日本財団 図書館


(3)搭載システムと基本操作
 
 
 実験対象船に搭載した実験システム構成及びプロトタイプ・スペシャルパイプ構造を図II.2.2.3-3〜-5に示す。 また、表II.2.3.3-1には、システムの物理条件の観測のための計器の仕様等を示した。
 実験システムは、アンダーデッキ・パッセージ内の右舷船首付近に搭載して、同パッセージ内で船首尾方向に縦通しているFire-Line(消火用海水供給ライン)と本システムを接続し、特定のバラストタンクを対象に実験することが適切であると判断した。 したがって、Fire-Lineからパイプを分岐して、流量調節のための縦型遠心ポンプ(メーカー:株式会社シンコー、モデル:SVA125-2)を経由、バラスト水処理装置(スペシャルパイプ)に通水する構成とした。 Fire-Lineのパイプの直径及びその能力を考慮し、当該装置のパイプの直径は100mmとした。 なお、圧力計は装置の上流と下流、流量計は同下流側に設置した。
 
表II.2.3.3-1 物理条件計測器の型番及び仕様
計測器名称 型式 仕様 備考
流量計 東京計装(株)MGM1010K 流速測定範囲
 最小:0〜0.3m/s
 最大:0〜12m/s
精度:指示値の±0.5%
口径:100mm
スリット部流速算出式:

但し、
  ν:流速[m/sec]

 :流量[m3/hour]
  Α:スリット面積[mm2]
圧力計 (株)共和電業PAL-20KB 定格容量:20kgf/cm2
精度:定格容量の±0.5%
圧力単位変換式:

但し、
  Ρ:圧力[kPa]
 :圧力[kgf/cm
2]
 
図II.2.2.3-2 搭載実験システム構成図
 
 
図II.2.2.3-3 プロトタイプ・スペシャルパイプの構造
(パイプ直径:100mm,スリット板間隔=スリット幅:0.5mm,衝突板間隔:1.5mm)
 
 
写真II.2.2.3-1 プロトタイプ・スペシャルパイプと内部構造







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION