日本財団 図書館


3)市町村別観光客延数の分布
 市町村別観光客延数の分布(図表I-10)をみると、「佐世保市」「長崎市」「小浜町」「平戸市」などに、観光客が集中していることがうかがえる。
 
図表I-10 市町村別観光客延数の分布
資料:長崎県地域振興部観光課「長崎県観光統計 平成14年」
 
 これを改めて、累積率で調べてみると、「佐世保市」だけで長崎県の23.9%を占め、さらに「長崎市」「小浜町」「平戸市」を加えた4市町で53.3%、上位15市町で75.6%を占める。
 
図表I-11 市町村別観光客延数と累積率
 
順位 市町村 観光客延数 構成比 累積率
1 佐世保市 7,541,100 23.9 23.9
2 長崎市 5,043,200 16.0 39.8
3 小浜町 2,738,412 8.7 48.5
4 平戸市 1,500,513 4.8 53.3
5 深江町 975,138 3.1 56.4
6 野母崎町 781,688 2.5 58.8
7 愛野町 780,126 2.5 61.3
8 大村市 752,200 2.4 63.7
9 福江市 693,815 2.2 65.9
10 島原市 686,959 2.2 68.1
11 諫早市 599,589 1.9 70.0
12 西彼町 490,000 1.6 71.5
13 大島町 462,520 1.5 73.0
14 波佐見町 461,842 1.5 74.4
15 外海町 381,191 1.2 75.6
  長崎県計 31,580,077 100.0 100.0
資料:長崎県地域振興部観光課「長崎県観光統計 平成14年」
 
(2)観光客の特徴
1)居住地域
 長崎を訪れる宿泊観光客の居住地域(図表I-12)は、沖縄を除く九州7県で52.3%を占めており、特に福岡県からが全体の25.3%と最も多く、次いで関東、近畿からの客もそれぞれ16.5%、12.1%を占めている。
 また、日帰り観光客の居住地域(図表I-13)は、県内が56.0%、これに福岡県、佐賀県、熊本県を加えると91.3%を占める。
 
図表I-12 宿泊観光客の居住地域
出典:長崎県地域振興部観光課「長崎県観光動向調査概要報告書」(2002年3月)
 
図表I-13 日帰り観光客の居住地域
出典:長崎県地域振興部観光課「長崎県観光動向調査概要報告書」(2002年3月)
 
2)旅行の内容
 宿泊観光客について、旅行の内容をみると、「自然風景をみる」(49.2%)を筆頭に、「保養・休養」「温泉浴」「名所旧跡をみる」「都市見物」「名物料理などの飲食」「遊園地・テーマパーク」の順になっている(図表I-14)。
 
図表I-14 旅行の内容(宿泊観光客)
出典:長崎県地域振興部観光課「長崎県観光動向調査概要報告書」(2002年3月)
 
3)長崎県内外への移動交通手段
 宿泊観光客及び日帰り観光客における移動交通手段別割合を図表I-15及び16に示す。
 長崎県への出入りに利用する移動交通手段としては、宿泊観光客・日帰り観光客ともに「自家用車」が最も多い。
 
図表I-15 宿泊観光客の移動交通手段
出典:長崎県地域振興部観光課「長崎県観光動向調査概要報告書」(2002年3月)
 
図表I-16 日帰り観光客の移動交通手段
出典:長崎県地域振興部観光課「長崎県観光動向調査概要報告書」(2002年3月)
 
4)長崎県内での移動交通手段
 観光客の長崎県内での移動交通手段(図表I-17)としては、宿泊観光客・目帰り観光客とも「自家用車」が約50%を占める。
 
図表I-17 観光客の長崎県内における移動交通手段
出典:長崎県地域振興部観光課「長崎県観光動向調査概要報告書」(2002年3月)
 
5)長崎県の観光地の印象
 宿泊観光客が思う長崎県の観光地に対する印象(良い点、悪い点)を図表-18及び19に示す。
 長崎県の観光地の良い点としては、「海や山など、自然の景観が美しい」が最も多く、以下「観光施設の種類が豊富である」「夜景が美しい」「中華街など、異国情緒が豊かである」「古い街並みが多く残り、情緒がある」と続く。
 一方、悪い点としては「狭い街路が入り組み、わかりにくい」「道路標識・案内板がわかりにくい」「観光施設の入場料が高い」「交通の便が悪い」「坂が多く、歩きにくい」などが多く挙げられている。
 
図表I-18 観光地の良い点(宿泊観光客)
出典:長崎県地域振興部観光課「長崎県観光動向調査概要報告書」(2002年3月)
 
図表I-19 観光地の悪い点(宿泊観光客)
出典:長崎県地域振興部観光課「長崎県観光動向調査概要報告書」(2002年3月)
 
(3)潜在観光客が希望する体験メニュー
 東京都、大阪市、名古屋市、福岡市及びその周辺市の住民で旅行代理店に来店した人を対象に行った「観光需要調査」において、参加してみたい体験メニューについて質問した結果を図表I-20に示す。
 「自然体験(イルカウォッチングなど)」が45.7%と圧倒的に多く、以下「歴史体験」「文化体験(ペーロン体験、龍踊り体験)」であった。
 
図表I-20 体験したいメニュー(旅行代理店来店者)
出典:
長崎県地域振興部観光課「長崎県観光動向調査概要報告書」(2002年3月)観光需要調査







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION