本実験における住民団体の協力は、入力講習会・入力作業が終了した段階で終了した。

そこで、ここまでの一連の流れを受けて全体の仕組みやその中での役割について講習会参加者に対しアンケート調査を実施した。

　参加者14名に対し、回答数が11票と少ないこと、また回答者が普段から住民活動に積極的に関わっており、まちづくり、地域づくりに対する意識が高いことを考慮すると、一般の地域住民の意識とは若干異なることは予想されるが、その傾向をつかむ手がかりとして結果を提示する。

　

調査対象：バリア情報入力講習会・入力作業参加者

調査時期：平成15年12月11日（木）入力作業終了直後

アンケート配布・回収状況：配布数　14枚

　　　　　　　　 回収数　11枚

　　　　　　　　 有効回答率　79%

結果：以下のとおり

　

　回答者は男女ほぼ半々で年齢は50代が7割となっている。

　

　

　

　パソコン環境については、ほぼ全員が自宅にパソコンを所有しており、ブロードバンドなど高速通信ができる環境となっている。

　パソコンの使用用途では電子メールやインターネットでのHP閲覧といった通常の使われ方をしており、基本的操作に関しては問題ないことが分かる。

　

　

　画面の操作説明については、概ねわかりやすかったようで、“かなりわかりやすかった”“わかりやすかった”と回答した人は全体の7割におよび、逆に“難しい”とした回答は無かった。それを反映する形で実際の画面操作についても8割に人が“かなりわかりやすかった”“わかりやすかった”と回答している。また、6割の人が“マニュアルがあれば”“マニュアルを見なくても”“たまにみれば”操作できると回答しており、今回の講習会によって1人で操作することができるようになったことがうかがえる。

　このマップシステムの評価については、“満足”が、“ほぼ満足”と合わせて5割を超えており、逆に不満と回答した人は2割弱となっている。

　不満箇所については、“クリックしてからの画面の反応が遅い”という意見が特に多かった。

　しかしこれは、今回の入力作業が小学校のパソコン室を借りて一斉に接続したことに起因するものと考えられ、このマップシステム自体は概ね評価を得たものといえるであろう。