日本財団 図書館


(2)データの整理
 
(1)実施日
 平成15年12月1日(月)〜10日(水)
 作業時間:約4時間
 
(2)実施者
 豊中市 政策推進部 まちづくり支援課 1名
 情報政策課 1名
 
(3)当日の流れ
・当日は、現地調査に参加した情報政策課とまちづくり支援課の職員2名で、住民の入力作業の際に入力し易いように、現地調査で記入された調査票の中で分かりにくいものやWeb上での公開に適さないものを整理した。
 公開に適さないものの判断基準を、i個人情報(表札や住居表示など)が載っていないこと、ii通行人の顔が写っていないこと、の2点に絞って情報整理を行った。
 
(4)実施上気づいた問題点等
ア 全体について
・バリアフリーマップヘの掲載基準をあらかじめ明確に設定していなかったため、バリア情報もバリアフリー情報も対象とした。
 
イ 調査票について
・種別は同じではあるが、複数地点の情報を1枚の調査票に書き込んだ例がみられた。
・位置を示すのに、特定個人の住宅や住居表示を使う例がみられた。これは、マップに反映される内容であるので、内容欄からは割愛することにした。
 
ウ 写真について
・調査地点1カ所につき複数枚の写真を撮影している場合などには、調査票の番号と写真の番号が合致しない場合があった。合わせようとしたが、本人でなければ正確に合わせるのは難しいので、誤った情報の掲載を避けるため、調査票との関係が特定できない写真の掲載は残念ながら見送った。
・通行人の写り込んだ写真があった。また、駐車違反車の例として撮影された写真の中でナンバープレートの読みとれるものがあった。これらは個人が特定できないものを選ぶか、それができない場合は写真の掲載を見送った。
 
(3)講習会・入力作業
(1)実施日
 平成15年12月11日(木) 15:00 〜 17:30
 
(2)参加者
 11月22日(土)の現地調査に参加いただいたまちづくり協議会「そね21の会」や原田校区福祉委員会のメンバーなど14名(男性9名、女性5名)が参加した。
 その他、市から3名(情報政策課、まちづくり支援課)、地方自治研究機構2名、国際航業3名が、入力作業の補助として参加した。
 
(3)準備したもの
《記入済み調査票》
 11月22日(土)の現地調査時に記入した調査票。今回の入力作業では、バリアフリー情報を入力し、バリアフリーマップを作成することを第一目標としているが、余裕のある方の入力用にまちの良い所を記録した調査票も用意した。
《調査番号を記入した地図》
《写真画像》
《パソコン》
 当日は、原田小学校のパソコン教室を借りて入力作業を行った。
 
(4)当日の流れ
 
集合
・当日は午後3時に原田小学校パソコン室に集合
 
説明
・およそ地域ごとに固まるようにパソコンの前に一人一人座ってもらい、教室前面のスクリーンを使って作業手順の説明を行う。
 
入力作業
・一通りの説明後、ログインし、最初の情報登録までを全体で進めたが、その後は、各自で入力作業に移り、それを補助者がサポートする形で進められた。
・14名の参加者に対し、補助者は8名おり、ほぼ2名に1名の体制で配置することができた。
・参加者は概ねマウス・キーボード操作には慣れていたため、基礎的な操作を指導することはなかった。
・紙ベースのマニュアル(巻末資料参照)を用意したが、使用する人は見当たらず、補助者やお互いで教えあって入力していた。
・記入したい場所をパソコン上の地図画面に呼び出すことに時間がかかっていた。
また、一斉にアクセスしているため、地図呼び出しの反応が遅く、余計に時間がかかってもどかしい様子がうかがわれた。
・全体的に楽しんで入力している様子がうかがわれ、バリア情報の入力を終えた後、積極的に地域資源情報を入力している人も見受けられた。
 
アンケート
・住民参加は、本実験ではここまでのため、これまでの一連の流れを受けて、全体の役割やこの仕組みについてどのように感じているかアンケートを実施した。
詳細については、別途参照
 
解散
 
(5)実施上気づいた点等
・入力講習会・情報入力作業については、事前に入力情報を整理しておいたことや入力者14名に対し、8名の補助者を配置したことなどにより、全体としてスムーズに行われた。
・参加者が中高年ということで、パソコン操作に不慣れな点が見られることも予想されたが思った以上に慣れた方が多く、基礎的操作面で大きな躓きは見られなかった。
・入力に際しては、用意したアイコンでは表せない情報(例“歩道のない道路”)も出てきて入力に戸惑う場面が見られた。
・今回は入力作業が初めてということで、学校のパソコンを借りて一斉に入力を行ったが、参加者同士で教え合いながら楽しそうに入力作業を行っている様子がうかがえた。
 
(4)市による承認
(1)実施日
 平成16年1月6日(火)10時〜12時
 
(2)参加者
 情報政策課職員2名
 
(3)準備したもの
 特になし
 
(4)当日の流れ
 12月11日の入力講習会・作業で登録された情報を画面上で1つずつ確認しながら承認作業を行った。
 当日、承認作業を行った情報は以下の表のとおり。
 
図表3-22 承認情報の内訳
種別  合計  承認  非承認  理由 
内容(文章) 画像(写真)
歩道 39 39 0 - -
障害物 9 9 0 - -
スロープ 3 3 0 - -
交差点 18 18 0 - -
階段 1 1 0 - -
駅・バス停 0 0 0 - -
 
(5)実施上気づいた点等
・今回は、(1)個人情報が載っていないこと、(2)写真に通行人の顔が写っていないこと、の2点を承認基準として公開の適否を判断したが、今後は、この承認の段階での議論・検討を繰り返し、本市独自の公開基準を作り上げることが必要である。
・承認された情報の数を見ると、歩道や交差点に関するものが多く、逆に駅・バス停に関するものは無かった。今後は、こうした情報の多寡によって、アイコンの種類を増やしたり、入れ替えたりする必要がある。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION