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事故対応
【プレゼンテーション要旨】
 捜索救助活動や油・ケミカル・バイオ流出事故への対応に関連し、AISは事故発生の前後の船の航跡等の情報を記録でき、再発防止に向けた教訓を検討する際の貴重な情報提供が可能であり、また法令の執行の面からも今後の方策を考える際の有益な情報となる。
 
海域内の状況把握
【プレゼンテーション要旨】
 海域内の状況把握は港湾セキュリティ確保のための重要な要素であるが、それを図に表すとこのようになる。この図が示すように、我々はできる限り遠くまで海域の状況を、どのような船がどのような動きをしているのか把握したいと考えており、それ故、AISのロングレンジ機能が重要になってくる。
 
AIS Contributions/Features
・Position, Identity, Intentions
・Asset Tracking
・Hazmat Tracking
・Exportable Format
 
AISの貢献・特徴
 ここで、AISがどのようにセキュリティに貢献し得るかを考えてみる。
 船舶の位置情報、ID情報、航海目的等がわかる点。航海に関する目的・意図については、額面どおり受け取れない反面、情報として貴重だと考えている。
 更に財産や、危険物質の流れを把握でき、またAISを通じて情報交換が容易になる点が特徴と考える。
 
Major Trading Partners: 2001
(in billions)
 
China $36.2
Japan $25.9
Korea $7.6
Taiwan $7.2
Thailand $4.5
Malaysia $4.2
Germany $3.9
 
LOS Angeles -Long Beach Port Complex
The Nation's Largest Transport Hub
 
・Largest Port in the U.S.
・Over 200 Billion Annual Trade
・Over 2 Million Jobs Nationwide
・10 Million TEUs (20ft containers)/yr
 
LA/LBの港勢
【プレゼンテーション要旨】
 仮にロサンジェルスとロングビーチを合計すると、米国で一番大きな港であり、貿易額は年間2千億ドル以上、港湾関係企業に2百万人以上の労働者、年間1千万のTEUが流通する。
【発表者の手持ちテキスト】
Increase of
- 200 deep draft vessels,
- 89 Tankers,
- and 2 million TEU's since 1996
In 2002 LA plans to increase main channel draft.
 
LOS Angeles -Long Beach Port Complex (cont.)
 
・World's 3rd largest container port
・43% of Nation's containerized cargo
・1/2 million autos and over 50% of California's oil
・1 Million Cruise Ship passengers
 
【プレゼンテーション要旨】
 世界第三位のコンテナ取扱い港、米国国内で梱包されるコンテナの43パーセントと、50万台の車、更にカリフォルニアの油の半分以上がこの港に集まる。また百万人の旅客を受け入れる。
 
Container Arrivals - An April 2002 Snapshot
9400 containers landed each day in the Los Angeles - Long Beach Port Complex
 
【プレゼンテーション要旨】
 毎日9400個のコンテナが陸揚げされる。
 
LA/LB 9/11 Immediate Response
・Monitoring All movements
・Security Zones
・Active Control of Vessel Traffic
・Clearance For All Vessels
・Boardings
 
LA/LBのテロ直後の対応
【プレゼンテーション要旨】
 9月のテロ発生後、この港はどのような対応を取ったか?
 港長は脅威を調査の上状況を判断し、閉鎖しないことを決定した。
 そして、港の動きを監視しつづけながら、セキュリティー・ゾーンを設定、入港船に対して積極的な航路管制を行い、全ての船について安全確認を実施した。更にほとんどの船に要員を乗船させた。
 以下、テロ発生直後の港内錨泊地の状況をスライドで説明する。
 
LA/LBの海域内の状況
【プレゼンテーション要旨】
 ご覧のとおりロサンジェルス、ロングビーチとも錨地を持っており、両錨地の様子を時間経過とともに見てみると、テロ発生後ある程度は錨地が混雑したが、港長は各船の安全確認を行なった上で船を順次入港させた。これにより、積荷の陸揚げに遅れはあっても海上輸送が途絶することとはならなかった。
 
テロ発生2時間後
 2隻の船S号とM号が錨泊中







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