委員会は、ロシア提出文書MEPC 49/7が、OPRC/OPRC-HNS技術部会の作業計画の中に、油流出評価及び対応準備査定に関するIMOマニュアルの作成を含むよう提起している旨の報告を受けた。
 
7.10 ロシアからの提案については、時宜を得たもので、当委員会の圧倒的支持を得ていた。
 
7.11 当委員会は、関連事項を審議して、OPRC/OPRC-HNS技術部会に対し、当該提案を深く掘り下げて詳細に検討するよう指示した。技術部会は、その趣旨の下、今度の通常MEPC会期における承認のため事務局が準備する付託事項による通信部会を設置することになる。ニュージーランドが、当該通信部会が設置された場合のfocal point*として、中間期における加盟国からのいかなる寄与も収集することを申し出た。
 
化学物質汚染マニュアル改正(第2節:海上行方不明包装品の捜索及び回収)通信部会の進捗報告書
 
7.12 当委員会は、MEPC 48が、化学物質汚染マニュアル(第2節:海上行方不明包装品の捜索及び回収)改正のための中間期MEPC-OPRC作業部会会合の勧告を銘記して、当該改正を遂行することになる通信部会への付託事項を承認したことを想起した。
 
7.13 当委員会は、MEPC 49/7/1に、化学物質汚染マニュアル(第2節:海上行方不明包装品の捜索及び回収)改正に関する通信部会の進捗報告が含まれていることを銘記した。
 
7.14 英国が、当委員会に対し、当該通信部会の主導国として、当該マニュアル改正に大きな進捗があったこと、また、作業を6〜8週間内に完了すべきことを報告した。
 
7.15 当委員会は、次回通常MEPCにおける審議のため、通信部会の最終報告書が提出されることを銘記した。
 
“有害及び有毒物質(HNS)”を伴う海難
 
7.16 Institute of Marine Engineering, Science and Technology(IMarEST)が、その文書の背景は、OPRC-HNS議定書の早急の批准及び効果的履行に注意を喚起することにあると報告した。
 
7.17 当委員会は、“有害及び有毒物質(HNS)”を伴う海難に関するIMarEST 提出の情報文書(MEPC 49/INF.15)を銘記した。
 
海洋汚染事故対応における協力のための地域協定に関するIMO/UNEPフォーラムの報告書
 
7.18 当委員会は、MEPC 48が、IMO/UNEPフォーラムの結論及び勧告を銘記して、事務局に対し、当該勧告を実行するための適切な行動を開始するよう要請したことを想起した。また、特には準備及び対応に関する地域協力促進のため、また、一般的には海洋環境保護のため、可能な場合にはいつでも、このようなフォーラムを開催するよう奨励している。
 
7.19 当委員会は、IMO及びUNEPが、目下、新手のIMO/UNEPフォーラムの来年のMEPC 51との同時開催の可能性について検討中であることを銘記した。
 
インドにおけるOPRC 90条約の実施
 
7.20 当委員会は、インド政府が実施している、国家対応能力のさらなる増強のための措置についての報告を受けた。
 
7.21 さらに、当委員会は、OPRC条約履行のためにインドで実施されている活動に関する情報(MEPC 49/INF.22)を銘記した。
 

* Mr. David Crowford
Divisional Manager Analysis & Strategy
Maritime Safety Authority of New Zealand
P.O. Box 27006
Wellington
New Zealand
Phone: +64 4 494 1250
Fax: +64 4 494 1263
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